suet_sze 发表于 2007-7-24 14:02:07

[暑期大禮...]vol57文字版(日文)

打了三個月... 完成品終於出爐了(-33-)
原本打算全放在一樓的 可是...
剛剛嘗試的時候導致電腦當機, 大概是太多資料了,電腦雖然已經有1gb ram也不夠用(-5-)
只好分樓了...
希望版大明白我的苦衷(-14-)
VOLUME57

FBIの監視下、意識不明で入院している水無怜奈。
その彼女の周辺に黒ずくめの影が忍び寄り・・・
本堂瑛祐も巻き込んで、
事態は急展開を見せ始める!!
黄泉からの殺人者編・悪魔のカラクリ編・逃亡者編も収録!!

FILE.1
母の遺品
FILE.1
母の遺品

ジェディ:へえーー・・・

水無怜奈にそっくりな姉を持つ少年ねぇ・・・
コナン:うん・・・

本堂瑛祐って言って、蘭姉ちゃんと同じ高校に転校して来た兄ちゃんなんだけど・・・

どうやら水無怜奈が例の事件で大ケガして入院してる事に感づいていろんな病院を探ってるみたいなんだ・・・

だから、ひょっとしたらその病院にも来るかもしれないから・・・
ジェディ:OK!うまくやり過ごせばいいわけね?

大丈夫よ!彼女がここに入院してる事は、特定のドクターとナースにしか知られてないから・・・今のところはね・・・

それより驚いたわ・・・水無怜奈に弟がいたなんて・・・
コナン:いや・・

水無怜奈と本堂瑛祐の姉さんは別人だよ!!

血液型が違うんだから・・・
ジェディ:え?どういう事?
コナン:多分、黒ずくめの奴らが水無怜奈をお姉さんそっくりに整形したんだと思うよ・・・本堂瑛祐の父親がらみの何かの目的で・・・
ジェディ:何?その少年の父親って何者なの?
コナン:ほとんどまだ何もわかってないえど・・・言えるのは、カンパニーの一員かもしれないって事ぐらいだよ・・・
ジェディ:カ、

カンパニーってまさか!?
コナン:もしかしたらの話だよ・・・もちろん本人がそう言ってたわけじゃないし・・・
ジェディ:ちょっと君、大丈夫?危ない所まで深入りしてない?
コナン:うん大丈夫!今のところはね!
ジェディ:今のところはって・・・
コナン:あ、最後に1つ確認させてくれる?水無怜奈の血液型を・・・
ジェディ:RH+の・・・

AB型よ!
コナン:{やっぱりそうか・・・}
ジェディ:じゃあ一応、こっちはこっちでその父親の事調べてみるけど・・・危険なエリアまで踏み込まないでね!
コナン:うん、ありがと!

ジェディ先生・・・

ふう・・・
博士:で?どうじゃった?
哀:その瑛祐って子の姉と水無怜奈は本当に別人だったの?
コナン:ああ・・・

水無怜奈はAB型、本堂瑛祐はO型・・・本堂瑛祐が前に姉から血をもらってたって話が本当なら別人だよ・・・

O型の人はO型の人にしか血をもらえないからな!
博士:じゃが輸血されたのは子供の頃じゃろ?彼の思い違いじゃったって事も・・・
コナン:ああ・・・一応その可能性もあるよ・・・

アイツが本当にO型かどうかって事も含めて・・・
哀:だったら直接本人に確かめたらどう?

彼に大怪我させて入院させるとか?
博士:コレコレ・・・
コナン:とにかく、早くそれを確かめなきゃいけねぇって事は確かだよ・・・

アイツが水無怜奈を捜してる理由を把握して、早くそれを止めさせねぇと・・・

黒ずくめの奴らの目に留まりかねないからな!
博士:そうか!奴らも彼女を探しているんだったな!
コナン:ああ・・・恐らく・・・血眼になって・・・
哀:じゃあ、いっその事2人を合わせちゃえばいいんじゃない?

あなた、彼女が入院してる病院を知ってるんだし・・・

その瑛祐って子、彼らの仲間じゃなさそうなんでしょ?
コナン:いや、まだ合わせるわけにはいかねぇよ・・・

ひょっとしたら本堂瑛祐が黒ずくめの奴らに・・・

何も知らずに利用されてるって線も残ってるからな!
園子:ええっ?水無怜奈の自宅マンジョンを知ってた!?

マジで?
蘭:う、うん・・・

前にお父さんが彼女に事件を依頼された事があったから・・・

ねえお父さん?
小五郎:ああ・・・ただのガキのイタズラだったがな・・・
コナン:ただいまー!
園子:じゃあ何で瑛祐君をそこに連れて行かなかったのよ?

本人に会えば姉さんかどうかすgにわかるじゃない!!
蘭:だってー・・・

有名アナウンサーの自宅を勝手に教えるのはどうかと思ったし・・・

期待させて会いに行って、もしもし違ってたら瑛祐君がかわいそうだと思ったんだもん・・・

彼、水無アナのビデオ観ても「絶対違う」って言い張ってたしね・・・
園子:それもそうねぇ・・・
コナン:{行かなくて正解だったよ・・・

水無怜奈がいなくなった後、黒ずくめの奴らがあのマンションを見張ってる可能性は高い・・・

そんな所に彼女によく似た本堂瑛祐を連れてったりしたら・・・目を付けられてヤバかっただろーからな・・・}
小五郎:んで?水無怜奈は家出したっていうあのドジっ子の姉ちゃんじゃなかったんだな?
蘭:う、うん・・・本人は違うって・・・

それに・・・前に聞いた瑛祐君の血液型と水無アナの血液型、違ってた気がするし・・・
コナン:え?
園子:兄弟だからって、同じは血液型とは限らないわよ!
蘭:でも彼女、ビデオの中でAB型って言ってたじゃない!

ABの人って、ABの人にしか血をあげられないんだよね?
園子:う、うん・・・
蘭:瑛祐君、小さい頃お姉さんに血を輸血でもらったって言ってたから・・・
園子:そっか!もし水無アナと本当に兄弟ならあのドジっ子もAB型になるはずってわけね!
コナン:ね、ねえ、瑛祐兄ちゃん何が型って言ってたの!?
蘭:んーっと確か・・・
瑛祐:お、

O型です・・・
コナン:{え?}
蘭:ちょ、ちょっと大丈夫!?
瑛祐:え、ええ・・・なあか床の段差につまずいてしまって・・・
蘭:あ、ホントだ!タイルが少しめくれてる・・・
英祐:あ、相変わらずついてないですね・・・
園子:{いや・・・あんらには別の何かが取り憑いてるかも・・・}
コナン:い、いつ来たの?英祐兄ちゃん!?
蘭:私達と一緒によ!彼、トイレに入ってたから・・・
英祐:僕、毛利探偵の助手1号ですからね!!
小五郎:だが、あいにくお前に手伝ってもらう事件はねーよ・・・
英祐:そ、そうですか・・・

ところで何なんですか?

僕の血がどうのこうのって・・・
蘭:あ、ああ・・・何型からってちょっと気になっただけ・・・
園子:なによ!はっきり言ってあげないよ!あんたO型だから水無怜奈と兄弟じゃないって!
蘭:だってーもしも心のどこかで本当は兄弟かもって期待してたらかわいそうじゃない!
小五郎:お前本当にO型か?
英祐:え、ええ・・・
小五郎:最近献血した事は?
英祐:ありませんけど・・・
小五郎:んじゃ最近大怪我して病院に運び込まれた事は?
英祐:それもないですね・・・

小さかった頃は、よく怪我や病気でしょっちゅう病院には行ってましたけど・・・

小学校に入りたての頃、車に轢かれて入院した後は行ってませんよ・・・
蘭:それってお姉さんに血をもらった時?
英祐:ええ・・・

まあ、今でも滑ったり転んだりして小さな怪我は毎日のようにちてますけどねー・・・
小五郎:{だろうな・・・}
英祐:そんなに僕の血液型が気になるんなら、明日僕に付き合ってくれればわかると思いますよ!前に母と僕が世話になっていたお屋敷から母の遺品が出てきたから取りに行くんです・・・
蘭:遺品って、お母さん亡くなったの?
英祐:ええ、病気で・・・その遺品の中に僕の母子手帳もあるらしいんですよ!
蘭:どうする?
園子:わたしはパスかな・・・
英祐:あ、でも・・・

杯戸町3丁目の奥平さんってお屋敷ですからここから結構近いですし・・・
小五郎:ん?

杯戸町3丁目の奥平って家なら明日、俺も行くけど・・・
英祐:え?
小五郎:なんでも1年前にその金持ちの一人息子が妙な殺され方をしたらしくてな・・・

外部犯らしいんだが、全く犯人の目星がつかなくて・・・

んで、この名探偵毛利小五郎に息子が殺された事件を調べ直してくれって依頼が来たんだよ!
英祐:へーー・・・息子っていうと鍛吾さんですか?
小五郎:ああ・・・そんな名前だったな・・・
蘭:そっか・・・英祐君知ってるんだ・・・
英祐:ええ・・・まあ僕がかなり子供の頃なので、名前ぐらいしか覚えてませんけど・・・

でも、ひどいじゃないですか!さっきは事件はないって言ってたのに・・・
小五郎:だからドジなガキに手伝わせる事件はないっての!
コナン:・・・・・・・・・
{翌日――}
蘭:へー・・・

英祐君のお母さん、ここで家政婦さんやってたんだー・・・
英祐:ええ・・・住み込みで僕を育てながら・・・
コナン:その時、お父さんとお姉さんはどうしてたの?
英祐:父は大阪で仕事をしていて、姉は海外留学してるって聞いてたよ!

姉は休みの度にこっちに帰って来てたけど・・・父とは正月ぐらいにしか会えなかったなぁ・・・

まあ、母が亡くなり、父に引き取られて大阪に住むようになってからはしばらく父と一緒に暮らしてたけど・・・
小五郎:しばらくって・・・今は一緒に住んでねーのか?
英祐:ええ・・・海外に仕事で行っちゃったらしくて、それから先はお父さんの知り合いの家に・・・
小五郎:随分いい加減な父親だな・・・そりゃお姉ちゃんが姿をくらますわけだ・・・
英祐:でも父は毎月仕送りしてくれてますから・・・
詠子:あら英祐君!

久し振り!10年振りぐらいかしら?

随分大きくなったわね!
英祐:ええお陰様で!
詠子:さぁお連れの方もお入りになって!

貴方のお母さんの遺品、出しておいてたから・・・

菊代さんお願い!案内して差し上げて!
菊代:はい奥様・・・
詠子:彼女はあなたのお母さんの後でお雇した家政婦さん!

ちょっとぶっきらぼうだけど、とても優しい人だから・・・
小五郎:あの・・・
詠子:あら・・・

貴方も英祐君のお連れさん?
小五郎:あ、いや、私は御主人に依頼を受けてやって来た・・・

毛利小五郎という者で・・・
詠子:まぁ!あの名探偵の・・・

主人から話は聞いておりますわ!
小五郎:はいー!
詠子:じゃあ私は毛利小五郎を主人のいる書斎にお連れするから・・・

英祐君達をお母さんのバッグを出しておいた応接室の方へ・・・
菊代:かしこまりました!
蘭:わっ!

そっくり!!

英祐君ってお母さん似だったのね!
コナン:{だろうな・・・親父には似てなかったから・・・}
英祐:あ・・・

ありました!!

母子手帳!!

ホラ、

書いてあるでしょ?

本堂英祐O型って!
蘭:ホントだー・・・
英祐:これで僕はO型決定ですね!
コナン:残るは、コイツの姉がコイツに血を分けたっていう話が本当かどうか・・・
菊代:悪いわね・・・そのバッグ、少しつぶしちゃって・・・私の部屋のテンスの奥に引っ掛かっていたから・・・
旗郎:それを奥様に見せたら昔、この屋敷で働いていた家政婦さんの物とわかって、君を呼んだんです・・・

丁度今日は鍛吾様が亡くなられた一周忌・・・

「きっと息子がみんなを呼んでいるんだわ」と奥様がおっしゃられてね・・・
英祐:お久し振りです!10年経っても執事さんはあまり変わってませんね!
旗郎:いや・・・君がいた頃に仕えていたのは私の兄・・・

兄も丁度2年前の今日・・・

車で崖から落ちて他界しましたから・・・
英祐/蘭/コナン:え?
小五郎:ウーム・・・

ではこういう事ですね?

御主人、あなたが撮ったホームビデオを息子さんを除いた家の者全員で鑑賞中に、

息子さんは家のプールで外部から進入した何者かに溺死させられたと・・・
角蔵:ああ・・・警察が出した息子の死亡推定時刻は夜9時から10時・・・

儂らは夜7時間、ずっと居間でビデオを観ておったんじゃからな・・・
小五郎:ホー・・・
角蔵:そしてこれが、息子の遺体を発見した時のビデオの画像をプリントアウトした物・・・

次の日の朝、プールの水を抜いたら息子が出て来たと家政婦が騒いでおったから撮ったんじゃ・・・

てっきる儂らを驚かせるためにふざけてこんな真似をしていると思ったからのォ・・・

じゃが冗談ではなく、本当に死んでおったというわけじゃ・・・
小五郎:{両手両足を縛られて口にガムテ・・・こりゃまたひでえ殺し方だ・・・}

それで?息子さんが誰かに恨みを買ってたという心当たりとかないんですか?
角蔵:心当たりか・・・外にはないが内にはある・・・
小五郎:え?

内?
角蔵:儂はこう思っておるんじゃよ毛利探偵・・・

息子の鍛吾はこの家に棲むずる賢い誰かに・・・

命を絶たれたとな・・・


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suet_sze 发表于 2007-7-24 14:02:35

FILE.2
死を呼ぶ片手袋
FILE.2
死を呼ぶ片手袋

小五郎:む、息子さんはこの家の誰かに殺された!?
      でも、さっきあなた言ったじゃないですか!!
      息子さんは家の者全員で居間でビデオを観ている最中に、この家のプールで何者かに溺死させられたって!!
      息子さんの死亡推定時刻は夜9時から10時・・・
      その前後2時間、夜7時から12時までビデオを観ていたんでしょう?
角蔵:確かにそうじゃが・・・儂にはそう思えてならんのじゃ・・・
小五郎:まさかその居間に隠し扉とかがあって、そこから抜け出したとか?
角蔵:いや・・・そんな扉はないよ・・・ビデオ鑑賞中にトイレに立った者はいたがな・・・
小五郎:そうか!そのスキに誰かがこっそり外へ出て・・・
角蔵:それもない・・・トイレは居間についていてトイレの窓はとても大人が出入り出来る大きさじゃないからのォ・・・
小五郎:じゃあ家の人に犯行は無理じゃないですか・・・
角蔵:じゃが見てくれ・・・息子の遺体を発見した時のこの写真を!
小五郎:んーー?
角蔵:ホラ、息子の右手に・・・
      白い手袋がはめられているじゃろ?
小五郎:た、確かに・・・
角蔵:それは2年前の丁度この日・・・車で崖から落ちて亡くなった・・・
      この家の前の執事が車を運転する時いつも付けていた手袋なんじゃよ!
小五郎:丁度この日って、確か息子さんが殺されたのも1年前のこの日でしたよね?
角蔵:ああ・・・そして息子が殺された3日後・・・儂のこの書斎から見つかったんじゃ・・・
      その執事の左手の手袋がな!!
小五郎:なるほど・・・つまり犯人が息子さん縛り、手袋を付けさせたのがこの書斎で、何かの拍子に片方だけ外れてしまったと・・・
角蔵:いや、そうじゃない!前の執事の死を恨みに思っている誰かがだな・・・
小五郎:恨みって・・・執事さんは事故で亡くなったんじゃないんですか?
角蔵:あ、いや・・・
コナン:その事故を息子さんとおじさんのせいだと思った誰かが、息子さんにっ執事さんの手袋をはめて殺し・・・
      今度はおじさんの番だっていうつもりで、もう片方の手袋をこの部屋に置いた・・・
      そう言いたいんでしょ?おじさん!
角蔵:あ、ああ・・・
小五郎:何だよお前ら!?勝手に・・・
蘭:だって、こっちの用は済んだからお父さんが依頼された事件の事聞きに行こうって・・・
      コナン君が・・・
コナン:エヘヘ~
小五郎:エヘヘじゃねぇよ!またこのガキしゃしゃり出てきやがって・・・
      用が済んだんなら帰れ帰れ!
      ここはガキの遊び場じゃねーんだよ!!
コナン:と・・・
コナン/小五郎:あ・・・
角蔵:あ~~~っ!!?
英祐:お久し振りです角蔵おじさん!
角蔵:お、おお・・・
      英祐君か!!
      そうか!君の母さんの遺品が見つかったんだったな!
英祐:はい!
      お陰様で無事に受け取りました!
角蔵:君の母さんは素晴らしい家政婦さんだったよ!
      とてもよく気が利いて、いつも笑顔で・・・
菊代:すみませんねぇ・・・気が利かない上に・・・
      愛想もなくて・・・
角蔵:いやいや、そういう意味では・・・
英祐:そういえば鍛吾さんが亡くなったって聞きましたけど・・・
角蔵:あ、ああ・・・
      その事をこの毛利探偵に調べてもらっているところだよ!
      じゃあ瀬川君!毛利探偵を居間に案内してくれ!
旗郎:かしこまりました旦那様・・・
角蔵:あ、それと・・・
      何度も言ったじゃろ!?儂の部屋に入る時は必ずノックしろと!
      客人に伝えてなかったのかこのボンクラが!!
旗郎:も、申し訳ございません・・・
角蔵:あ、菊代さん、コーヒーのお代わりを頼むよ・・・
菊代:はい旦那様・・・
角蔵:あ、それと、コーヒーを持って来るついでに・・・
      妻をここに呼んで来てくれないか?
      この書斎の整理を手伝ってもらうたうんでね・・・
      もちろん君達も手が空き次第、ここに来て手伝ってくれ・・・
      少々話したい事もあるしな・・・
旗郎:お、仰せの通りに・・・
菊代:旦那様・・・
詠子:えぇっ!?
      書斎の本の整理を手伝えですって!?
      嫌ですわ!主人、細かい所にいちいちいちゃもんをつけてくるんですもの・・・
      本の背が揃ってないとか順番が違うとか・・・
旗郎:し、しかし奥様・・・
詠子:さっきだって、今日届いた大判の本のセットが入ったダンボール箱を私が開けようとしたら大目玉!
      「儂が開けるまで触るな」って!
      その大判の本を入れるために本棚の段を変えて、結局ほとんどの本を移す羽目になったっていうのに・・・今度はそれを手伝えだなんて・・・
旗郎:はぁ・・・
詠子:じゃあ、こうしましょ!私が毛利探偵を居間にお連れするから、あなた手伝いに行ってらっしゃい!
旗郎:わ、私がですか?
      し、しかし他にも鍛吾様のお車のお手入れとかありますし・・・
詠子:あの車ならもう放っておいていいんゃない?この2年、誰も使ってはいませんし・・・
旗郎:で、でも奥様・・・
詠子:じゃあそれが済んでからでいいから・・・頼んだわよ瀬川さん!
コナン:・・・・・・・・・
小五郎:ホー・・・ここが例の居間ですか・・・
詠子:ええ・・・あの日はここで主人と私と執事さんと家政婦さんの4人でビデオを観ておりました・・・
      去年、私と主人が行った海外旅行のビデオを延々5時間も・・・
小五郎:しかし、どうしてそのビデオ、息子さんは観なかったんですか?
詠子:きっと私の事を避けていたんでしょう・・・
      本当の母親じゃありませんしね・・・
小五郎:え?そうなんでしか?
詠子:ええ・・・鍛吾さんは主人の前妻の息子・・・
      言いませんでした?
      でも、主人にも困ったものですね・・・いくら犯人が捕まらないからって、私達を疑うなんて・・・
コナン:{ここがトイレだな・・・
      確かに大人が出入りできそうな窓じゃねーな・・・
      しかもこの居間にはこっそり出入りできるような抜け穴はない・・・
      ・・・となると、ここでビデオを観ていた4人には完璧なアリバイがある事になるけど・・・}
詠子:でも驚きましたわ・・・
      あの泣き虫だった瑛祐君が・・・
      こーんなくぁいらしいガールフレンドを連れてウチに来るなんて!!
瑛祐:え?
蘭:あ、わたし達そんなんじゃ・・・
瑛祐:こ、こ、こ、恋人なんかじゃあ、あ、ありませんよ!!!
コナン:オホン!
      ボク達、瑛祐兄ちゃんの血液型が知りたくてここに来たんだよ!瑛祐兄ちゃんの母子手帳が見つかったっていうからさ!
      だよね?
      瑛祐兄ちゃん?
瑛祐:う、うん・・・
詠子:でもどうして血液型を?
瑛祐:毛利さんに姉の写真を見せたら、アナウンサーの水無怜奈さんじゃないかって言うから、その疑いを晴らしに来たんです・・・
      そのアナウンサーはAB型で、僕はO型!
      僕は姉に血をもらった事があるから絶対に別人だってね!
蘭:{そっか・・・瑛祐君わかってたんだ・・・}
詠子:そういえばそんな事もあったわね・・・
      瑛祐君のお母さんが亡くなってお父さんに引き取られて大阪に住むようになった矢先に事故に遭って・・・
      知らせを聞いて飛んで行ったら、瑛祐君のベッドの横で、お姉さんがぐったりして寝てらっしゃって・・・
      看護士さんに訳を聞いたら、瑛祐君にかなりお姉さんの血を輸血したって・・・
      「私の血を全部抜いていいから弟に!」って言っていたみたいだけど・・・
蘭:へー・・・
コナン:{これで決まりだな・・・
      コイツの姉と水無怜奈は・・・
      別人だって事が}
詠子:私、TVあまり見ないんですけど・・・
      そんなに似てますの?お姉さんとその人・・・
小五郎:ええ・・・写真を見た限りでは瓜二つですな・・・
瑛祐:でも変だと思いませんか?
      ドッペルゲンーじゃあるまいし・・・あんなにそっくりな人がこの世に二人もいるなんて・・・
      姉がいなくなった訳と何か関係があるんでしょうかねぇ?
小五郎:さあな・・・
コナン:{・・・・・・なるほど・・・
      彼女に不信感を抱かせて調べさせ、その罪を暴き・・・
      然るべき場所に拘束させた後に水無怜奈と会い姉の事を聞く気だな?ただ会っただけじゃしらばっくれられて逃げられると踏んで・・・}
蘭:じゃあ会ってみる?実は彼女のマン・・・
コナン:ねぇ!!
      どーせなら息子さんが殺されてたプールを見せてもらおうよ!
蘭:何かわかるかもしれないよ!
小五郎:それもそうだな・・・
詠子:でも雨が・・・
      あら菊代さん・・・どこかへ出掛けてらしたの?
菊代:ちょっとコーヒーのミルクが切れていたので近所に買い出しに・・・
詠子:じゃあ悪いけど毛利探偵達をプールに案内してくれないかしら?
      コーヒーは私が持って行きますから・・・
菊代:ええ、構いませんよ・・・
小五郎:しっかし汚れてますなぁ・・・
菊代:ええ・・・1年前の事件があった時のままにしてありますので・・・
瑛祐:でも懐かしいなー!
      僕もよくこのプールで・・・
蘭:ちょ、ちょっと瑛祐君!?
小五郎:――ったく、こんな所でもドジっ子かよ・・・
詠子:ごめんなさいね・・・
      死んだ息子の服なんか着せちゃって・・・
瑛祐:あ、いえ・・・
蘭:でもピッテリって事は、息子さんも小柄だったんですね!
瑛祐:でもちょっとブカブカですけど・・・
詠子:ええ・・・鍛吾さんはボディービルをやってらしたから・・・
詠子:それより菊代さん・・・キッチンにコーヒーありませんでしたけど・・・
菊代:そうでしたか?コーヒーメーカーに置いたまま買い物に出掛けたんですけだ・・・
詠子:あ、瀬川さん知らない?キッチンのコーヒー・・・
旗郎:いや・・・
菊代:もしかしたら待ちきれなくて旦那様が自分で・・・
詠子:何!?今の音・・・
旗郎:旦那様の書斎の方ですね・・・
菊代:ちょっと見て来ます!
小五郎:さっきのでっけー壷だったりして・・・
瑛祐:それはないですよ・・・
      あれは昔からおじさんが一番大切にしている・・・
      五千万円の壷ですから!
角蔵:開けるなァ!!!
蘭:え?
小五郎:今の声は!?
詠子:あ、あなた・・・
      あ・・・
      あなたァ!?

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:13 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:03:01

FILE.3
黄泉からの殺人者
FILE.3
黄泉からの殺人者

詠子:あ、
      あなた・・・
蘭:そ、そんな・・
瑛祐:角蔵おじさんがどうして・・・
詠子:あなたァ!!
菊代:いけません奥様!!床には壷の破片が・・・
旗郎:だ、大丈夫ですか?
菊代:え、ええ・・・
詠子:あなた・・・
小五郎:とにかくすぐに降ろしましょう!!執事さん手伝って!
旗郎:は、はい・・・
小五郎:蘭!救急車と一応警察に連絡を!!
蘭:う、うん!
      わかった!!
小五郎:こそっ何だこのロープ?外れねぇな・・・
コナン:{壷の口がてかってる・・・
      濡れてるのか?}
高木:残念ながら・・・
      御主人は病院に運ばれた時にはもう手遅れだったそうです・・・
詠子:そ、そんな・・・
旗郎:お、奥様・・・
      えーっと・・・ハンカチハンカチ・・・
菊代:よかったらこれを・・・
詠子:あ、ありがど・・・
菊代:いえ・・・
目暮:よろしければ御主人が首を吊られた時の事を詳しくお聞きしたいんですが・・・
詠子:あ、はい・・・
      最初にそれを見つけたのはあなた達でしたわよね?
旗郎:え、ええ・・・
      何かが壊れる音がこの旦那様の書斎の方から聞こえたので・・・
      すぐに駆けつけ、ノックしながら呼びかけたんですがお返事がなくて・・・
菊代:ドアのノブを回そうとしたら大きな声で「開けるな!」って・・・
目暮:ホーー・・・
高木:それで?開けたんですか?
菊代:そりゃあ開けますよ!何事かと思いましたから・・・
旗郎:そしてドアを開けたら旦那様が首を吊っておられたんです・・・
目暮:つまり開ける直前に首を吊ったという事ですな?
菊代:ええ・・・旦那様の体はまだ揺れていましたから・・・
目暮:ウーム・・・窓にはしっかり鍵がかかっているから自殺としか思えんが・・・
高木:どうして「開けるな」なんて・・・
小五郎:そりゃーきっと・・・
      死ぬ所を誰にも見られたくなかったんでしょう!
      どうやら御主人はこの世に嫌気が差して死を選んだようですからな!
目暮:{またお前か・・・}
小五郎:見てください警部殿!
      床に散らばったこの壷の残骸を!これぞまさしくその何かが割れた音の原因!
      しかも、これは御主人が一番大切にしていた五千万の壷!
目暮:ご、五千万!?
小五郎:そんな壷を踏み台にして首を吊ったって事は何もかも嫌になったって言う証拠ですよ!
目暮:どうなんですか?
詠子:え、ええ・・・
      今なら2億はくだらないと主人はいつも自慢しておりました・・・
高木:しかしですねぇ・・・司法解剖の結果、遺体の胃の中からコーヒーと共に睡眠薬が出て来てまして・・・
目暮:ん?あれか・・・
      カップが2つあるが・・・
小五郎:1つは私ので・・・
高木:だから首を吊る前に睡眠薬入りのコーヒーなんて飲むかなぁと・・・
小五郎:そいつは多分、最初は睡眠薬を大量に飲んで自殺するつもりだったが死にきれず、
      首吊りに切り替えたって所だろうよ!
      今度はロープのつなぎ目に接着剤を付けて外れないように念を入れてね!
高木/目暮:接着剤?
小五郎:ええ・・・御主人を降ろす時になかなかロープが外れないと思ったら接着剤が塗ってあったんスよ!
目暮:ホー・・・
高木:しかし自殺の動機はなんだったんでしょうか・・・
目暮:何か心当たりはありますか?
詠子:さあ・・・
旗郎:そ、そういえば・・・
      後で話があるから書斎に来てくれとおっしゃっていましたから・・・
      もしかしたら悩み事とかを抱えてらしたかも・・・
目暮:しかし、何でそれをあなた方に相談する前に首を
詠子:相談しても無駄だと思ったんでしょうか・・・
小五郎:こう言っちゃなんですが・・・御主人はあなた方をあまり信用してなかったようですよ?
詠子:え?
小五郎:御主人の口から血が垂れていたのは、おそらく悔しくて唇を噛んだため・・・自分が死んだら大事な壷が誰かの物になってしまうのが相当嫌だったんでしょうな!
      だからいっその事壊してしまおうと踏み台にして・・・
コナン:そっか、たっぱりあのおじさんすっごく欲張りだったんだね!
      だって踏み台にしたどの壷を倒してガチャーンって音がしたんなら、もうその時は首を吊っちゃってるって事でしょ?
      欲張りな人じゃなきゃ、その後みんなが駆けつけた時、大声で「誰にも壷をあげるなぁ」なんてなかなか言えないよ!
蘭:違うよコナン君!「あげるな」じゃなく「開けるな」よ!
コナン:あれ?そうだっけ?
高木:そーいえば妙ですね・・・
      首が絞まっているのに大声を出したなんて・・・
目暮:となると、壷が割れた時は首を吊ってなかっらという事か・・・
小五郎:じゃあその壷を割ってしまったショックで自殺を・・・
目暮:いや、音を聞いて駆けつけたんならロープを吊るす時間はないよ・・・
小五郎:ですよね・・・
コナン:あーー!もしかして、コレのせいなんじゃない?
      ホラ、この本、血で汚れちゃってるよね?
      きっと大切にしてた本だったからガッカリしちゃったんじゃない?
目暮:「黄泉からの殺人者」?
小五郎:位置は丁度首を吊った御主人の足元辺りだな・・・
高木:ま、まさかこれ・・・
      ダイイングメッセージなんじゃないでしょうか!!
小五郎:んなバカな!そうだとすると、犯人は黄泉の国から来たお化けって事になっちまうじゃねぇか!
高木:あ、いえ、血がかなりおちている「黄泉」って字と、その下の、血を垂らして書かれた・・・
      平仮名の「こ」のような文字に・・・
      何かメッセージが込められているかと・・・
小五郎:黄泉こ・・・こよみ?
      日付に何か関係があんのか?
高木:あ、いえ・・・まだこれが「こ」かどうか・・・
      角度を変えたら平仮名の「い」や数字の「11」にも見えますし・・・
目暮:とにかく、これがダイイングメッセージとなると・・・御主人の角蔵さんは・・・
      この家にいたあなた方の中の誰かに殺害された事になりますな・・・
詠子:そ、
      そんな・・・
目暮:一応聞いておきましょうか!御主人が首を吊る前、あなた方がどこで何をしていたか・・・
詠子:あ、はい・・・私は毛利探偵を居間にお連れして・・・
      その後プールもお見せするつもりだったんですが・・・雨が降って来ましたので・・・
      丁度買い物から帰って来た菊代さんにそれをお任せして、私は主人にコーヒーを・・・
目暮:ちなみに買い物はどこに?
菊代:旦那様に頼まれたコーヒーに入れるミルクを買いに近所のスーパーに・・・
      ちゃんとレシートもありますよ!
      ホラ!
目暮:確かに・・・
      それで?コーヒーを持って行った時の御主人の様子は?
詠子:いえ・・・持って行こうと思ったら、キッチンにコーヒーがなくて・・・
菊代:私はコーヒーメーカーに置いたまま買い物に出たんですけど・・・
小五郎:じゃあ家政婦さんが買い物に出て、奥さんが私と一緒にいる時に誰かがキッチンに置きっ放しになっていたコーヒーに睡眠薬を入れて・・・御主人に持って行ったわけですな?
旗郎:わ、私じゃないですよ!!
      私はガレージにある鍛吾様のお車の手入れをしていて・・・
      それを終えて、奥様達がいる応接室に入った時に壷が割れる音を聞いたんですから・・・
目暮:鍛吾様とは?
菊代:1年前にここのプールで何者かに殺された、旦那様の息子さんです!
高木:あ、それ知ってます!
      確か両手両足を縛られてプールで溺死させられたっていう・・・
目暮:そういえばその事件未解決だったな・・・担当じゃないから詳しく知らないが・・・
小五郎:その事件を解き明かすべく私めが馳せ参じたわけで・・・
コナン:でもあのおじさん、小五郎おじさんの推理、すっごく楽しみにしてたみたいだよ!
      ホラ、机の上のメモ帳に書いてあるもん!
      今日のPM4時頃から眠りの小五郎推理ジョーって!
小五郎:また、このガキ勝手なマネを・・・
目暮:つもり御主人は、今日の夕方ぐらいに君が1年前の事件を解いてくれると踏んで・・・
      この家の人達をここに集めようとしていたわけか・・・
      話があるといって・・・
高木:となると、ますます自殺の線は薄くなりますね・・・
コナン:{ん?
      テーブルの下に濡れた跡・・・
      コーヒーか・・・}
目暮:しかし何ですかこの本の山は?
      大掃除でもされてたんですか?
詠子:いえ、主人が注文していた大判の本が今日届いて・・・それを入れる棚を作るために主人が本を移動させていたんです・・・
目暮:大判の本?
詠子:えーっと・・・
      ドアのそばにあるその本ですわ!
目暮:確かに大判だな・・・
高木:しかし届いたばかりの本が何でドアのそばに・・・
瑛祐:犯人が何かの目的で置いたんじゃないでしょうか?
      そう・・・トリックに使ったとか・・・
目暮:ん?
瑛祐:たとえばの話ですけどね・・・
高木:君は確か本堂瑛祐君だったよね?どうして君までここに?
瑛祐:母が生前ここで家政婦をやっていて・・・
      母の遺品が見つかったって聞いて、取りに来たんです!
高木:君のお母さん亡くなったんだ・・・
瑛祐:ええ・・・10年ぐらい前に写真見ます?
目暮:いや今は・・・
瑛祐:あ、そっか!プールでコケて着替えたんだ・・・
菊代:その服、今洗濯してるけど写真なんかなかったわよ・・・
瑛祐:ええ!?
蘭:じゃあまさかプールで転んだ拍子に・・・
瑛祐:あーーっ!?
      母の写真がーー!?
蘭:雨でビショビショだね・・・
      気をつけてよ!
瑛祐:ええ、わかってま・・・
蘭:もォー!気をつけてって言ったでしょ!?
      ホラ、写真わたしが持っててあげるから!
瑛祐:あ、はい・・・
      お願いします!
蘭:また着替えなきゃいけないね!
瑛祐:ですね・・・
コナン:・・・・・・・・・
      {なるほど・・・
      そういう方法もあるってわけか!!}
瑛祐:あ、なくさないでくださいね写真!
蘭:大丈夫!ハンカチにくるんでここにしまったから!
      はいティッシュ!
      顔汚れてるよ!
瑛祐:あ、すみません・・・
蘭:まず、そのドジっ子を何とかしなきゃ・・・
      お姉さんが見つかっても呆れられちゃうね!
瑛祐:平気ですよ!
      僕が何かとついてないのは今に始まった事じゃありませんし・・・
      多分、姉の中じゃ、今でもダメな弟イコール瑛祐って・・・
      印象付けられてるはずですから・・・
コナン:{そうか・・・
      そうだったんだ・・・}
蘭:あ、コナン君?
      どこ行くの?
コナン:小五郎おじさんのトコ!
蘭:また何かわかったの?
コナン:ちょっとね!
      {ああ・・・わかったんだよ!
      この残忍な殺人方法を使った犯人が・・・
      黄泉からの殺人者の・・・
      正体がな!!}

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:17 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:03:26

FILE.4
哀しみの手袋
FILE.4
哀しみの手袋

目暮:ウーム・・・
      首を吊った御主人の唇が裂けて血が滴っていて・・・
      その足元にこの本があったとなると・・・
      この本についた血は御主人が血で書いたダイイングメッセージだと見てもおかしくはないが・・・
高木:これが何を意味しているかさっぱりですよね?
小五郎:たまたまっスよ!唇は死ぬ前に本当に悔しくて噛んだだけで、偶然意味ありげに落ちただけかもしれませんよ?
目暮:たまたまってなぁ・・・
      だって、よーく考えてくだしよ!
小五郎:部屋は密室!壷が割れる音を聞き、駆けつけた家政婦さんと執事さんがドアを開けようとしたら・・・
      御主人が「開けるな」と大声を出したって事は、その時点ではまだ生きていたという事で・・・しかも、ドアを開けたら首を吊った御主人の体がまだ揺れていたっていうなら・・・
      こりゃー御主人の自殺と見てまず間違いないでしょうな!
高木:ですが毛利さん、踏み台にした壷が割れて首が絞まった状態で大声なんか出せないってさっき・・・
小五郎:だから壷は自分が死んだ後、他人の手に渡るのが嫌で死ぬ前に割っただけで・・・
高木:じゃあ踏み台には何を・・・?
小五郎:多分、そこら中に散らばってる本を積み上げて・・・
      踏み台代わりに・・・
      した・・・
詠子:毛利さん、大丈夫ですの?
高木:ええ、多分いつもの・・・
目暮:やっときたか・・・
小五郎(コナン):ええ・・・やっと今気づきましたよ・・・
      本を積み重ねるという自分の言葉で・・・
      この部屋でおこなわれた残忍な殺人トリックの真相が・・・
      そしてそれを実行した犯人が・・・
      その3人の中にいるって事もね!
目暮:{相変わらずさっきと言ってる事が真逆だな・・・}
小五郎(コナン):では、そのトリックを実際にやってみましょう!
      高木刑事!まずはその台車を御主人が首を吊った丁度真下辺りにもって来て・・・
      そしてその台車にその辺に散らばった本を1mぐらい積み上げて・・・
      その上に座ってくれ!
高木:す、座るんですか?
小五郎(コナン):ああ!本を崩さないように・・・
高木:す、座りましたけど・・・
小五郎(コナン):そうしたら警部殿!ドアを閉めて、残った本を縦に台車のタイヤの所からドアまで並べてださい!
目暮:こ、こうか・・・
小五郎(コナン):あ、ドアの一番前に置くのは例の大判の本で・・・
目暮:これか?
小五郎(コナン):遺体発見時、ドアの一番どばにあった本がそれですから・・・
目暮:そ、そうだな・・・
小五郎(コナン):これで準備は完了!
      まあ、実際はこの状態で御主人の首にロープがかかっていたわけですがね・・・
      後はドアを誰かが開けるだけ・・・
目暮:お、重いな・・・
小五郎(コナン):そう・・・力を入れてドアを開ければ・・・
      ドアで本が押し出され・・・
      その本で台車が押されて・・・
      本の上の御主人はバランスを崩し・・・
      本が崩れて御主人は本からズル落ちて・・・
      御主人の体は首に掛かったロープに吊られ・・・
      我々が遺体を発見したあの状態になったというわけですよ!
高木:な、なるほど・・・
目暮:だが、いくら本の上に座らされたとしても、首に掛かったロープを手で外せば・・・
小五郎(コナン):だから接着剤がロープのつなぎ目に塗ってあったんですよ!簡単に外せないように・・・
      無理をして外そうとすればバランスを崩し、ドアが開く前に吊られてしまいまずしね・・・
目暮:しかしそのロープ、君は外したんだろ?遺体を降ろす時に・・・
小五郎(コナン):ええ・・・時間をかけて慎重にやれば、バランスを崩さずに外す事ができるとは思いますが・・・
      御主人はそれができなかったんですよ・・・
      両手を封じられていてね・・・
目暮:封じられていた?
高木:でも、遺体には両手を縛った跡なんて・・・
小五郎(コナン):正確には、両手がふさがっていたと言った方がいいかな?
      御主人が最も大切にしているあの壷を・・・
      後ろ手に持たされていたんですから・・・
      見てください!壷の口が少してかっているでしょ?
      御主人は両手が汗ばむまでずっと持たされていた証拠ですよ!
高木:た、確かに・・・
目暮:し、しかしいくら大切な壷だといっても、自分の命がかかっていたら壷を離すんじゃないか?
小五郎(コナン):離したら壷はどうなります?
目暮:どうなるって・・・床に落ちて割れるんじゃ?
小五郎(コナン):割れたらどうなります?
目暮:そりゃー大きな音がしてだな・・・
高木:そ、そうか!
      大きな音がしたら誰かが駆けつけ、ドアを開けられて・・・
      首を吊るされてしまうってわけですね!!
小五郎(コナン):ああ・・・音がして誰かが駆けつけてドアを開けるまでの短時間で、バランスを崩さずあのロープを外すのは不可能だ!!
      だから御主人はドアが開こうとした時に「開けるな」と叫んだんですよ!
高木:な、なるほど・・・
目暮:だ、だが犯人はその仕掛けをした後、どうやって部屋から出たんだね?
      ドアが本でふさがれているあおの状態で・・・
小五郎(コナン):おいコナン、やってみせろ!
コナン:うん、わかった!
      まずはドアを開けて・・・
      そのドアに本をもたれかけさせて・・・
      ドアのスキ間からそーっと出て・・・
      そーっとドアを閉めると・・・
目暮:おお!その手があったか!
小五郎(コナン):ちなみにドアの前になぜ大判の本が置いてあったかわかります?
目暮:え?
小五郎(コナン):大判の本でドアのスキ間を大きく開けないと・・・
      通る事が出来なかったんですよ!
      家政婦の田端さん!
      あなたの体ね!!
菊代:・・・・・・・・・
旗郎:ま、まさか田端さんが・・・!?
詠子:でも菊代さんは主人に頼まれたコーヒーのミルクが切れて、スーパーに買いに行ったんじゃありません?
小五郎(コナン):犯行後に買いに行ったんですよ!頼まれる事を予想して前もって沸かしておけば、すぐに持って行けますから・・・
      そう・・・田端さんはそのコーヒーに睡眠薬を入れて御主人を眠らせ・・・さっきやったように台車に本をの上に御主人を座らせて・・・
      寝ている御主人の首にロープをかけてそのつなぎ目に接着剤を塗り・・・
      おもむろに御主人を起こして壷を後ろ手に持たせたんです・・・持たないとすぐに壷を落として割り、本を崩して首を吊るって脅して・・・
      そして壷を持たせたらさっきの要領で部屋を出て行き、壷が落ちた音を聞いて駆けつけ、ドアを強引に開けて殺害したってわけですよ!
      それと同時に、トリックをごまかすためにわざと転んで床に並べた本をバラちてね・・・
目暮:確かに残忍な殺し方だな・・・
高木:ええ・・・疲れて壷を離したらアウト・・・かといって助けを呼ぶに呼べないわけですから・・・
小五郎(コナン):そう・・・この残忍さ・・・まるで一緒なんですよ・・・
      1年前、この家のプールで何者かに溺死させられた・・・
      御主人の息子の鍛吾さんに、犯人が使ったトリックとね!
目暮:おいおい、その事件もトリックだったのか?
小五郎(コナン):ええ・・・ただ、こっちの方は単純明快!
      両手両足を縛り口にガムテープを貼り、水が張られたプールに落とせばいいだけですから・・・
高木:お、落とすって・・・
目暮:確かその事件は家の人達にはアリバイがあったはず・・・その時点で溺れたらアリバイもなにも・・・
小五郎(コナン):いや・・・息子さんの服の丈が瑛祐君に合っていた事を踏まえると、息子さんの身長は瑛祐訓とほぼ同じ・・・
      その瑛祐君の丁度眉毛辺りにプールの水アカが残ってましたから、背伸びをすれば水面に鼻は出ます・・・
      恐らく犯人は息子さんをプールに落とす前にこう言ったんでしょう!「1時間がんばればプールの水を抜いてあげる」とね・・・
高木:そうか!そう言われれば息子さんは立ち続け、その間に犯人はアリバイを作れるってわけですね!
      そのまま放っておけばいずれ疲れ、溺れてしまいますから・・・
小五郎(コナン):ああ・・・息子さんがボディービルダーだったのもトリックに幸いしたよ・・・体の力を抜いて浮こうとしても筋肉が重く、浮く事は出来ないから・・・
      どうですよね?田端さん・・・
菊代:・・・・・・・・・
高木:――って、1年前の事件の犯人も家政婦さん!?
小五郎(コナン):ああ多分・・・被害者を死の直前まで苦しめるという犯行の質が似すぎているからな・・・
詠子:で、でも犯人が菊代さんっていう証拠はないんじゃありません?その方法なら私や瀬川さんでも、できますし・・・
旗郎:そ、そうですね・・・大判の本にしても、大は小を兼ねるっていいますし・・・
詠子:それに、主人が遺したあの血で書かれたダイイングメッセージ!
      「黄泉」と「こ」のどこが菊代さんだって・・・
小五郎(コナン):あれは平仮名の「こ」じゃなくて・・・
      イコール!
詠子:イ、イコール?
小五郎(コナン):ええ・・・黄泉イコール冥土・・・メイドイコール・・・
      家政婦っていう意味ですよ!!
高木:なるほどなるほど!連想言葉ってわけですね!!
目暮:{連想というよりダジャレだな・・・}
小五郎(コナン):もっとも、このメッセージの他にもっと決定的な証拠もありますよ・・・
      家政婦さんのエプロンの
      右ポケットの中にね!
      家政婦さん・・・あなたは奥さんが鼻をかんだティzジュを受け取り左のポケットに入れましたよね?
      スーパーのレシートも同じ左のポケットから取り出し、再びそこへしまった・・・
      汚れたゴミと大事なレシートを同じポケットに入れる人はまずいない・・・
      それを思い出して閃いたんですよ・・・もしかしたら右のポケットに刑事の前で触れらない理由があるんじゃないかと・・・
      そこには事件の証拠となるコーヒーの染みが付いたハンカチを・・・
      うっかり入れたままにしてるんじゃないかってね!
高木:た、確かにハンカチが出ました!
      コーヒーの染みも付いています!!
目暮:しかし、何でそれが入っていると・・・
小五郎(コナン):奥さんが泣いているのに、家政婦さんが差し出したのはハンカチではなく机の上のティッシュ・・・そしてテーブルの下にはコーヒーがこぼれた後があるのに、テーブルはきれいなままだったとくれば・・・
      御主人が睡眠薬入りのコーヒーを飲んで寝てしまった時にこぼしたコーヒーをハンカチで拭き、
      それを右ポケットに入れたままにしていると思っても不思議じゃありませんよ・・・
目暮:よし!そのハンカチを鑑識にまわせ!コーヒーの染みから睡眠薬の成分が出たら決定的な証拠になる!
高木:はい!
詠子:でもどうしてなの菊代さん!?
      どうしてあなたが・・・
小五郎(コナン):それは恐らく2年前に亡くなった前の執事さんの事故・・・
      そしてその頃から車に乗らなくなった息子さんに何か原因があるんじゃないでしょうか・・・息子さんの車、2年間誰も乗ってないんですよね?
詠子:え、ええ・・・
菊代:乗れるわけありませんよ・・・
      だって鍛吾様・・・
      人を轢き殺してしまったんだから・・・
詠子:ええ?
菊代:まあその時、鍛吾様が運転していたのは・・・前の執事さんが旦那様や奥様の送り迎えに使っていたベンツでしたけど・・・
      それを勝手に持ち出し乗り回した挙句、人を轢いて逃げ、旦那様に泣きついて・・・車の傷ですぐにバレるからと自首をすすめる前の執事さんに今度は逆ギレ・・・そして2年前のこの日・・・あの人は車で崖から・・・
小五郎:おーい蘭!帰るぞォ!!
      ――ったくどこ行っちまったんだ?
旗郎:あ、お嬢様たちでしたらさっきお風呂場の方でお見かけしましたが・・・
コナン:え?
      ふ、
      風呂場!?
      やべアイツ!
      そういう事にはノーマークだった!!
蘭:ちょっとヤダ!!
      いきなり止めてよ!!
瑛祐:あ、すみません・・・
コナン:お、
      おいてめぇ!!
瑛祐:や、やあ!
コナン:何してんの?
蘭:服が汚れちゃったから・・・洗濯が終わった元の服に着替えてるの!
      そしたら瑛祐君、いきなり服脱ぎ出すんだもん!
瑛祐:でも僕、姉の前でよく着替えてましたから・・・
コナン:え?
      コ、コイツまさか・・

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:17 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:03:49

FILE.5
悪魔が来たりて・・・
FILE.5
悪魔が来たりて・・・

――日売TV――
光彦:え~~~!?
      仮面ヤイバーの撮影スタジォの見学出来なくなったんですかー!?
元太:マ、マジかよ!?
歩美:楽しみにしてたのに・・・
ヨーコ:ごめんねみんな・・・すっごくスケジュールが押してて見学者に対応できないって・・・
      ディレクターが知り合いだったから招待したんだけど・・・ホントごめんなさい!
博士:まあいいじゃないか!せっかくTV局に入れさせてもらったんじゃから色々見てまわれば・・・
光彦:ですね!
歩美:有名人いっぱいいるよな!!
元太:歩美、お天気お姉さんに会ってみたーい!
コナン:{――ってか、目の前に人気アイドル・沖野ヨーコがいるだろーが・・・}
哀:で?どうだったの?
コナン:ん?
哀:ホラ、瑛祐って子と水無怜奈の関係・・・
コナン:ああ・・・血液型からすると、やっぱり本堂瑛祐の姉と水無怜奈は別人みてーだぜ?
      母子手帳によると本堂瑛祐はO型!つまり、本堂瑛祐に輸血した事がある姉もO型・・・今、入院してる水無怜奈はAB型だからな!
哀:じゃあ、その子と水梨怜奈は兄弟じゃなかったのね?
コナン:あ、ああ・・・
      多分・・・
哀:多分って・・・何か気になる事でもあるの?
コナン:あ、いや・・・
      また何か隠してるのね・・・
      ちゃんとわかったら教えてやっから、んな鬼みたいな顔すんなって・・・
歩美:お、鬼!?
光彦:い、いや・・・
元太/光彦/歩美:悪魔~~~!!!
サタン:ん?
元太:さてはテメェ・・・仮面ヤイバーの怪人だな!?
光彦:怪人というより悪の組織の幹部かもしれません!!
歩美:ボスだよ、絶対ボス!
サタン:なんだガキ共・・・俺様の事知らねーのかよ?
      俺様も落ちぶれたもんだ・・・
元太/光彦/歩美:え?
サタン:ま、仮面ヤイバーの怪人ってのは、まんざら外れちゃいねーかもな・・・
歩美:・・・・・・・・・
      誰だろ?
元太:見た事ねーぞ・・・
光彦:ですよね・・・
ヨーコ:あ、彼は・・・「三途のⅢ」ってロックグループのボーカル・・・
      サタン鬼塚さんよ!
      今日は確かトーク番組に出るって聞いたけど・・・
歩美:へーー・・・
光彦:サタン鬼塚サタン鬼塚・・・
元太:どーした?光彦・・・
光彦:あ、いえ・・・
      この名前どこかで聞いたような・・・
      あーー!そうです!!
      姉さんが!!
歩美:え?
光彦:ボクの姉さんが彼のファンで頼まれたんです!
      TV局でサタン鬼塚に会ったらサインもらってって!
歩美:じゃあ追いかけてお願いしなきゃ!
光彦:で、ですね!
元太:でもどっかに行っちまったぞ!
博士:まあ、ヨーコさんに聞いてもらえば彼の控え室ぐらいは・・・
      ――ってあれ?ヨーコさんはどこに?
光彦:さっきまでいたんですけど・・・
哀:彼女なら、さっきADが「出番です」って言って連れてっちゃったわよ!
光彦/元太/歩美:えぇ!?
コナン:まあ、自力で捜せばいいんじゃねえか?このTV局内にいる事はわかってんだしょ!
歩美:だね!
マネージャー:あれ?
      サタンさんもう来てたんですか?確か局の入りは午後だったはず・・・
サタン:ああ・・・暇だったから早めに来たんだ・・・
      つーわけでマネージャー、出前取ってくれねぇか?昼飯まだなんだ・・・
マネージャー:ええ・・・いいですけど・・・何を?
サタン:どうだな・・・天福亭のラーメンと雀々軒の炒飯と・・・
      営林庵の餃子が食べてぇな・・・
マネージャー:3品共、違う店ですか?
      全部中華なら同じ店にすればいいんじゃ・・・
サタン:いいじゃねーか!その店のそれが好きなんだからよ!
      その3軒はよく食べに行ってるから1品だけでも持って来てくれると思うぜ?
マネージャー:はぁ・・・
サタン:あ、そうだ!例の鏡、見つかったか?
マネージャー:あ、はい!
      知り合いが似た物を見かけたって言うので、これからその店に行ってみようかと・・・
サタン:おおそうか!悪いな・・・
      どうもあれじゃねぇとメイクの時気分が乗らなくてな・・・
マネージャー:ではさっそく・・・
サタン:あ、それと、飯食ったら仮眠を取るから出番まで起こさねぇでくれねぇか?
      昨夜、事務所の社長とやり合っちゃって、その事が気になってたいして寝てねぇんだ・・・
      確か社長もここに来てるんだよな?
マネージャー:ええ・・・2階上の応接室に・・・
      取りが終わったら謝りに行かなきゃな・・・
光彦:う~~~ん・・・
      TV局って結構複雑でどこに何があるかわかりませんね・・・
元太:ああ・・・
コナン:迷路みたい・・・
哀:やっぱり誰かに聞いた方がよさそうね・・・
博士:うむ!
コナン:ん?
      ・・・・・・・・・
典児:ん?
      早いですな!
      打ち合わせは午後2時からのはず・・・
      何だサタン君か・・・
サタン:昨夜はどうも・・・
      TV局で打ち合わせですかい?社長・・・
典児:ああ・・・新番組のレギュラーにウチのタレントを使って欲しくてな・・・
      それより、君も午後2時からトーク番組の録りがあるはずだが・・・メイクしなくて大丈夫か?
サタン:ええ・・・あんなモノは30分もあれば余裕ですよ・・・
典児:そうそう、例の件は私の方から断っておいたよ・・・
      君は不満だろうが君のためにだな・・・
サタン:いいんですよ、その話はもう・・・
      そんな事よりどうです、このレインコート!
典児:ん?
サタン:軽くて耐水性もよく、おまけに安い!
典児:い、いいんじゃないか・・・
サタン:そして何より気に入っているのが・・・こうやってフードを被ると・・・
      返り血を浴びにくいっていう・・・
      優れ物な所なんスよ・・・
博士:あった!
哀:ここのようね・・・
光彦:でも大丈夫でしょうか?アポなしで入って・・・
歩美:あの怖い顔で怒られちゃうかも・・・
元太:平気だよ!この廊下いっぱい人、通ってるし・・・ヤバくなったら助けも呼べるしょ!
コナン:助け・・・って・・・
光彦:ノ、ノックしますよー!
マネージャー:コ、コラ!!
      ダメだよ、サタンさんは今、お休み中なんだから・・・
元太:ア、アイツ寝るのかよ?
サタン:ああ・・・
      寝るぜ・・・
      寝ないと魔力が溜まらないからなァ・・・
光彦:す、すみません・・・よかったらサインもらえませんか!?
サタン:ん?
光彦:ね、姉さんが大ファンで・・・
サタン:ホーー・・・
      名前は?
光彦:あ、朝美・・・朝昼の朝に美しいです!
サタン:「信者朝美へ」と・・・
光彦:あ、ありがとうございます!
サタン:これでお前の姉も俺達魔族の一員だな・・・
光彦:えぇ~~!?
歩美:あ・・・
      折り紙だー!!
      ツルさんいっぱーい!
元太:おー!!
博士:コ、コレ!
コナン:あれ、みんなサタンさんが折ったの?
サタン:ああ・・・待ってる時間にたまに人間共の遊びを少々・・・
      今日はその5つぐらいしか折れなかったがな・・・
元太:ん?なんだこの定規・・・
サタン:定規を使うときれいに折れるのだよ・・・
歩美:へーー・・・
哀:でも悪魔が折り紙なんて、イメージ壊れない?
サタン:ああ・・・
      だから俺様の信者共にも口止めしてるのだ・・・
      バラしたら呪い殺すってなァ!!
光彦:は、はい!
マネージャー:そうそうサタンさん・・・
      ありましたよ、お目当ての鏡!
      これでしょ?
サタン:おお、コレだコレ!
      これがあれば控え室でもメイクができる、ありがとな!
マネージャー:いえ・・・
サタン:あ・・・
マネージャー:ん?どうかしましたか?
サタン:あ、いや・・・
      コンタクトが少々ズレて・・・
マネージャー:そうそう、目薬も買ってきましたよ!切れてたでしょ?
サタン:ああ・・・その辺に置いといてくれ!
コナン:ねぇ・・・
      この出前のお皿や器、みんな店の名前が違うけど・・・
      どうして?
マネージャー:サタンさんはね、色々好みがうるさくて・・・
サタン:まあ、人間共の食物は俺様の口にはなかなか合わないってわけだ!
コナン:ふーん・・・
歩美:あ、パトカーの音・・・
博士:救急車のサイレンも・・・
光彦:この近くで何かあったんでしょうか?
哀:何かあったのはこのTV局のようね・・・
光彦:ええ!?
マネージャー:あ、はい!
      今、スタジオに行くところで・・・
AD:あ、いや・・・
      お、おたくの社長さんが・・・
      大変な事に!!
      と、とにかく来てください!!
マネージャー:は、はい!!
通行人A:わっサタン!!
通行人B:サタン鬼塚だ!!
通行人A:なんか久し振りに見たなァ・・・
通行人B:ああ・・・
サタン:社長!!
マネージャー:しゃ・・・
      社長・・・!?
サタン:一体誰が・・・
      こんな・・・

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:18 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:04:15

FILE.6
悪魔のカラクリ
FILE.6
悪魔のカラクリ

高木:殺害されたのは芸能プロダクジョン社長、漆原典児さん47歳・・・
      死亡推定時刻は午後1時前後・・・
      死因は刃物による失血死・・・
      腹部を数か所刺された後に背中に付き立てられたようです・・・
目暮:そうか・・・
      えーっと、最初に遺体を発見したのは・・・?
AD:あ、自分です!ADやってます!
      午後2時からそ、その社長と、自分が担当してる番組のプロデューサーが出演者の打ち合わせをこの応接室でやる予定だったんスけど・・・
      打ち合わせが少し遅れそうだと伝えに来たら、血まみれで倒れてて・・・
      とりあえず救急車と警察を呼んで・・・ちょうど局入りしてた、その社長んトコに所属してるサタンさんにこの事を知らせに彼の控え室に・・・
目暮:サタンさん?
サタン:俺だよ・・・
      俺がそのサタンだ!
目暮:え?
      な、な、何だきさまァ!?
高木:し・・・死に神?
サタン:ん?
      何だよ、刑事さん達も俺の事知らねぇのかよ?
      この三途のⅢボーカル、サタン鬼塚を・・・
高木:あー、それ、知ってます!3、4年前にはやってたビジュアル系ロックバンド!!
目暮:そ、そうか・・・
サタン:がやってた・・・過去形かよ・・・
目暮:それで?社長が誰かに恨まれていた心当たりは・・・
サタン:あの性格じゃ恨んでいた奴はいっぱいいたんじゃねーか?俺もその一人だし・・・
目暮:ホー・・・じゃあ一応お聞きしますが、犯行があった午後1時前後、あなたはどこで何を?
サタン:その頃は控え室で・・・
元太:折り紙だよ!
      その悪魔、折り紙折ってたって言ってたぞ!
歩美:ツルさん5羽!
哀:ヒマつぶしだったみたいだけど・・・
光彦:で、でも、この事はみんなには内緒ですよ!呪い殺されてしまいますから!!
高木:の、呪い殺される?
サタン:それを知っちまったファンにはそう言ってるんだ・・・悪魔の趣味が折り紙なんて格好つかねぇからよ・・・
高木:なるほど・・・
目暮:しかし君達、
      またどうしてここに?
博士:ああ実は・・・
      仮面ヤイバーの撮影スタジオの見学に来たんじゃが・・・
      スケジュールが押しているらしくてそれができなくなってしまってのォ・・・
コナン:どうしょうか困ってた時にそのサタンさんに会って、
      光彦の姉さんがファンだって言うから・・・サタンさんの控え室にみんなで行ってたんだ!
      だよな?
光彦:はい!「TV局でサタンさんに会ったらサインをもらって来て」って姉さんに頼まれていましたから!
高木:じゃあ事件前はずっと彼と一緒だったんですか?
博士:いや・・・一度彼の姿を見失ってしまって・・・彼の控え室を子供達と探し当てて行ったんじゃ・・・
元太:部屋行って少ししたら、パトカーと救急車の音が聞こえてよ!
歩美:ドアをドンドン叩く音がして・・・
哀:ドアを開けたらそのADさんが社長が死んでる事を知らせに来たってわけ!
目暮:・・・となると、子供達が来る前はずっと一人で控え室に?
サタン:ああ・・・出前を食べて仮眠をとった後、折り紙を折っていたよ・・・
目暮:仮眠って事は随分前にこのTV局に来ていたんですか?
サタン:ヒマだったからよ・・・昼の11時前には控え室にいたよ・・・
      子供達が控え室に来たのは午後2時前・・・マネージャーと一緒だったよ・・・なぁ?
マネージャー:え、ええ・・・子供達がサタンさんの控え室に入ろうとしていたから最初は止めたんです・・・スタジオ入りする2時まで起こすなと言われていたので・・・
目暮:なるほど・・・つまり犯行時刻の午後1時前後のあなたのアリバイはないというわけですな・・・
サタン:ああ・・・そうなるが・・・
      俺には無理だよ・・・
      この顔で控え室を出てうろついてたら目立っちまうだろ?
      TV局にいる奴らを全員集めて聞いてみなよ?問題の午後1時頃、俺の姿を見た奴がいるかどうか・・・
高木:しかし、そのメイクを落とせば・・・それともメイクに時間がかかるとか?
サタン:いや・・・メイクにかかる時間は30分程度だぜ?
目暮:じゃあ犯行前にメイクを落として犯行後に再びメイクすれば・・・
マネージャー:無理だと思いますよ?あの控え室には鏡がないんですから・・・
目暮:え?
マネージャー:昔、鏡が嫌いな大御所の俳優さんがいたらしく、このTV局にはそういう控え室がいつもそこにしてもらっているんです・・・
サタン:俺も鏡が嫌いでね・・・特に大きいヤツはな・・・
      なんなら見てみるかい?
      その控え室・・・
目暮:確かに・・・
      壁に鏡はないようだが・・・
高木:あーー!
      警部ありました、鏡です!!
目暮:あ、あるじゃないか!!
マネージャー:あ、いや・・・その鏡は私がついさっき買って来た鏡で・・・
サタン:この前気に入ってた鏡を割っちまって、おなじヤツを買って来てもらったんだよ・・・
      俺がその鏡を手にしたのは、マネージャーが子供達と一緒に部屋に入って来た時だったな・・・
高木:じゃあその店を教えてください・・・後で確認を取りますから・・・
マネージャー:あ、はい・・・
目暮:あと、この控え室とあなたの荷物、そしてあなたの体を少々調べますけど・・・
      よろしいですな?
サタン:ああ構わねぇぜ・・・
高木:ウーーン・・・
      ありませんね鏡・・・部屋の中にも彼の体にも・・・
目暮:バッグの中にもないようだ・・・
      一応メイクの道具らしい物は入っているようだが・・・
      鏡は・・・
      ん?
      何だね?うす汚れたこの白い服と帽子は・・・
高木:胸には悪魔屋?
サタン:ああ・・・それは今日録るはずだったトーク番組の、俺の登場ジーンで使うから持って来た服だよ!
      いつもライブの曲と曲の間にバンドのメンバーとコントをやってるんだ・・・
      「ちわー悪魔屋です!不幸をお届けに参りましたー」ってな!
目暮:高木君!一応番組スタッフに確認を!
高木:はい!
サタン:ちなみにそのメイク道具は本番中にメイクが崩れた時用の物だ・・・
      少しぐらいなら女のスタッフのコンパクトを借りて・・・
      チャチャッと直せるからよ!
      まあ俺は汗っかきじゃねーから、滅多に崩れねえけどな・・・
コナン:でもその紫色の口紅はすぐ取れちゃうみたいだね!
サタン:ん?
コナン:ホラ、サタンさんが吸ってたタバコのフィルターに紫色が付いてるし・・・
      光彦がサタンさんにもらったサインにも紫色が付いてる・・・
光彦:あ・・・
      ホントだ・・・何でですか?
コナン:サインを書く時サタンさん、ペンのキャップを口で抜いてただろ?
      その時、キャップに口紅がついて・・・返してもらったそのペンを触った手で色紙を持ってたから、いつのまにか付いちゃったんだよ!
歩美:そっかー!
光彦:な、なるほど・・・
コナン:あれ?でも変だなあ・・・
      サタンさんが食べた出前の器や箸やレンゲには、紫色が付いてないよー!
      口をつける物ばかりなのに何でだろ?
目暮:た、確かに妙だな・・・
サタン:ああ、飯の時は・・・
      軽くティッシュで口紅を落としてから食べるんだよ!
      箸や器に色が付くのが嫌でね・・・
      口紅ぐらいなら鏡がなくても塗り直せるからな!
元太:じゃあ、その目の周りの模様も口紅かよ?同じ紫色じゃんか!
サタン:いや・・・口紅じゃねぇけど、口紅と同じメーカーが出してるカラーだ!もちろんこっちは鏡がねぇと描き込むのは無理だな・・・
      こいつを鏡なしで手探りで描ける奴がいたら、それこそ神か悪魔だろーぜ!
目暮:そりゃそうだ・・
歩美:その紫色好きなんだね悪魔さん!
サタン:ああ・・・インデェイーズ時代から使ってる俺のお気に入りの色だ!この色はめーーカーのヤツでしか出せねぇ・・・
      まあ、今日はライブじゃねえから顔面の白や頬のグレーは・・・
      すぐ手に入る水溶性のファンデージョン・・・
      ・・・・・・・・・
目暮:ん?
      どうかしたかね?
マネージャー:サタンさんドライアイなんです・・・
      コンタクトしてるから・・・
目暮:ホー・・・
マネージャー:目薬を・・・
サタン:・・・いや、大丈夫だ・・・
マネージャー:でも目・・・赤くなってますよ・・・
サタン:大丈夫だって言ってんだろ!?
コナン:・・・・・・・・・
サタン:なあ警部さん、もう俺には犯行が無理だってわかっただろ?
      だったらしばらく1人にしてくれねーか?
      さすがの俺も社長を亡くしてショックなんだ・・・
目暮:いや・・・まだ鏡の疑いが完全に晴れたわけじゃ・・・
サタン:-ったく・・・
      この部屋からも俺のバッグからも俺の体からも鏡は出なかったのに、どうやってメイクしたって・・・
哀:出前・・・
      ここに3つ別々のお店の器や皿があるけど・・・
      隠し持っていた鏡で犯行後にメイクし直して、出前を持って来た3軒の内の誰かにこっそり鏡を渡せばOKなんじゃない?
目暮:た、確かにその方法なら・・・
高木:それは無理です!
      今、TV局の出入り口の守衛さんに話を聞いたんですが・・・
      遺体が発見された午後2時以前に来た出前はその3軒だけで、3軒共、12時頃に来たと・・・
      一応その3軒にも電話をしてみましたが3軒共、出前を持って行ったのは12時で、サタンさんに器を取りに来るのは夕方にしてくれと言われたので・・・
      まだ回収しに来てないそうです・・・
      あ、もちろん3軒共出前を持って行った時、サタンさんはいつものメイクをしていたと・・・
目暮:ウーム・・・犯行前に出前が来たとなると、犯行後に鏡を渡す事は出来んな・・・
      残る可能性は、ADさんが呼びに来て現場である応接室に行く途中のどこかで・・・
      隠し持っていた鏡を捨てたかどうかだが・・・
コナン:それはないと思うよ!
      ちゃんとボク見てたけど、サタンさん走ってただけだったから・・・
目暮:そ、そうか・・・
高木:あ、それとマネージャーさんが鏡を買った店に連絡したら、ちょうど午後12時半頃に来られたと・・・
目暮:確かその店杯戸町だったな・・・この日売TVまで車で1時間はかかるから事前に届けるのは無理か・・・
高木:そうそう、サタンさんのバッグに入っていた出前持ちの衣裳は番組の冒頭で本当に使う予定だったそうです・・・さすがに、おか持ちは局の方で用意していたそうですけど・・・
目暮:しかし本当にそのメイクで出前も持ちの格好をやっていたとは・・・
サタン:ああ、ライブじゃウケてたぜ?この頭、固くゼットしてあるから、出前持ちの帽子を被ったぐれーじゃ崩れねーしょ!
目暮:そういえばその髪型とメイクは一体どこで?控え室に入った時にはもうその姿だったはずだが・・・
サタン:自宅でメイクしてこの衣装を着て車でTV局に向かい、駐車場からTV局に入ったってわけだ!
      もちろん俺のバッグはマネージャーに任せて・・・この格好でバッグを持ってたらおかしいからよ・・・
高木:それにしてもそのメイクと格好で車に乗って来たなんて・・・
サタン:大丈夫、俺の車スモークガラスだから・・・まあ俺のタバコのせいで車内はヤニだらけ・・・別の意味でもスモークだがな!
コナン:じゃあ折り紙折ってた時もタバコ吸ってた?
サタン:ああ・・・細かい事をする時は吸いたくなるからな・・・
      悪いかよ?
コナン:ううん・・・ちょっと気になっただけ・・・
      {嘘だ・・・
      この人は嘘をついている・・・
      やはり犯人はこの人・・・
      恐らくいったんメイクを落として社長を殺しに行き、何らかの方法でメイクし直したんだ!
      問題はメイクに必要な鏡をどうやって調達し、
      どうやって消したか・・・
      この控え室から応接室に行く途中にトイレはいくつかあったが・・・
      そんな所の鏡でメイクしてたんじゃ誰かに見られちまう可能性が高い!
      運よく誰にも見られずにメイクできたとしても・・・
      控え室に戻る時、この人通りの多い通路をあのメイクで通ったら、絶対誰かが覚えているばず・・・
      顔を何かで覆ってたらなおさら目立つ!
      やっぱりこの部屋の中でメイクし直したと考えた方が自然か・・・
      そしてもう1つ気になるのが・・・
      あの折りヅル・・・
      おりヅルを折っていたから犯行はできないっていうアリバイに使うなら5羽は少な過ぎる・・・
      しかもそんなアリバイ、最初からバッグに完成したおりヅルを入れていたんだろって指摘され潰されるのは目に見えている・・・
      じゃあ、何なんだ?あの折り紙やおりヅルは・・・
      一体何の意味が・・・!?}
歩美:あーーっ!
      鏡ってもしかしてこれなんじゃない?
コナン:え?
歩美:ホラ見て!
      この窓!
      元太君や光彦君がくっきり映ってるよ!!
元太/光彦:オォー!
サタン:だがなお嬢ちゃん、よーく見てみな!肝心のお嬢ちゃんの姿は黒いシルエットになってよく見えねえだろ?
歩美:ホ、ホントだ・・・
光彦:近づくと黒くなってよく見えませんね・・・
哀:それに、犯行があったのはお昼1時頃
      バックが暗くないと鏡にはならないんじゃな?
コナン:{なるほど・・・
      だから折り紙を・・・
      やっと読めったぜ・・・
      あんたが悪魔に戻ったカラクリがな!!}

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:19 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:04:40

FILE.7
悪魔の涙
FILE.7
悪魔の涙

サタン:なぁ刑事さんよォ!
      もう答えは出てんじゃねーか!
      さっきも言ったが、俺が社長を殺した2階上の応接室に行くには、このメイクをいったん落とし・・・殺っちまった後に、ここに戻ってメイクをし直さなきゃいけねぇんだぜ?
      この顔でTV局内をうろついてたら・・・十中八九、誰かの記憶ってヤツに残っちまうからなァ!
      だが見てみろ!この控え室には鏡がない!
      もちろん俺の荷物にも俺の体にもな!
      あったのは俺のマネージャーが買って来たこの鏡だけだが・・・
      俺がそれを手渡されたのは、あんたら警察がいう犯行時刻の1時間後・・・その時、俺はちゃんとメイクしてたぜ?
      なぁ、そうだろ?マネージャー!
マネージャー:ええ・・・僕だけじゃなくその時、僕と一緒にその控え室に入った子供達も見ているのでちゃんと証明できるかと・・・
サタン:このメイク、鏡なしじゃ出来ねぇ事ぐらいわかるよなァ?
高木:え、ええ・・・
      だったら俺はこのメイクでTV局に入り、今の今までずーっとこの顔のまんまだったってこった!
      だからよォ刑事さん、俺を1人にして社長の死を悲しまさせてくれよ!悪魔って名乗っているからには、人前じゃ泣けねぇんだよ!!
目暮:し、しかしなぁ・・・
サタン:じゃあせめてこのメイクを落とさせてくれ!3分で済む!
      このメイクじゃなきゃ、泣いてる所を誰かに見られても俺が三途のⅢのボーカルサタン鬼塚だって気づかれねぇからよ!
博士(コナン):なるほど・・・メイクと一緒に拭い去るつもりじゃな?
      なんたを本当の悪魔に変えてしまった証となる・・・
      緋色の爪跡を!!
サタン:おいジイさん、何の冗談だ?
博士:{ま、また買勝手にフシの声を・・・}
サタン:今の話聞いてなかったのか?
      俺はこの部屋から出る事すら出来なかったんだぜ?
博士(コナン):いや、出られたはずじゃよ、簡単に・・・
サタン:なに!?
博士(コナン):確かにそのメイクとその格好では無理じゃろうが・・・
      そのメイクを落とし素顔に戻って出前持ちの格好をすれば・・・
      誰もあんただと気づかんじゃろうなァ!
サタン:・・・・・・・・・
博士(コナン):じゃから3品す別々の店に出前を注文したんじゃろ?
      1軒だけじゃと本物の出前持ちと、あんたが扮装した出前持ちを見た人がそれぞれいたとしたら・・・
      それを見た場所と時間がズレて不審さが残ってしまうが・・・
      3軒になると、多少ズレ手も3軒いたからという理由でごまかせる!その3軒の出前持ちの格好が似ていればさらによし!目撃者が覚えているのはその格好だかで、顔までは気に留めていないじゃろうしな!
高木:じゃあまさかその時に着た出前持ちの格好は、彼のバッグに入っていた「悪魔屋」の・・・
博士(コナン):ああ・・・
      トーク番組で使う予定だったその衣装をうまく利用したんじゃ!
サタン:フン・・・まるで見てたような言いうさだな!
博士(コナン):そな通り!見ていたんじゃよ・・・
      TV局の廊下をおか持ちも持たず走り去った・・・
      奇妙な出前持ちの姿をな!!
高木:なるほど!出前持ちは普通おか持ちを手にしてますからね!
目暮:しかしここはTV局、そういう役をやっている役者だったのかもしれんじゃないか?
博士(コナン):フシも一瞬そう思ったが、どんな端役でも簡単なメイクぐらいするじゃろ?その役の衣装をもう着ているんじゃから・・・なのにその男はスッピンだった・・・まるで出番を終えて
メイクを落とした役者のようにのォ・・・
      それに、その出前持ちの帽子の下から見えていた後頭部が逆V型に剃られていたんじゃ・・・
      だから思ったんじゃよ!もしかしたらサタンさんじゃないかとな・・・
サタン:フン・・・
      だが、その男が俺だったって証拠はどこにもねーだろ?
      そいつかこの髪型ならわかるが、そういう剃りを入れてるだけの奴ならたまにいるぜ?ひょっとしたら俺のファンかもしれねーし・・・
      それによ!そうやって部屋を出て社長を殺し、またここに戻って来れたとしても・・・どうやってこのメイクをし直したっていうんだよ?
博士(コナン):確かにこの部屋に鏡がないが・・・
      鏡のような物は作り出せる!
      透明な板を使えばのォ!!
高木/目暮:と、透明な板?
高木:もしかしてこの窓ガラスを鏡代わりにしたって言うなら無理ですよ!さっき、子供達も言ってたようですけど・・・ホラ、近づけば自分の顔は影になってよく見えませんし・・・犯行時刻は夜じゃなくて昼・・・何も映りませんよ!
コナン:犯人が使ったのは窓ガラスじゃなくて・・・
      テーブルの上に載ってる・・・
      その定規だよ!
目暮:定規?
高木:で、でもこの定規でどうやって・・・?
コナン:窓ガラスと一緒だよ!夜じゃなきゃ夜にしちゃえばいいんじゃない?
      この黒い折り紙を使ってね!!
光彦:それでホントに鏡になるんですか?
歩美:やってやって!
コナン:ああ・・・
      窓ガラスやこういう透明なプライチックは・・・
      実はいつも光を反射していて、目の前の物を映し出してるんだ!
元太:――って、何も映ってねえじゃんかよ?
コナン:それは、こっちから通って来る光の方が強くてよく見えないだけ・・・
      でも・・・
      こうやって黒い折り紙を当てて、こっち側の光を遮ると・・・
元太:おぉ~~っ!!
      マジで映ってるぞ!!
歩美:ホントだすごーい!
光彦:鏡みたいですー!!
コナン:しなみに、夜の窓ガラスの方は、映る物が部屋の明かりで逆光になっちまって暗くて見えにくいワケ!
哀:でも映ってるのは本物の鏡と違ってほぼモノトーン・・・これじゃあ色はわからないわね・・・
光彦:だったら銀色の折り紙を後ろに当てたんじゃないですか?
      ホラ、これなら色もよくわかります!
歩美:でも、なんだかボヤけててよく見えないね・・・
コナン:それは、その銀紙自体が物を映し出す力を持ってて・・・
      紙の表面が鏡みたいに真っ平じゃないから、ボヤけて見えるんだよ!
歩美:へー・・・
コナン:それに色なんかわからなくても平気だよ・・・
      サタンさんはいつも決まった色を決まった所に塗ってるだけだから・・・
      だよね?博士!
博士:あ、ああ・・・
目暮:なるほど・・・それを使えば、このイスとテーブルでメイクができそうだな・・・
高木:ええ・・・つもりサタンさんの犯行は・・・
      まず、頼んだ出前が届けられた後、すぐにメイクを落として出前持ちの姿に着替え、社長のいる応接室に行き、ナイフで殺害・・・
      そして再びここへ戻り、さっきの要領でメイクし直して、マネージャーが起こしに来るのを待っていたってトコロですかね・・・
目暮:・・・だがそうなるとこの出前持ちの服は社長の返り血が付いているはずだ・・・社長はかなり腹部を刺されていたからな・・・
博士(コナン):恐らく犯行の時は別の服を着ていたんじゃろう・・・
      よーく探せばこのTV局内のどこかに捨ててあるはずじゃよ!
      多分、社長の返り血を浴びたフード付きの服や手袋がのォ!
目暮:よーし、捜査員を総動員して探せ!
高木:はい!
サタン:フン・・・
      たとえそんな物が見つかったとしても俺には関係ねぇ!
      俺は殺っちゃいねーし、証拠もない!定規と折り紙で鏡にした?知るかよ、んなモン!
      俺はこの部屋でこの折りヅルを折れながらマネージャーを待ってただけなんだからよ!
博士(コナン):ホー・・・だったら・・・
      折ってくれんかのォ・・・
      折りヅルをもう1羽・・・
サタン:なに!?
博士(コナン):なんならタバコを吸っても構わんよ・・・
      細かい事をする時はいつも吸うんじゃろ?
サタン:バ、バカな・・・
      こんな状況でんな物折れるかよ!
博士(コナン):じゃあ歩美君!
      代わりに折ってくれんか?
歩美:うんいいよ!
      まず折り紙を、
      三角になるように追ってー・・・
光彦:うまいです歩美ちゃん・・・
歩美:うん!お父さんが入院した時にお母さんといっぱい折ったから・・・
元太:へー・・・
歩美:はい出来上がり~
博士(コナン):よくできたツルじゃが・・・痩せていて元気がなさそうじゃのォ・・・
歩美:あ、そっか!
目暮:なるほど、そうか!!
博士:おりヅルを膨らませるには息を吹き込まなきゃならん!!
      口をつればサタンさんの口紅が付くはず!じゃが、サタンさんのツルにはそれがない!!
      つもり今日、あのメイクで折ったツルじゃないというワケじゃな?
目暮:-って・・・
      何、1人でノリツッコミしてるんですか?
博士:あ、いや・・・
博士(コナン):サタンさんがツルを折ってくれなかった所を見ると・・・自分じゃ折れないか、折り方を忘れてしまったんじゃろう・・・
      どちらにせよそのツルは今日ここで折ったんじゃなく前もって折られた物をバッグに入れて持参してテーブルに並べた折りヅル!
      鏡のトリックをカモフラージュするためにな!
      ちなみに、駆けつけた警察に「自分も社長に恨みがある」と言ったのは・・・
      すぐに自分を疑わせて控え室を調べさせ、鏡がないのを確認させるため・・・ぐずぐずしてると出前を頼んだ3軒が器や皿を回収しに来て、それがあやふやになってしまうから・・・
目暮:じゃあその回収を夕方にしてくれと彼が頼んだのは、我々がこの部屋を調べる余裕を見ての事か・・・
博士(コナン):ええ!
マネージャー:ウ、ウソだ・・・
      サタンさんがそんな事をするわけがない!!これは何かの間違いです!!
博士(コナン):じゃあそのメイク、今、この場で落としてもらえるかのォ・・・
      そうしたらはっきりわかると思いますよ・・・
      サタンさんが社長を殺した犯人だとね・・・
マネージャー:ええ、わかりました!!
      メイク落としましょう、サタンさん!
サタン:・・・・・・・・・
マネージャー:サ、サタンさん・・・?
サタン:悪いがそいつはできねぇよマネージャー・・・
マネージャー:え?
サタン:この悪魔の仮面を剥いじまったら・・・
      情けねえただの小ずるい殺人犯の面が出て来ちまうからよ・・・
マネージャー:お、鬼塚さん・・・
サタン:知ってるよな?3年前、俺がツアー中に喉を痛めて入院した話・・・その頃、毎日のように見舞いの手紙をくれるファンの子がいたんだ・・・
      毎回あの折りヅルの入った小さな箱をその手紙にそえてな・・・
      その子、俺を本物の悪魔だと信じててよ!毎回、その手紙を読むのが楽しみだったんだが・・・
      ある日、その子からパッタリ手紙が来なくなったな・・・
      その当時は飽きられたと思っていたんだ・・・
      だが先月、社長と飲んだ時にようやくその原因がわかったよ・・・
      また生け贄で盛り上がるか?-って言葉でな!
目暮:生け贄?
サタン:そうよ・・・俺は入院中で知らなかったが、俺達のバンドのオフィシャルHPに社長が勝手に俺のコメントとして書き込みやがったんだ・・・「魔力を復活させるには生け贄が必要だ!血が欲しい」ってな!
目暮:じゃあまさか、そのファンの子はそれを真に受けて・・・
サタン:ああ・・・その場で社長を問い詰めたら・・・ニャニャしながら答えてくれたよ・・・
      その子からの最後の手紙に「喜んで私の血を捧げます・・・さようなら」と書いてあったって・・・
      その半月後の復活ライブは、俺の退院前から死人が出る程盛り上がったってな・・・
      案の定・・・手紙に書かれたその子の家を訪ねたら・・・
      3年前に原因不明の自殺をしたって答えが返って来たぜ・・・
博士:じゃあその子の復讐のために社長を・・・
サタン:ああ・・・殺ってやったよ・・・金のためなら人の命を屁とも思わねぇあの男を・・・
      せっかく話をつけた解散ライブを勝手に潰し、
      契約期間中に引退するなら損害賠償を払えとぬかした・・・あの本物の悪魔をなァ!!
      ――なんてきれい事を並べたが・・・
      ここ1、2年スランプでよ・・・ムシャクシャしてて早く終わりにしたかったってーのが本音かもしれねぇけどな・・・
光彦:で、でも姉さん言ってましたよ・・・三途のⅢは絶対復活するって・・・
      きっとまた不思議な元気が湧いてくる曲を作ってくれるって!なのに・・・
サタン:もうダメだったんだ・・・俺はよく取り付くとか呪い殺すとか息巻くが、死ねと言った事はねぇ・・・そんな事をほざくのはヤイバーの怪人ぐれぇだ・・・そういう男に成り下がっちまってたんだよ、俺は・・・
光彦:でもそれは・・・
サタン:それによ・・・その子の手紙が途切れた後、悩んじまってな・・・どこがいけなかったんだ・・・何が嫌われたんだろうって・・・
      そう思い始めたら何だか泣けて来て・・・
      曲も詞も書けなくなっちまったんだよ・・・ワンワレーズもな・・・
      フン・・・悪魔失格だな・・・
歩美:あれ?悪魔さんの涙ちょっと赤いよ?
コナン:あれは社長の返り血だから・・・
元太:血!?
コナン:定規の鏡は色がよく見えないから、目元に付いたその血に気づかずに上から白いファンデージョンを塗っちまったんだ・・・
      それに気づいたのはマネージャーが買って来た鏡を彼が覗いた時・・・
      だから目薬をさせなかったんだよ・・・目薬が垂れたら決定的な証拠が出ちまうからな・・・
哀:・・・でも、まるでおとぎ話よね・・・
コナン:ん?
哀:ホラ、よく言うじゃない・・・
      悪魔が涙を落としたら・・・
      魔力を失ってしまうってね・・・

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:20 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:05:05

FILE.8
逃亡者
FILE.8
逃亡者

小五郎:{俺は毛利小五郎・・・
      探偵だ・・・
      人の知られたくない粗を探し報告する嫌な稼業・・・
      当然、恨みを買いやすく付け狙われる事もままある・・・
      そういった馬鹿な連中をうまくあしらってかわすのも仕事の内だが・・・
      どうも逃げる方は性に合わない・・
      そう・・・実は現在俺は厄介な奴らに追われている・・・
      その厄介な奴らとは・・・
      き、来やがった!!!}
梓:いらっしゃいませー!
小五郎:{焦るな・・・落ち着け・・・
      ウエートレスの梓ちゃんには、俺がここに来ている事を伏せるように言ってある・・・
      大丈夫!ここにいる限り、奴らは俺に触れる事すら・・・}
梓:ああ・・・毛利さんなら・・・
      今、といれに・・・
小五郎:{え!?}
梓:{あ、ヤバ・・・これ、言っちゃいけないんだった・・・}
小五郎:{おいおいおい!!
      冗談じゃねぇ!!!
      ここまで来て捕まってたまるかよ!!
      今日さえ乗り切れば、後はどーにでもごまかせるっていうのに・・・
      と、とにかく自分の身を隠せる場所を探すんだ!
      奴らが追って来られねえ場所ならなおいい!
      フン・・・木の葉を隠すなら森の中・・・
      人を隠すなら人混みの中だ!!
      いかな奴らでもここまでは追って来られねぇだろ!
      さすが俺・・・}
?:米花町からお越しの毛利小五郎様・・・
小五郎:へ?
?:5番ゲート出口でお連れ様がお待ちになっております・・・
小五郎:{や、奴らだ・・・}
?:米花町からお越しの毛利小五郎様・・・
小五郎:{奴らがここまで・・・
      ・・・だが問題はない・・・
      あんな呼び出し無理してりゃ見つかるわけがねぇんだ・・・
      なんたってここは5万人がひしめき合ってる競馬場だからなぁ!!}
通行人A:おい・・・
      あんた毛利小五郎だよな?名探偵の・・・
小五郎:は、はひ?
通行人A:だったら早く行ってやりなよ!
      連れが待ってるみてぇだぜ?
通行人B:おっ!眠りの小五郎じゃねえか!
通行人C:マジ?
通行人D:わあ、本物!!
通行人E:事件っスか?
通行人F:凶悪犯がここに逃げ込んだとか?
通行人D:とりあえず写メ撮っちゃお!
通行人G:オレも!
小五郎:{イ、イカン・・・目立ち過ぎだ・・・
      くそっなんてこった!!
      予想以上に奴らの足が速い!!
      こーなりゃ誰かに匿ってもらって・・・
      夜を明かすしか・・・
      ん?
      夜を明かす?
      おお!!
      その手があったか!!}
・:え?麻雀?
      こんな真っ昼間から麻雀かよ!?
小五郎:ああ・・・大学の頃は陽の高い内からよくお前ん家でやってただろ?久し振りにあの頃の気分にひたってよォ・・・
・:――ったく、今日は日曜だから暇ぶっこいてる奴はいると思うが・・・徹マンはなしだぜ?明日仕事だからな!
小五郎:大丈夫!0時回っちまえばこっちのもんだから・・・
・:こっちのもん?
小五郎:あ、いや・・・今日の勝負は俺がもらったって事だよ!
・:まあ、お前が来るなら丁度よかったよ・・・
小五郎:丁度よかった?
・:さっき電話があったんだ・・・
      お前を捜してるって連中から・・・
小五郎:{なにぃ~~~!?}
・:今日お前と会う約束はしてねえって言ったんだが、もしも来る事になったら連絡くれって・・・
      会うだけで用事が済むからってよ!
小五郎:な・・・な・・・
      なしだなし!麻雀はなし!!
      俺からの電話もなかった事にしてくれ!!!
      {おのれ、なんて奴らだ!!
      こりゃー俺の知に合いのほとんどにチェックを入れてるとみてまず間違いない!!
      考えろ考えろ・・・
      奴らの知らない俺だけの隠れ家を・・・}
      煙草がきれやがった・・・
      ん?
      {やっぱりここはいい・・・
      最近見つけた俺のとっておきのまさに隠れ家・・・
      パリスタイルの店内が俺の目を楽しませ・・・
      古ぼけたレコードが奏でるシャンソンの調べが俺の心を和ませる・・・
      まあ、ここのフレンシカジュアルな料理に舌鼓を打ちつつ・・・
      奴らをたりすごす方法をのんびり考えるとするか・・・}
英理:そうねぇ・・・
小五郎:{え?}
英理:確かにいい店だとは思うわよ・・・
      小五郎の行きつけの店にしてはね・・・
小五郎:{え、英理!?蘭!?}
英理:でもよく教えてくれたわねあの人・・・
蘭:コナン君よ!
      この店のマッチがお父さんの机の中にいっぱい入ってるのを見つけたらしくてさ・・・
英理:へぇー・・・
小五郎:あの眼鏡のボウズ・・・
蘭:あれ?お母さんの後ろの人、お父さんに似てない?
英理:バカね・・・
      今日はあの人、一日中仕事だから・・・
      帰りは夜中になるかもしれないって言ってたんでしょ?
      こんな所でのん気にカフェしてるわけないんじゃなくて?
蘭:だよね?
小五郎:{何なんだ!?
      何なんだよ!?このツキのなさは!?
      神でも仏でも何でもいい・・・
      俺を苦境から救って・・・}
      め、
      女神様~~~
      {さすがヨーコちゃんの主演映画!!
      えれぇ人気だな・・・
      この大人数でしかも上映中は暗闇だ!休憩時間はトイレに隠れて最終回まで映画館にじにってりゃあめでたく0時に・・・}
TV:御覧ください!!
      この長蛇の列!!さすがに話題作の初日だけあって大変な人気ぶりです!!
小五郎:え?TV?
TV:では早速、並んでいる人達にインタビューを!
      こんいちは!日売TVですー!
小五郎:{おいおい、そんな事されたら・・・
      全国ネットで放送されて・・・}
TV:[あ~~っと、ヨーコちゃんのファンで有名な毛利探偵を発見しました!!]
小五郎:{俺の居場所が奴らにバレちまうじゃねーか!
      バレたが最後、奴らが映画館の中を隅から隅まで捜すのは必至!たとえトイレのなかに隠れていようが容赦はねぇ・・・
      かといって観たくもねえ別の映画に金払って入るわけにはいかんし・・・
      思い出せ!思い出せ!!思いだせぇ!!!
      どっかにあるはずだ!!邪魔も入らず奴らが来られねぇ死角が!!
      レストラン・コロンボ、パチンコ店・ハマー、居酒屋・耕助・・・
      あ!!くそっ!どこもかしこも奴らが先回りしてそうだ・・・ポアロハ真っ先に行ったし・・・
      待てよポアロ!?
      そーいえば奴らは俺がそこから逃げ出した事を知ってるよな?
      俺が奴らなら・・・
      もうそこに戻って来る可能性はないと踏んで・・・}
      ムフ~
      ちーっス!
梓:あ、毛利さん!!
      心配してたんですよ!急にいなくなっちゃうから・・・
小五郎:あ、悪い悪い!
      トイレでのっぴきならねぇ依頼の電話が入っちまってなぁ・・・
梓:でもよかったね!戻ってきてくれて・・・
小五郎:え?
      よかったねって・・・
光彦/歩美/元太:お帰り~~~!!
小五郎:お、お前ら何で・・・!?
コナン:だって小五郎おじさんっていえば競馬か麻雀か沖野ヨーコでしょ?
光彦:まず、おじさんの競馬友達に電話をしたんです!
      おじさんの携帯の電源が入ってなくて連絡が取れないから呼び出してくれって!
元太:次に電話したのはおっさんの麻雀仲間だぞ!会いてぇから来たら電話くれって言ってよォ!
歩美:あ、そうそう、蘭姉さんが英理おばさんとお食事するって言ってたから、コナン君が教えてたよ!おじさんのお気に入りのお店!
哀:まぁ、沖野ヨーコの映画は避けると踏んでたわ・・・ワイドジョーで生中継するって、朝のTVで言ってたから・・・
コナン:んで、結局ここに戻って来ると思って待ってたってわけ!もちろんおじさんが行きそうな他の場所も手は打ってあったしね!
小五郎:あ、そう・・・
光彦:――というわけで・・・
歩美/元太/光彦:はいお年玉~~~
小五郎:・・・・・・・・・
歩美:去年に暮れに約束したよね!
元太:正月に会ったらお年玉くれるってよ!
光彦:関東だと7日までが「松の内」でお正月ですからー!!
小五郎:あ、でも、お年玉袋とか持ってねぇし・・・
梓:あ、私持ってますよ!
小五郎:え?
梓:安かったんでまとめて買ったら余っちゃって・・・
小五郎:ほらよ!
      無駄遣いするじゃねーぞ!
光彦/元太/歩美:ありがどー!!
小五郎:ん?お前らはいいのかよ?
哀:私はパス!
コナン:バクも遠慮しとくよ!
      {もっともらえるトコ知ってるから・・・}
      博士――!開けましておめでとォー!!
博士:おおおめでよう!
コナン:おめでとォ~~!!
博士:ああお年玉か!
      ホレ、ちゃんと用意しておるぞ!
コナン:悪いな毎年・・・
      ん?
      何も入ってねーぜ?
博士:よく見てみろ!
      底の方に・・・
コナン:底?
      ご、五百円玉かよ!?
哀:ま、小学1年生だと妥当な額ね・・・
コナン:そりゃねーだろ!?

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:21 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:05:31

FILE.9
鴉の唄
FILE.9
鴉の唄

小五郎:いやぁー、
      やっぱいいねぇ!!
      小鳥がさえずるようなヨーコちゃんの歌声は!!
      くそっ!カラスどもめ・・・
      また3階の手スリに止まってやがるな~~~・・・
      おい、テメェらうるせーぞ!!
      ーったく・・・
      かーらぁすーなぜ鳴くの~~~てか?
コナン:・・・・・・・・・
蘭:え?
      ウソ・・・
      また瑛祐君で止まってる?
園子:「そうなのよー何度も電話したんだけどつながらなくてさー・・・」
コナン:瑛祐兄ちゃんがどうかしたの?
蘭:あ、うん・・・
      なんか彼に電話がつながらなくって、クラスの連絡網がまた途切れてるのよ・・・
      この冬休み明けの始業式にやる予定の書き初めが中止になった連絡なんだけど・・・
コナン:「また」って・・・
      いつから瑛祐兄ちゃんとつながらないの?
蘭:冬休みに入ってすぐかなぁ・・・
      その時も連絡網が瑛祐君で止まってるって園子が言ってたから・・・
コナン:冬休みに入る前、瑛祐兄ちゃん何か言ってた?
蘭:そういえば言ってたなぁ・・・
      手がかりを見つけたって・・・
コナン:え?
蘭:杯戸中央病院でね!
コナン:{な、
      に?
      杯戸中央病院は水無怜奈が入院してる場所!
      キールと呼ばれる黒ずくめの奴らの仲間が!
      でも何でバレたんだ!?あそこはFBIが彼女の所在を知られないように慎重に匿っているはず・・・}
蘭:「コナン君・・・
      コナン君?」
コナン:{そうやすやすと見つかるわけが・・・・・・}
蘭:コナン君!?
コナン:へ?
蘭:ちゃんとあたしの話聞いてる?
      手がかりって言っても、瑛祐君が捜してるお姉さんの事じゃないよ!
コナン:え?じゃ、じゃあ何の・・・?
蘭:瑛祐君のお父さんよ!
      お父さんの会社の仲間を見つけたんだってさ!
コナン:{お、お父さんの会社の仲間って・・・
      カンパニーの一員か!?}
蘭:瑛祐君喜んでたよ!もしかしたら、ずっと音信不通だったお父さんが、会社の人とお姉さんを捜してるかもしれないって・・・
コナン:{ま、まさか・・・
      黒ずくめの奴らとは別に・・・
      カンパニーも水無怜奈を捜してるんじゃ・・・}
蘭:でも、その後からなんだよね・・・
      瑛祐君と連絡取れなくなっちゃったの・・・
      ひょっとしたらその会社の人と落ち合って、
      冬休み中に2人でお姉さんを捜し回っているのかもね!
コナン:・・・・・・・・・
      悪いなジョディ先生・・・
      わざわざ来てもらって・・・
ジョディ:いいのよ!病院の側からの電話は危険だし・・・
      こっちも話したい事あったから・・・
      それで?何なの?
      厄介な事になったって・・・
コナン:本堂瑛祐だよ!
      彼が水無怜奈の入院してる杯戸中央病院に行ったんだ!
ジョディ:ああ・・・水無怜奈にあおっくりな姉を捜してる男の子ね!
      確かにその子なら年末に病院に来だけど・・・
      何も収穫を得られずに帰ったはずよ!
コナン:本当に?
ジョディ:ええ・・・姉の写真を看護士に見せて聞いてたみたいだけど・・・その看護士は水無怜奈の事を聞かされてないから・・・
コナン:いや、姉じゃない!父親の仲間をその病院内で見たって言ってるんだ!
ジョディ:ち、父親の仲間って、まさかカンパニー?
コナン:ああ・・・彼らも水無怜奈を捜してる可能性が出て来たんだよ・・・
      その目的はまだわからないけどね・・・
ジョディ:・・・確かに・・・それが本当なら厄介ね・・・カンパニーなら我々FBI捜査官の顔を知っているかもしれないし・・・彼らは手段を選ばないから、捜す過程で杯戸中央病院で事を荒らげられたら・・・
コナン:黒ずくめの奴らに水無怜奈の居場所がバレる!
ジョディ:うーん・・・杯戸中央病院に立ち寄っただけならまだいいけど・・・すでに病院内に潜伏していたるしたら早く手を打たないと・・・
博士:あ、あのー・・・さっきから気になっておるんじゃが・・・
      カンパニーって何なんじゃ?
      話の流れからすると、とてもただの会社とは・・・
哀:FBIが事務局と呼ばれているように、会社も俗称よ・・・
博士:え?
哀:アメリカ合衆国の国策遂行のために情報収集や対外工作を行う大統領直属の諜報機関・・・
      CIAの事よ!!
博士:シ、CIAじゃと!?
哀:ええ・・・つまりその瑛祐って子の父親は、アメリカのスパイだったってわけ!
      そうそう事でしょ?
コナン:ああ・・・でもまだその可能性があるってだけで・・・
ジョディ:いや、間違いないわ!
コナン:え?
ジョディ:感謝してよ!
      色々な所に探りを入れてやっとつかんだんだから!
      本名はイーサン・本堂!
      日系2世のアメリカ人で30年前にCIAに入った諜報員・・・
      その3年後、日本で結婚し、そのまませんぷく・・・何を探っていたかはつかめなかったけど恐らく・・・
コナン:黒ずくめの組織の情報だね?
ジョディ:ええ・・・CIAが水無怜奈の行方を追ってるって話を信じるのなら・・・
      まず間違いないわね!
哀:でもおかしくない?
      瑛祐って子が、自分の姉そっくりに整形した組織の仲間水無怜奈を捜して色々な病院をうろついてるのなら・・・
      止めに入ると思うけど・・・
博士:そうじゃのォ・・・彼女の行方は組織も追っておるじゃろうから目につけば危険じゃし、自分達の活動にも支障が出かねんし・・・
      何より実の息子じゃ!止めない訳がない!!
コナン:いや、止まったよ!本堂瑛祐の水無怜奈捜しは・・・
博士:え?
コナン:冬休み前にその杯戸中央病院で父親の仲間を見つけたって言ったっきり連絡が取れなくなってんだ!
博士:じゃ、じゃあその子はCIAに・・・
コナン:ああ・・・多分保護されたんだと思うぜ?
      見かねた父親の頼みでな・・・
ジョディ:残念だけどそれはないわ・・・
      その子の父イーサン・本堂は・・・
      4年前に亡くなっているから・・・
コナン/哀/博士:え!?
ジョディ:場所は横浜の使われていない倉庫・・・
      目撃者はそこの2階を寝床にしていたホームレス・・・
      1発の銃声で目が覚め、1階を見下ろすと倒れた男のそばに女が1人うずくまっていて、そこへ2人の男がやって来た・・・
      2人とも真っ黒な格好で1人は長身、長髪・・・もう1人はサングラスをかけたガタイのいい男・・・
コナン:{ジン!!
      ウォッカ!!}
ジョディ:うずくまった女はその2人の男に息も絶え絶えに説明した・・・
      「男の手首を噛み砕き、銃を奪って顎の下から撃った」と・・・
      「私は何も喋ってはいない・・・男が持っているMDを聞けばわかる」とも・・・そして、しばらくして別の男がやって来て死体に駆け寄りこう呼びかけた・・・
      本堂!本堂!ってね!
博士:じゃ、じゃあその駆け寄った男もCIAの・・・
コナン:でも、名字だけじゃイーサン・本堂本人とは・・・
ジョディ:君が転送してくれた瑛祐君の父親の写真を見せて確認したから確かだと、彼は言ってたわよ!
コナン:彼?
ジョディ:赤井君よ!イーサン・本堂がCIAの諜報員だというだのも実は彼・・・
      どんな手段を使ったかはわからないけど、彼が提示する証拠がガセだった事は一度もないわ・・・
哀:でも・・・組織がそんな証人を生かしたままにしてるなんて・・・
ジョディ:もちろん、駆け寄った男は彼らに撃たれてその倉庫は一夜にして全焼・・・誰かがいたとしても死んだと思ったんじゃない?私の時みたいに・・・
      それより驚いたのはうずくまっていた女の方よ!
コナン:え?
ジョディ:そのホームレス・・・青ざめた顔で何度もためらいながらやっと答えてくれたわ・・・
      アナウンサーの水無怜奈に・・・
      瓜二つだったとね!
博士:と、という事は・・・
コナン:やっぱり水無怜奈は・・・
ジョディ:ええ・・・瑛祐君の姉じゃなさそうね・・・
      もしそうなら、娘が実の父を撃ち殺した事になるんだから・・・
哀:考えられるのは娘に成り済ましてイーサン・本堂に近づき、CIAがどこまでつかんでいるか探ろうとしたけど・・・
      バレて拘束され、尋問されて口を割らされる前に撃ち殺したってトコロかしら・・・
ジョディ:しかし弱ったわね・・・瑛祐君に父親の事をもっと詳しく聞きたくて呼び出してもらおうとここへ来たのに・・・
      彼が音信不通になっているとは・・・
コナン:とにかく、杯戸中央病院に行ってみよ!
ジョディ:え?君の?
コナン:うん!CIAの人が潜伏してるかもしれないんなら、顔バレしてないボクの方が役に立つんじゃない?
ジョディ:ええそう!
      そのままその部屋で待機させといてくれる?
      さと10分でそっちにつくから・・・
      言われた通り、瑛祐君が写真を見せてた看護士を待たせておいたわよ!
      ボス!
コナン:ありがと!
ジェイムス:おいおい、君のボスは私じゃなかったか?
ジョディ:あら運転手さん、何か言った?
ジェイムス:それより気にならんかね?瑛祐という少年がなぜ消えたか・・・
ジョディ:ええ・・・だからまず少年と接触した看護士に話を聞いて、その手がかりを・・・
      でもまぁCIAに保護されていると思いますよ!父が亡くなったとはいえ、仲間の息子の顔を知っている諜報員はいると思いますから・・・
コナン:いや、本堂瑛祐はお父さんの仲間を病院で見たって・・・
      {あれ、待てよ・・・確か小さい頃の本堂瑛祐を父親がお好み焼き屋に連れてった話を聞いた時・・・}
宗兵:「息子を連れて来た時は2人きりだったなぁ・・・」
コナン:{そう・・・そこは父親がCIAの仲間を連れて来ていた店・・・
      ―って事は、瑛祐はCIAの仲間に会っていないのかも・・・
      父親が息子を仲間に会わせるのを避けていたとしたら、何であいつ病院で仲間を見たなんて・・・
      いや違う!蘭の話だと「見た」じゃなく「見つけた」だった・・・
      そうだ・・・「手はかりを見つけた」とも言ってたから、見かけたわけじゃないかもしれない・・・
      だとしたら何なんだ?「父の会社の仲間の手がかり」って・・・
      待てよ待てよ・・・父親がそのお好み焼き屋でCIAの仲間にもらした「いよいよ潜る」っていう言葉が・・・
      「いよいよ黒ずくめの組織に潜入する」っていう意味なら・・・}
ジョディ:ん?
      どうかした?
コナン:・・・・・・・・
蘭:うん・・・
      確かに瑛祐君そう言ってたよ!
      「お父さんの会社の仲間を見つけた」って・・・
コナン:それって、その人を見かけたって事?
蘭:ううん・・・お父さんが会社の上司に打ってたメールアドレスと同じ番号を打ってる人が・・・
      杯戸中央病院の中にいったっていうのよ!
コナン:会社の上司のメールアドレス?
      その人を見てないのに何でメールアドレスがわかるの?
蘭:音よ!
コナン:{お、音?}
蘭:お父さんか仕事で海外に行っちゃった後、たまに電話をくれてたみたいなんだけど・・・その電話口から聞こえてたらしいのよ・・・何かの曲によく似た携帯電話のブッシュ音が・・・
コナン:{曲!?}
蘭:あ、そうそう確か童謡の・・・
      「七つの子」だったって!
      大阪でお父さんと一緒に暮らしてた時は聞いた事ない音だったから、瑛祐君がお父さんに何の音って聞いたら・・・
      電話しながら上司にメールしてるって言ってたってさ!
コナン:{――って事は、杯戸中央病院にいたのは・・・
      潜伏してるかもしれないのは・・・
      CIAじゃなく・・・
      奴らの仲間だ!!!}

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:21 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:06:16

FILE.10
2本目の糸
FILE.10
2本目の糸

秀一:ホォー・・・
      奴らの仲間が・・・
      この病院にねぇ・・・
ジョディ:ええそうよ!
      でもまだ潜伏しているとは限らないわ!
      病院に立ち寄っただけかも・・・
秀一:その情報源、信用出来るのか?
ジョディ:江戸川コナン君よ!
      この子の知り合いの少年が、その杯戸病院内で組織のボスのメールアドレスを打っている人物をみつけたって言ってるのよ!
秀一:またあのボウヤか・・・
      ご就寝だなジョディ・・・
ジョディ:とにかく、その少年が病院で接触したっていう看護士を部屋で待機させてるから・・・私とジェイムズがそっちに着くまで、目立つ行動は避けるように捜査官達に伝えてくれる?
      私達FBIがその病院に水無怜奈を匿ってる事がバレたら、組織につながる唯一の糸が途切れかねないから・・・
秀一:了解・・・
      {フン・・・
      唯一の糸か・・・
      だが、暗い海の底に糸だけを垂らしても・・・
      得られ物は何もない・・・
      奴らを釣るには・・・
      その糸に付けねばならん・・・
      奴らを懐深く誘い込む餌と・・・
      喉の奥まで食い込ませる・・・
      鉤を・・・}
ジョディ:え?
      君が話を聞く?
      瑛祐君が病院で会った看護士に?
コナン:うん!
      だって先生達がこの日本で捜査してるのって、日本の警察には内緒なんでしょ?
      だったら色々聞きにくインじゃない?
ジェイムズ:確かにそうだな・・・
      我々が事情聴取するとなると、その看護師にこちらの正体を明かす羽目になるかもしれない・・・そうなって事の重大さを知れば、その看護師の1人の胸に留めさせるのは酷だ・・・
      水無怜奈を匿ってくれている口の堅い院長達とは違って、ごく普通の看護師だろうからね・・・
ジョディ:そうですね・・・組織の仲間が病院内に潜伏している可能性がある以上、我々がFBIだという事は伏せるべきかと・・・
      でも、どうやって聞き出すの?その看護士から瑛祐君の事・・・
コナン:瑛祐兄ちゃんがその病院に行ってから連絡が取れなくなって捜してるとか言って探りを入れてみるよ・・・
      それよりよく引き受けてくれたねその院長さん・・・水無怜奈を匿うなんて・・・
ジェイムズ:ああ・・・随分昔、彼がロスで暴漢に襲われた時に、偶然私が助けた事があってね・・・
      それ以来の友人なんだ・・・
      まあ友人といっても、直接会ったのはその時以来・・・メールや手紙でやりとりはしていたが・・・
      まさか彼が大病院の院長になるとは思わなかったよ・・・
      いい事はやっておけという事さ・・・
看護士A:ああ、この丸眼鏡の少年ね・・・
      確かに来たわよ、年末に・・・
      写真を持って・・・
コナン:それって、アナウンサーの水無怜奈さんの写真だった?
看護士A:ええ・・・この病院にこのアナウンサーが入院していないかって聞かれたけど、してないって答えたわ・・・
      してたら病院内で噂になってると思うから・・・
コナン:{やっぱりアイツが捜しているのはお姉さんじゃなく・・・
      水無怜奈の方だったってわけか・・・}
看護士A:でも本当なの?その子がここへ来た後に行方不明になってるって・・・
コナン:あ、行方不明っていうか、連絡が取れなくて・・・
      だから学校の先生や近所の人達とちょっと捜してるだけ・・・
      ホラ、水無怜奈さんって今、ずーっとTVお休みしてるでしょ?だから何かの病気で入院してるのかもってその兄ちゃん勘ぐっちゃって・・・水無アナウンサーの大ファンだから!
      まあ、この冬休み使ってほとんど家に帰らずに捜し回ってるだけだと思うけど・・・その兄ちゃん他に何か言ってなかった?
看護士A:ああ・・・そういえば驚いてたわよ!
      あなたの他にも似たような事を聞く人がいたって言ったら・・・「この病院で水無怜奈によく似た患者を見かけたけど本人か?」ってね!
コナン/ジョディ/ジェイムズ/秀一:え?
コナン:それ、どんな人だった!?
看護士A:それがよく見えなかったのよ・・・
コナン:見えなかった?
看護士A:誰かにぶつかった拍子にコンタクトを落としちゃって・・・それを捜してる最中に声を掛けられたから・・・
コナン:じゃあ声は!?
看護士A:さあ・・・男の人なのはわかったけどどんな声だったかな・・・
      あ、でも・・・
      年末に入院された患者さんだと思うわよ!
      その時期に新しく売店にいれたサンダルをその人が履いているのはぼんやり見えたから・・・
ジョディ/ジェイムズ/秀一:{な!?}
コナン:{に!?}
      そのサンダルいつ入れたの?
看護士A:12月18日からだったけど・・・
ジョディ:・・・・・・・・・
      やはり組織の仲間がこの病院に潜伏しているのは・・・
ジェイムズ:間違いなさそうだな・・・
ジョディ:今すぐ水無怜奈を別の場所に移すべきです!!
      組織の仲間がここに潜伏しているとわかっているのに、このままここで匿うのはリスクが大き過ぎるわ!!
ジェイムズ:だが、今事を急いて動けば、彼女がここにいると組織に教えるようなもの・・・
      他に入院させられる病院の当てがあればまだやりようがあるんだが・・・
秀一:いいんじゃないですか?このままで・・・
ジョディ:このままってねぇ・・・
秀一:わざわざ患者になり・・・看護師にカマをかけて水無怜奈の所在を聞いている所を見ると、奴らはまだ探りを入れている段階・・・
      確証を得てここに乗り込んで来たわけじゃない・・・
      それにこれはチャンスだ・・・
ジョディ:チャンス?
秀一:ああ・・・
      1本だった糸を2本に増やすためのな・・・
ジェイムズ:確かに、バレる前にその仲間の男を捕まえてしまえばいいとは思うが・・・
ジョディ:年末、この病院に入院した男性の患者は20人を越えているそうよ・・・
ジェイムズ:FBIだと気づかれずにその人達全員を調査するのは、困難かつ時間がかかり過ぎる・・・
ジョディ:せめてさっきの看護師がその男にその事を聞かれた日にちを覚えていてくれたら・・・
コナン:12月18日から21日までの4日間だと思うよ!
ジョディ:え?
コナン:帝丹高校の冬休みは12月23日から・・・瑛祐兄ちゃんはここに来た事を冬休み前に学校で話してたらしいから来たのは21日以前・・・
      サンダルが売店に入ったのが12月18日なら、18日から21日までに入院した人だけを調べればいいんじゃない?
ジョディ:そ、そうね!
ジェイムズ:じゃあすぐ院長にその日入院した患者のリストを出してもらうとしょう!
ジョディ:あと、気掛かりなのは、瑛祐君の行方だけど・・・
秀一:まあFBIとしてはこのまま消えていてくれた方が都合がいい・・・ノックの息子にうろつかれたんじゃ、色々支障が出かねんし・・・
コナン:ノック・・・?
ジョディ:Non Offical Cover・・・
      通称NOC!!
      民間人を装って他国へ潜入し活動している、CIAなどの秘密諜報員の事よ!
      いろんな事を知ってる君でもこれ初耳かしら?
コナン:いや、知ってたけど・・・
      その言葉・・・
      何か引っ掛かって・・・
秀一:まあ、ノックの息子の身を案じているのなら諦めた方がいい・・・
      奴らのボスのメールアドレスを知っていて、近づいて来る少年を・・・
      奴らが野放しにする理由は何も無いからな・・・
看護士A:あ、ちょっとボウヤ!
コナン:え?
看護士A:やっと見つけた!
      捜してたのよ!
コナン:捜してたって・・・さっきの男の人の事で思い出した事とかあるの?
看護士A:いや、思い出しらのは丸眼鏡の少年の方!
      その子、瑛祐って名前じゃない?
コナン:う、うん、そうだけど・・・
看護士A:やっぱり!あの時手術した男の子だわ!私、その時そっちの病院にいたから・・・
コナン:じゃ、もしかして大阪の病院?瑛祐兄ちゃん、お母さんが亡くなった後、大阪に引っ越してすぐ事故に遭って手術したらしいから・・・
看護士A:いいや・・・
      手術したのは東京の病院!もちろんこことは別のね!
      お母さんも付き添っていらっしゃったから引っ越す前なんじゃない?
コナン:え?
      じゃあその手術って何の・・・
看護士A:あの子白血病だったのよ!
      でもあんな大手術した後、事故遭ってまた手術したなんて・・・
      よっぽどついてないわねあの子・・・
コナン:・・・・・・・・・
ジェイムズ:朗報だ!18日から21日に入院した患者で、
      重傷や重病ではなく、なおかつ男性なのは・・・
      この3人に絞れたよ・・・
      急いで隠し撮りした写真だから写りの悪さは勘弁してくれよ・・・
      1人目は18日に右足骨折で入院した・・・
      新木張太郎さん・・・
      2人目は19日に頚椎捻挫で入院した・・・
      楠田陸道さん・・・
      そして3人目が21日に急性腰痛で入院した・・・
      西矢忠吾さん・・・
      3人共個室を希望していて・・・
      見舞いに来た人物はまだ1人もいないそうだ・・・
秀一:・・・となると、どうやら水無怜奈がここにいる事もそれを我々FBIが匿っている事もバレてはいないようだ・・・
ジョディ:そうね・・・
      もしバレていたとしたら、捜査官の人数や配置を把握するために・・・
      仲間の見舞い客を装って数人ここに潜入しているはずだから・・・
ジェイムズ:とにかく、水無怜奈の病室を警護している捜査官にこの事を伝えてくれ!
      その3人の顔を頭に刻み込んでおけとな!
ジョディ:はい!
      どう?彼女・・・
捜査官A:意識はまだ・・・3日後にまた脳波の検査をするどうですが・・・
ジョディ:見て欲しい物があるんだけど・・・
捜査官A:写真ですか?
      え?組織の仲間がこの病院内に?
ジョディ:ええ、容疑者はその3人!
      この中の誰かが近づいて来てもうまくやり過ごして間違っても入れないでよ!
      この眠り姫の寝室にはね・・・

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:21 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:06:44

FILE.11
偽りの患者
FILE.11
偽りの患者

院長:ウーーム・・・
      こうやって足の爪を強く押すなどして・・・
      疼痛刺激を与えると・・・
      意識がある状態なら覚醒したり、顔をしかめたりするはずだが・・・
      どうやら彼女が昏睡状態であるのは確かなようだよ・・・
ジェイムズ:そうか・・・
院長:まあ、3日後に予定いる脳波検査を今すぐ行えば確実にわかると思うが・・・
ジェイムズ:いや、十分だよ院長・・・
      わざわざすまなかった・・・どうしてもその事を確認したくてね・・・
院長:フッ・・・
      本当ならその訳をじっくり聞きたいところだが・・・
      昔、私を救ってくれた友人が悪い事をするわけがないと信じて・・・
      聞かないでおくよ・・・
ジョディ:院長には知らせてないんですね・・・
      詳しい事の次第を・・・
ジェイムズ:ああ・・・伝えているのは我々がFBIで、彼女がある事件の重要参考人だという事ぐらいだよ・・・
      まさか言えんだろう・・・
      水無怜奈ほどの有名アナウンサーが、実は我々が追っている危険な組織の一員で・・・
      その組織の仲間が彼女を捜しにこの病院に患者として潜入しているとは・・・
      今後の彼の身の安全のためにもな・・・
秀一:しかし不幸中の幸いですね・・・彼女が眠ったままというのは・・・たとえ奴らがこの病室を嗅ぎつけたとしても・・・
      意識のない人間を外部に連れ去るのは、かなりのリスクを負う事になる・・・
ジェイムズ:いや、見つかるのは100%避けねばならんよ・・協力してくれている院長達のためにも・・・
ジョディ:ええ・・・たとえその理由を知らなかったとしても、匿うのに協力した人間は組織に狙われる羽目になると思いますから・・・
ジェイムズ:問題はここに患者として潜伏している組織の仲間を・・・
      例の容疑者からどうやって割り出すかだが・・・
ジョディ:ええ・・・
      確か12月18日に右足骨折で入院した・・・
      新木張太郎さんと・・・
      12月19日に頚椎捻挫で入院した・・・
      楠田陸道さんと・・・
      12月21日に急性腰痛で入院した・・・
      西矢忠吾さんの3人でしたね・・・
秀一:フン・・・本来なら3人まとめて違う病院に移してたっぷりと尋問するところだが・・・
ジェイムズ:ここは日本、しかも日本警察に断りもなく捜査をしている我々がそんな真似はできんよ・・・3人の内の2人はただの患者だしな・・・
ジョディ:かといって、ここでFBI捜査官がヘタに容疑者に近づけば・・・
      組織ならすぐにFBIだと感づいて、彼女がこの病院にいる事がバレる危険性が・・・
コナン:じゃあさー・・・
      ボクが思いついたいい方法でやってみる?
ジョディ:え?いい方法?
コナン:それはみんながこの病室を出てから・・・
      別の部屋で話すよ・・・
      2人の外国人を目つきの悪い男の人が1つの部屋からいっぺんに出て来る所を見られたら、目立って噂になっちゃうよ!
      今なら廊下にほとんど人いないから・・・
ジョディ:そ、そうね!
      場所を変えましょ!
コナン:あ、見張りのおじさんも来て!
捜査官A:え?
      僕も?
コナン:見張りのおじさんにも聞いてて欲しいんだ!
      すぐ済むからさ!
      ホラ、早く早く!
      あーーっと!
ジョディ:え?
コナン:ボク、今の部屋に忘れ物しちゃった!
      ちょっと取って来るね!
ジョディ:あった?忘れ物・・・
コナン:あ、いや・・・
      なんか勘違いだったみたい!
      ゴメンね!
      あ、やっぱりさ、見張りのおじさんは部屋に残ってくれる?
捜査官A:え?
コナン:あのアナウンサーのお姉さんが急に目を覚ましたら大変だから・・・
ジョディ:ええっ!?
      君が直接あの3人の容疑者に話を聞く?
      1人で!?
コナン:うん!1人じゃないとすぐバレちゃうから・・・相手が子供なら、その悪い人達の仲間も油断すると思うしさ!
ジェイムズ:確かに、君がこんな頭の切れる少年だとは組織も思ってはいないだろうが・・・組織の仲間が誰なのか特定するのを君1人の判断に委ねるのは・・・
コナン:ボクだけじゃないよ!FBIのみんなにも考えてもらうんだ!
      ボクにこっそりつけるビデオカメラの映像と音を、
      後でチェックしてもらってね!
      本当はおじさん達の指示を受けながら色々聞いた方がいいと思うけど・・・
ジェイムズ:医療機器に支障を与える電波を飛ばしたくないというわけか・・・
秀一:ボウヤ・・・
      覚悟はできているんだろうな?
コナン:え?
秀一:この行動でお前の顔は否が応でも奴らに知られる事になる・・・
      我々FBIに手を貸した狗だとな・・・
      そうなれば降り掛かる火の粉は・・・
      お前だけじゃ留まらんと思うが・・・
コナン:さっきの院長さんと一緒だよ・・・
      信じてるからさ!FBIの人達を!!
      その悪い人を必ず捕まえて・・・
      絶対逃がさないってね!!
ジョディ:いーい?一応ビデオのカメラとマイクは君の上着の右側の襟元に隠したけど・・・
      もしもバレそうになったら・・・
コナン:大声を出せば先生達が助けに来てくれるんだよね?
ジョディ:ええ・・・じゃあまずは・・・
      西矢忠吾さんから・・・
中道:あれ?
      お前、毛利んトコのボウズzたねーか?
      何やってんだ?こんな所で・・・
コナン:{ゲ、サッカー部の中道!?}
中道:ん?その人達知り合いか?
コナン:ち、違うよ、友達のお見舞いに来たんだけど道に迷っちゃって聞いてただけ!
      兄ちゃんこそ頭どーしたの?
中道:部活の練習中に頭打って気絶しちゃってよ!
      オレ的には平気だって言ったんだけど一応精密検査するから数日入院しろって医者が・・・
コナン:カッコつけてオーバーヘッドなんかするからだよ!
中道:おい・・・何で知ってんだ?んな事・・・
コナン:あ、いや、新一兄ちゃんがよくそう言ってたから・・・
      {オメーが頭打つっつったらそれっきゃねーだろ?}
      そ、それより、瑛祐兄ちゃん見かけなかった?この病院に来たみたいなんだけど・・・しれから連絡が取れなくて困ってるって、蘭姉ちゃんが言ってたよ!
中道:さあ・・・本堂なんか見てねぇなあ・・・
      オレが入院したの4日前だし・・・
      同じサッカー部の会沢栄介なら入院してすぐに見舞いに来たけどよ・・・
コナン:ふーん・・・
ジェイムズ:ふぅーー・・・
      なんとか無事に3人撮り終えたようだな・・・
ジョディ:お疲れ様コナン君!
コナン:うん!
ジェイムズ:では、さっそく拝見するとしょう・・・
      最初は急性腰痛で入院した西矢さんだったな・・・
忠吾:「ん?何だボウズ、ひとの部屋に勝手に・・・」
コナン:「あ、ごめん、部屋間違っちゃって・・・
      うわっ!!」
ジョディ:こ、転んだの?
忠吾:「お、おいおいボウズ!?」
コナン:まあ見ててよ!
      「イテテ・・・ちょっとボクの携帯拾ってくれる?」
忠吾:「――ったく・・・
      よっと・・・
      ホレ!ちょっとベタついちまったけど勘弁しろよ!
      脂性なんでな・・・」
コナン:「ありがと!
      あ、そうだおじさん!携帯電話のかけ方ってわかる?」
忠吾:「ん?」
ジェイムズ:そういえば組織の仲間はボスにメールを打っていたんだったな・・・
忠吾:「悪いが俺はデジタルオンチでな、さっぱりわからんよ・・・」
コナン:「そっかーじゃあ何でつながらないかわからないね・・・
      あ、もしかしてカーテンが閉まってるからかなぁ!」
忠吾:「え?
      お、おい何やってんだ!?」
コナン:「だからカーテンを開け閉めして部屋に電波を入れてるんだ!!」
忠吾:「バ、バカ、そんな事をしても・・・ホコリがたつだけで・・・」
コナン:「あ、ゴメンなさい・・・」
忠吾:「さ、さあ・・・用がないなら出て行ってくれ・・・俺が大人しくお願いしてる内にな・・・」
コナン:「う、うん・・・」
ジェイムズ:次は頚椎捻挫で入院した・・・
      楠田陸道さんか・・・
コナン:「いてて・・・」
陸道:「あん?何コケてんだ??お前・・・」
コナン:「ちょっとソレ、拾ってくれる?」
ジョディ:同じは入りね・・・
陸道:「この携帯か?」
コナン:これしか思いつかなくて・・・
陸道:「くそっ!
      首が痛ぇのによ!
      ホラよ!
      ん?
      何だテメェ!?
      ちょろちょろしゃがって!!」
ジョディ:え?
コナン:「ご、ごめんなさい!!お兄さんの横顔、誰かに似てるような気がしてさ!
      あ、そうだ!お兄さん携帯のかけ方わかる?いくらかけてもつながらなくて・・・」
陸道:「ああわかるけど・・・知らねぇのか?病院で携帯なんか使ったらヤバイ・・・
      ――って、これ電池が入ってねえじゃねーか!」
コナン:「そうかーここに来る前にも落としたから、その時外れちゃったんだね!
      あーお兄さん缶コーヒー好きなんだ!」
陸道:「ああ・・・今も1本飲んだ所で・・・
      おいコラ、何やってんだ!?」
コナン:「ご、ごめんなさい・・・種類を見ようとしたら手が引っ掛かっちゃって・・・
      すぐ元に戻すからさ!」
ジョディ:そして最後は右足を骨折した新木張太郎さんね・・・
張太郎:「ん?これを拾えじゃと?
      まったく・・・
      足を折った老人にこんな事をさせおって・・・
      ん?これは携帯電話じゃないか!?
      だったら自分で拾え!!」
コナン:「え?どして?」
張太郎:「ワシは虫と携帯電話が大嫌いなんじゃよ!!」
コナン:「虫っていえば、おじいさんの左の襟元に何かついてるよ・・・」
張太郎:「え?」
コナン:「それクモなんじゃ・・・」
張太郎:「何じゃとォォ!?
      あ・・・」
コナン:「あれ?ゴミだったみたい・・・」
張太郎:「小僧・・・さては貴様・・・頼まれてワシに探りを入れに来たな?」
ジェイムズ/ジョディ:え!?
張太郎:「お前を差し向けた医者に言っておけ!
      ワシの足はまだ治ってないし、体に害のあるレントゲンを撮る気もない!!
      さあわかったらとっととワシの部屋から出て行けェ!!」
ジョディ:うーん・・・
      3人ともうまくごまかしてるふうにも見えますね・・・
ジェイムズ:ああ・・・これはしばらくこの3人に見張りをつけねば・・・
秀一:いや・・・
      見張りをえるのは・・・
      たった1人・・・
      そうだろ?ボウヤ・・・
コナン:うん!

名探偵コナン{57}・完

[ 本帖最后由 suet_sze 于 2008-1-1 13:22 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:07:37

原帖由 daat1928 于 2007-7-24 14:02 发表 http://bbs.aptx.cn/images/common/back.gif
虽然看不懂--0
还是支持了
哇哇哇... 你竟然插樓了...(-19-)

daat1928 发表于 2007-7-24 14:14:13

原帖由 suet_sze 于 2007-7-24 14:07 发表 http://bbs.aptx.cn/images/common/back.gif

哇哇哇... 你竟然插樓了...(-19-) sorry的==
以为你发完了。。
那啥 我已经3掉了嘛--

[ 本帖最后由 daat1928 于 2007-7-24 16:04 编辑 ]

suet_sze 发表于 2007-7-24 14:16:01

原帖由 daat1928 于 2007-7-24 14:14 发表 http://bbs.aptx.cn/images/common/back.gif
sorry的==
以为你发完了。。
算了... p.s. 這就當大陸終於出了vol57的賀禮吧

AshKetchum 发表于 2007-7-24 14:24:35

谢啦~~

daobancd 发表于 2007-7-24 14:38:42

先谢谢啦

tengji 发表于 2007-7-24 15:21:50

在探梦看到了,不过还是支持下!

ConanQysite 发表于 2007-7-24 15:26:37

zhichiyixia

銀翼の天使 发表于 2007-7-24 19:13:23

深知打字的辛苦~顶一个!(-8-)

幻风翼 发表于 2007-7-24 19:18:52

哇塞。。。不知说什么好了。。辛苦了~~
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