[手癢繼續...]file608文字版(日文) - 名侦探柯南事务所

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FILE608
魔法の呪文
魔法の
推理ショー、
特等席でご覧あれ！！
目暮：じゅ、
呪文？
そ、それを唱えると犯人がわかるというのかね？
コナン：うん！なあ、色々準備しなきゃいけないけどね！
目暮：準備とは？
コナン：まずはイスを人数分そろえん・・・
――って言うだけ！簡単でしょ？
目暮：ほ、本当にそれで犯人が？
コナン：うん！新一兄ちゃんに聞いた呪文だから絶対だよ！
試してみて！
元太：おいコナン？
光彦：なんなんですか？犯人がわかる呪文って・・・
歩美：教えてー！
コナン：だからー容疑者達の前でな・・・
歩美：アハハハ、ウソばっかり～
元太：バッカじゃなーの！
光彦：それで犯人がわかったら警察いりませんよ！！
コナン：――っていうと思ったよ・・・
哀：で？本当はなんて言うのよ？
博士：冗談抜きで教えんか！
コナン：だからマジでそう言えばいいんだよ！
まあ見てなって！
目暮：おい、高木君！
容疑者4人分のイスを調達して来てくれんか！
高木：あ、でも事情聴取なら警察署に来てもらった方が・・・
目暮：いや、犯人を割り出すためだ！
それさえあればわかるはずだから・・・
高木：ええっ？本当に！？
目暮：あ、ああ・・・
・・・多分な・・・
秀一：今夜19時・・・
来葉峠の7つ目の左カープを抜けた先か・・・
この時間、あの峠なら車の通りも少なく、密会するには絶好の場所というわけか・・・
ジエイムズ：し、しかし本当に大丈夫かね？
秀一：ええ・・・私を信じてください・・・
もちろん彼女も・・・
では、後の事は任せましたから・・・
ジエイムズ：あ、ああ・・・
高木：目暮警部！準備整いました！
目暮：ウム！
では、容疑のかかった4人の方達はそれぞれイスの前に・・・
ハル：な、何をする気ですか？
イリーナ：何か怖いデス・・・
アントレ：尋問するなら個別の方がいいのでは？
トビー：まあ警部さんの言う通りにしましょうや・・・
イス取りゲームをやるわけじゃなさそうだし・・・
目暮：あ、まだ座らんように・・・
歩美：ホントに言うのからぁ？あの呪文・・・
元太：言わねぇよ！
光彦：言ったら笑い者ですから！
目暮：4人そろったところでまずは・・・
しらんぷり！
元太／光彦／歩美：アハハハハ！！
ハハハハ・・・
ハ？
目暮／トビー：え？
トビー：な、なんであんたら座ってんだ！？
アントレ：あ、でも今警部さんが・・・
ジョヂイ：Sit down please・・・
「シラプリ」は英語を聞き慣れた外国人の耳にはこう聞こえるのよ・・・「どうぞお掛けください」ってね！イスの前に立たされていたならなおさらね！
つまり、みかけは外国人だけど中身は日本人で、しかも英語に慣れていない人の耳には、元々の意味の「知らないフリ」にしか聞こえないってわけ！
これがどういう事だかわかるよね？犯人さん？
目暮：ジョ、ジョデイ捜査官・・・ワシはまだ何がなんだか・・・
高木：自分も・・・
ジョデイ：事件はこうでしたよね？
拳銃で撃たれたのは外国人タレント事務所の社長・・・その社長が外国人のタレントの卵と今日会う予定だった事や・・・
社長の死体の第一発見者である秘書のイリーナさんと・・・
犯行時刻にこのホテル内にいた外国人・・・
英語教師のハル・バックナーさんと・・・
モデルのトビー・ケインズさんと・・・
なぜか階段でトレーニングに勤しんでいたFBI捜査官のアントレ・キャメルの4人！
手掛かりは社長の机の上にあったちぎられたメモ用紙・・・社長の手やペンやメモの端に社長の血がついていた事から、社長が死ぬ間際に書き残したメモを犯人が持ち去ったと推測され、ペンの跡から割り出されたその文字は・・・
Bring my tux・・・
私のタキシードを取って来てくれ・・・
秘書のイリーナさんの今晩社長はパーティーに出る予定になっていて・・・そのメモは社長が自分に宛てた伝言だろうという事・・・
もうわかるでしょ？
目暮：だ、だからそのただのメモをなんで犯人が・・・？
高木：そ、そうか！！
英語が読めなかったからですよ！！
犯人は意味がわからなかっらから怖くなって持って行ったんです！
恐らく犯人は拳銃で社長を撃った後何か探し物とかしていた所、
死んだと思った社長がペンを持ってメモ用紙をつかんでいる事に気づき、自分の事が書かれたと思い慌ててメモを持ち去った・・・
でも、実は社長は何かを書こうとする前に息絶えてしまっていて、
そのメモは英語が読める人なたすぐにわかる秘書への伝言だったんです！
つまり、塾で英語教師をやっている、
ハル・バックナーさんや・・・
社長と英語でメモのやり取りをしていたイリーナさん、
FBI捜査官であるキャメルさんは除外され・・・
そのメモを持ち去る可能性があるのは・・・
英語が読めなかったと思われる・・・
トビー・ケインズさん・・・
ただ１人になるっていうわけですよ！！
怜奈：あら、どうしたの？
逆方向から来るなんて・・・
秀一：先周りして色々探らせてもらったよ・・・
怜奈：そう・・・
それで？ちゃんと得られたのかしら？
私が１人で来たって言う・・・
確証は・・・
秀一：ああ・・・
・・・のようたな・・・
トビー：しょ、
証拠が？
まさか、ただ英語が読めねぇだけで犯人にする気じゃないだろうな！？
コナン：なあ、お前らならどうする？
元太／歩美／光彦：え？
コナン：自分の悪口が書いてある紙を拾ったらだよ・・・
歩美：そんなのすぐ捨てちゃうかも・・・
元太：ムカつくしょ！
光彦：読み返したくもないですしね！
コナン：でもそれが読めない暗号か何かで書いてあったらどうする？
歩美：だったら絶対捨てないもん！
元太：何が書いてあったか気になるからよォ！
光彦：持って帰って一生懸命調べて・・・
あ・・・
トビー：・・・・・・・・・
哀：じゃあ犯人も恐らく・・・
高木：ちゃっと調べさせてもたいますよ・・・
やっぱり・・・
トビー：ああ・・・持って帰って、アメリカ人である俺の彼女の弟になんて書いてあるか聞こうと思ったんだ・・・
俺の彼女の方はあの社長にこき使われて過労で体を悪くし、去年の暮れに死んじまったから・・・聞くに聞けねぇからよ・・・
目暮：こき使われて？
トビー：そうさ・・・日本語で書かれたそういう契約書にサインさせられていたんだよ！彼女はカタコトの日本語は喋れたが、字はさっぱりだったから・・・
おまけに、彼女が働けなくなった場合、彼女の弟が連帯責任を負う契約になってたかた・・・せめて弟だけは助けてやろうと、拳銃で奪いに来たってわけさ！街でわざとスカウトされてな！
まあ、契約書はここにないから秘書に持って来させるなんてぬかしやがるから、思わず引き金を引いちまったがよ・・・
イリーナ：じゃあ私が社長サンに頼まれたあのファイルは・・・
トビー：ああ・・・彼女の契約書も混じってるはずだ・・・秘書があんたみたいな華奢な女だと知ってりゃ社長を殺す事はなかったと思うがな・・・
しかし「ジランプリ」には参ったよ・・・なんでわかった？俺が英語の全く話せない、中身はコテコテの日本人だって事が・・・
コナン：レセプションだよ！
トビー：え？
コナン：秘書のお姉さんが「ホテルのレセプションに行く」って出て行った時、トビーさん言ってたよね？「人が死んだのにパーティの方が気になるなんて」って！
外国の人にとってホテルのレセプションは日本でいうホテルのプロントの事！
だからわかったんだよ！トビーさんは英語ができないってね！
トビー：ハハ・・・プロントの事かよ？どうりで妙だと思ったよ・・・
こんな人ならアメリカ人の父からもっと英語を勉強しとくべきだったかな・・・
父から教わったのは拳銃の撃ち方ぐらいだったからよ・・・
目暮：け、拳銃の撃ち方？
トビー：ああ・・・父は在日米軍の兵士・・・父は嫌がっていたがグアムに旅行に行った時に、無理矢理せがんで教えてもらったもさ・・・
でも、どーせならもっとちゃんと教えて欲しかった・・・人を撃つという事がどういう事かを・・・
もう二度と味わいたくはねぇよ・・・
引き金を引く度に自分の魂が抜けて行くような・・・あの嫌な感覚はな・・・
秀一：ポロシェ356A・・・
フン・・・
まさかここまでとはな・・・
第25号につづく
放たれた銃弾・・・赤井の命運も、もはやこれまで！？

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