●前アルバムに比べると、相手がいて目の前で対話している歌詞ばかりで、問い掛けというよりはあなたがいる事で自分が進むべき結論が導かれたっていう強さを感じましたが、いかがですか。
愛内:そうかもしれないです。「POWER OF WORDS」ツアーが終わってこれまで1年5カ月の間に、里菜を頼りにしてくれたり、たくさんの人達が会いに来てくれたりといった出会いがあったので、そういうのがずいぶん影響していますね。ライヴも小さな会場の後に大きな会場でやったりと、ランダムで違うタイトルが入り交じっていた事が多く、その中でけっこう気持ちも激しく揺れ動いたりもした。あまり落ち着きのない時期だったけど(笑)。すごく気性が激しかったというか……。自分でも一生懸命見てないとつい弱さに流されそうになったりするので、そういう中で自分を見直せる機会があったのは大きいですね。今までは曲を選んでその曲に歌詞を付けるって感じだったんですけど、今回のアルバムに関しては取りあえず吐き出したいって気持ちがたくさん募ってしまって、曲に想いを乗せて1つ1つ消化していかないと持ち切れないって感じだったんです。その辺りで、今までの曲の作り方とは反対な感じになったので、それがいい勢いを生み出したんじゃないかなって。だから、今まで自分で探りたくても探れなかった部分まで探れて、自分の想いを伝えられてるんじゃないかなって思います。