名侦探柯南事务所

标题: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~ [打印本页]

作者: 吉法师    时间: 2004-11-12 18:53
标题: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
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「途中、車の中で」

お父さん:千尋、千尋、もうすぐだよ。

お母さん:やっぱり田舎ねえ、買い物は隣町に行くしかなさそうね。

父:住んで都にするしかないさ。ほら、あれが小学校だよ。千尋、新しい学校だよ。

母:けっこうきれいな学校じゃない。

千尋:前の方がいいもん。あっ、あっ、お母さん、お花萎れてっちゃった。

母:あなたずーと握りしめてるんだもの。お家に着いたら、水切りすれば大丈夫だよ。

千尋:初めてもらった花束が、お別れの花束なん悲しい。

母:あら、この前のお誕生日にハラの花をもらったじゃない。

千尋:一本ね。一本じゃ花束って言えないわ。

母:カードが落ちたわ。窓開けるわよ。もう、シャンとしてちょうだい、今は忙しいんだから。



[center]千と千尋の神隠し[/center]



「森の中で」

父:あれ?道を間違えたかな、おかしいなあ。

母:あそこじゃない、ほら。

父:ん?

母:あの隅の青い家でしょう?

父:あれだ、一本下の道を来ちゃったんだな。このまま行っていけないかな。

母:やめてよ、そうやっていつも迷っちゃうんだから。

父:ちょっとだけね。

千尋:あの家みたいの何?

母:石の祠、神さまのお家よ。

千尋:お父さん、大丈夫?

父:任せとけ。この車は四駆だぞ。

母:千尋、座ってなさい。

千尋:ワツワツワツアアーツ!

母:あなた、いいかげんにして。

父:トンネルだ。

(ブレーキの音)

「トンネルの前で」

母:なあに、この建物。

父:門みたいだね。

母:あなた、戻りましょう、あなた。千尋、もう。

父:何だ、モルタル製か、けっこう新しい建物だよ。

(かすかに風の音)

千尋:あっ、風を吸い込ん出る。

母:なあに?

父:ちょっと行って見たい?向こうへ抜けられるんだ。

千尋:ここいやだ。戻ろう、お父さん。

父:なんだ?怖がりだな千尋は。ね、ちょっとだけ。

母:引っ越しセンターのトラックが来ちゃうわよ。

父:平気だよ。鍵は渡してあるし、全部やってくれるんだよ。

母:そりゃそうだけと。

千尋:いやだ!私、行かないよ。戻ろうよ、お父さん。

父:おいで、平気だよ。

千尋:私、行かないよ。うっあっ。

母:千尋は車の中で待ってなさい。

「トンネルの中で」

父:足元、気をつけな。

母:千尋そんなにくっつかないで、歩きにくいわ。

千尋:ここどこ?

母:あっほら、聞こえる。

父:ん?

(遠くの電車の音)

千尋:電車の音。

母:案外駅が近いのかもしれないね。

父:行こう。すぐわかるさ。

「草原」

千尋:こんなことに家がある。

父:やっぱり間違いないな、テーマバックの残骸だよ。これ。

90年ごろにわっちこっちでたくさん計画されてさ。バブルがはじけて、みんな潰れちゃったんだ。これもその一つだよ。キッド。

千尋:えーまた行くの、お父さん、もう帰ろうよ。ねえー。

(風の音)

千尋:お母さん、あの建物唸っているよ。

母:風なりでしょう。気持ちいいとこねえ。車の中のサンドイッチ持ってくればよかった。

父:川を作ろうとしたんだね。ふん?なんかにおいわない?

母:あら、ほんとね。

父:まだやっているのかもしれないよ、ここ。

母: 千尋、早くしなさい。

千尋:待ってー。

「町の中で」

父:こっちだよ。

母:あきれた、これ全部食べ物屋よ。

千尋:誰もいないね。

父:ん、あそこだ。おーい!おーい!ああーうん、あーこっち、こっち。

母:わあ、凄いわね。

父:すいません。どなたがいませんかー。

母:千尋もおいて、おいしそうよ。

父:すいません。

母:いいわよ。そのうち来たらお金払えばいいんだから。

父:そうだな、そっちにいいやつが。

母:これ、なんていう鳥かしら、おいしい!千尋、すごくおいしいよ。

千尋:いらない!ねえ、帰ろう、お店の人に怒られるよ。

父:大丈夫、お父さんがついてるんだから。カードも財布も持っているし。

母:千尋も食べね、骨まで柔らかよ。

父:芥子。

母:有り難う。

千尋:お母さん、お父さん!

   変なの、電車だ。

白竜:ハッ、ここへ来てはいけない、すぐ戻れ。

千尋:えっ?

白:時期に夜になる、その前に早く戻れ。もう明かりがはいった、急いで!

  私は時間を稼ぐ、川の向こうへ走れ!

(電流が入るの音)

千尋:なによ、あいつ。お父さん、お父さん、帰ろう!帰ろう、お父さん!はーっ!

(バシッ!バシッ!)

(ブヒィー)

千尋:ウワーッ、ギャーッ!お父さん!お母さん!お母さん!ギャーッ!

(水が流れる音)

千尋:水だ!夢だ!夢だ!覚めろ!覚めろ!覚めろ!

   覚めて、これは夢だ、夢だ、みんな消えろ、消えろ。消えろ、ああっ!

   透けている!ああ!夢だ、絶対夢だ!

(フェリーの接岸音)

千尋:ギャーッ!はーッ!

白:怖がるな、私はそなたの味方だ。

千尋:いや!いや!いや!

白:口を開けて、これを早く。この世界のものを食べないと、そなたは消えてしまう。

千尋:いや!あっ!

白:大丈夫、食べても豚にはならない。かんでになさい。

  いい子だ、もう大丈夫。触ってごらん。

千尋:触れる。

白:ね、さー、おいで。

千尋:お父さんとお母さんは?どこ?豚なんかになってないよね。

白:今は無理だが、必ず会えるよ。

  静かに!そなたを探しているのだ。時間がない、走ろう!

千尋:ああ。立ってない。どうしよう。力が入らない。

白:落ち着いて、深く息を吸ってごらん。そなたの内なる風と水の名において。時はない、立って。

千尋:あ!ああ!

「庭園で」

白:橋を渡る間、息をしてはいけないよ。ちょっとでも吸ったり吐いたりすると術がとけて、店の者に気づかれてしまう。

「橋で」

千尋:怖い。

白:心を静めて。

蛙男:いらっしゃいませ。お早いお着きで。いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!

白:所用からの戻りだ。

蛙男:はい、お戻り下さいませ!

白:深く吸って、止めて!

湯女達:いらっしゃーい、お待ちしてもしたよ。

白:しっかり、もう少し。

青蛙:白さまー、どこへいっておったー?

千尋:ゲッ!ング。

青蛙:ゲッ!人か?

白:走れ!

湯女達:アレーッ!

青蛙:ゲッ、ゲッ!

「花園」

兄役:白様!白様!エエイにおめわか、人が入りこんだぞ。人くさいぞ、人くさいぞ。

白:感づかれたな。

千尋:ごめん、私、息しちゃった。

白:いや、千尋はよくがんばった。これからどうするか話すから、よくお聞き。ここにいては必ず見つかる。私は行ってごまかすから、この隙に千尋はここを抜け出して。

千尋:いやッ、行かないで、ここにいて、おねがい。

白:この世界で生きのびるためにはそうするしかないんだ。ご両親を助けるためにも。

千尋:やっぱり豚になったの夢じゃないんだ。

白:ジッとして。騒ぎが静まったら、裏の潜り戸から出られる、外の段階を一番下までおりるんだ。そこにボイラー室の入り口がある。火を炊く所だ、中にカマジという人がいるから、カマジに会うんだ。

千尋:カマジイ?

白:その人にここで働きたいって頼むんだ、断られても、粘るんだよ。

  ここでは仕事を持たない者は湯バーバに動物にされてしまう。

千尋:湯バーバって?

白:合えばすぐに分かる。ここを支配している魔女だ。イヤだとか、帰りたいとか言わせるように仕向けてくるかど、働きたいってだけ言うんだ。つらくても、耐えて機会を持つんだよ。そうすれば、湯バーバも手が出せない。

千尋:うん。

湯女達:白さまー!はくさまー!

白:行かなければ忘れないで。私は千尋の味方だからね。

千尋:どうして私の名を知ってるの?

白:そなたの小さい時から知っている。私の名は白だ。

  白はここにいるぞ。

蛙男:はくさま、湯バーバさまが、

白:わかっている、そのことで外へ出ていた。

「外の段階で」

千尋:ウーフッ!イヤッ!ハァハァハァハァ!キャッ!イヤャイヤーッ!イヤーッ!

A:頼むよ!

A:あいよー!

B:酒はまだか?

C:あとちゃっと!

A:急げよ!こんな大勢さんは久ぶりだ。

B:たっぶり飲んでももらわなきゃな。

A:ハッハッハッ。
作者: 吉法师    时间: 2004-11-12 18:54
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「ボイラー室で」
(湯気が吹き出る音)
(風呂釜がシューシュー鳴る音)
千尋:アチッ、ハァ、あ、あの、すいません。
カマジイ:(ゴクゴク)
千尋:あ、あの、あのカマジイさんですか?
カマジイ:ん?ん、ん?
千尋:あの白という人に言われてきました。ここで働かせて下さい。
(チリリーン)
カマジイ:ん、ん、エーイ、こんなに一度。チビとも、仕事だ。
(カンカンカンカン)
カマジイ:わしゃあ、カマジイだ。風呂にこきつかれれとるジジイだ。チビとも、早くせんか!
千尋:あの、ここで働かせてください。
カマジイ:手は足りとる。そこら中ススだらけだからな。いくらでも、かわりはおるわい。
ススワタリ:キィキィキィ。
千尋:あ、ごめんなさい。
ススワタリ:キィキィキィ。
千尋:ちょっと待って。
カマジイ:邪魔邪魔。
(チンチンチン)
千尋:ハッ!
ススワタリ:キィキィキィ
千尋:ウッー、ど、どうするの、これ?ここに置いといていいの?
カマジイ:手に出すんなら、しまいまでやれ。
千尋:よしっ
ススワタリ:キィキィキィ
カマジイ:ごらー、チビとも、ただのススに戻りたいのか?
     あんたも、気まぐれに手ェ出して、人の仕事をとっちゃならねえ。
     働かなきゃな、こいつらの魔法は消えちまうんだ。ここにあんたの仕事はねえ。
     他をあたってくれ。
ススワタリ:キィキィキィ
カマジイ:なんだお前達、文句があるのか?仕事しろ!仕事!
リン:めしだよ!なんだまた喧嘩してるんの?
カマジイ:オ、オ。
リン:よしなさいよ、もう器は?
カマジイ:オ、ワオ。
リン:ちゃんと出しといてって言ってるのに。
カマジイ:めしだ、休けーい!
ススワタリ:キィキィキィ。
リン:うわーう!人間がいるじゃん!やばいよ。さっき上で大さわぎしてたんだよ。
カマジイ:わしの孫だ。
リン:孫―?
カマジイ:働きたいと言うんだが。ここは手が足りとる、おめえ、湯バーバのとこへ連れてってくれねえか、後は自分でやるだろう。
リン:やなこった!あたいが殺されちまうよ。
カマジイ:これたどうだ?イモリの黒焼き、上物だぞ。
     どのみち働くには、湯バーバと契約せにゃならん。自分で行って、運を試しな。
リン:チュッ、そこの子、ついて来な。
千尋:あ、わっ。
リン:あんたね。ハイとかお世話になりますとか言えないの?
千尋:あ、ハイ。
リン:ドンくさいね。早くおいで。
千尋:ハイ。
リン:ワツなんか持ってどうするのさ!靴下も。
千尋:ハイ。
リン:あんなカマジイにお礼言ったの?世話になったんだろう。
千尋:ウッ、ありがとうございました。
カマジイ:グットラック。
「建物の中」
リン:湯バーバは建物の天辺のその奥にいるんだ。早くしろよ。
千尋:あっ。
「エレベーターの中で」
リン:鼻がなくなるよ。
「廻廊の中で」
蛙1:あんが様も急げよ!
蛙2:もうすぐです。
蛙1:女中は戻っているか?
「エレベーターの中で」
リン:もう一回乗り続くからね。
千尋:ハイ。
リン:着くよ。い、いらっしゃいませ。
おしらさま:ウー。
リン:お客様、このエレベーターは上へはまいりません、他を探してください。
「廻廊の中で」
千尋:ついて来る。
リン:キョロキョロするんじゃないよ。
「エレベーターの前」
蛙人:到着でごさいます。右手のお座敷でございます。ん?リン。
リン:ハーイ。
蛙人:なんかにおわねか。人間だ、お前、人間くさいぞ。
リン:そうですかあ?
蛙人:におう、におう、うまそうなにおいだ。お前なんあ隠しておるな、正直にもうせ。
リン:このにおいでしょう。
蛙人:黒焼き、くれーっ!
リン:やなこった、お姉様方に頼まれてんだよ。
蛙人:頼む、ちょっとだけ、せめて足一本。
リン:上へ行くお客さま、レバーをお引きください。
うしらさま:ウー。
千尋:ハアッ!
「天辺の廻廊」 
千尋:アッ!
ドアの取っ手:ノックもしないのかい。まあ、みっともない娘が来たもんだね。
湯バーバ:さあ、おいで。おいでな。
千尋:あ!!ワアッ!ワアッ!いたい。
頭共:オイ!オイ!オイ!
千尋:ヒャ!
湯バーバ:うるさいねえ、静かにしておくれ!!
頭共:オイ!オイ!オイ!!
千尋:ウアッ、あの、ここで働かせてください。
(口がしまる音)
湯バーバ:バカなおしゃべりは、やめとくれ。そんなヒョロヒョロに何かできのさ。
     ここはね、人間の来る所じゃないんだ、八百万の神様たちが疲れをいやしたに
     来るお湯屋なんだよ。それなのに、お前の親はなんだい!お客様の食べ物を豚
     のように食いちらして!当然のむくいさ!お前も元の世界には戻れないよ。子豚にしてやろう。あ、石炭という手もあるね。ハハハハハハ!
     ふえているね、でもまあ、よくここまでやって来たよ。誰かが親切に世話を焼いたんだね、ほめてやらなきゃ。誰だい、それは教えておくれな。
千尋:ここで働かせてください。
湯バーバ:まだそれを言うのかい?
千尋:ここで働きたいです。
湯バーバ:だまれー!なんてあたしがお前を雇わなきゃならないんだい!見るからにグズで甘ったれで泣き虫で頭の悪い小娘に仕事なんかあるもんかね!お断わりだね。これ以上ごくっぶし増やして、どうしてっていうんだい。それども、一番っらーい、きつーい仕事を死ぬまでやらせてやろうか。
(ハッハッハッ)
(赤ん坊の声:アダー)
湯バーバ:ああ、やめなさい、どうしての、えっ、今すぐ行くから、いい子でいなさいね。
     まだいたのかい!さっさと出ていきな。
千尋:ここで働きたいんです。
湯バーバ:大きな声を出すんじゃないよ。
     ああ、ちょっとまちなさい、ねっねっ、いい子だから、ほらほら。
千尋:働かせてください。
湯バーバ:わかったら、静かにしておくれ。ああ、よしよし。
(契約書とペンが飛び上がる)
湯バーバ:契約書だよ、そこに名前を書きな。働かせてやる。
     このかわりイヤとか、帰りたいとか言ったら、すぐ子豚にしてやるからね!
千尋:あの、名前ってここですか。
そうだよ、もうぐずぐずしないで、さっさと書きな。まったく。
(千尋リリーン)
湯バーバ:つまらない誓いをたてちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんで。ハッ。書いだかい?
千尋:ハイ。あっ。
湯バーバ:千尋というのかい?
千尋:ハイ!
湯バーバ:贅沢な名だね。今から、お前の名前は千だ。いいかい、千だよ。分かったら返事をするんだ、千!
千:ハ、ハイ!
白:お呼びですか。
湯バーバ:今日からその子が働くよ、世話をしな。
白:ハイ、名前はなんという?
千:え?ち、あっ!千です。
白:では千、来なさい。
「エレベーターの中で」
千:白、あの。
白:無駄口をきくな、私のことは白様と呼べ。
「湯屋の下で」
父役:いくら湯バーバさまのおっしゃりでき、それは、
兄役:人間は困ります。
白:すでに契約さらたのだ。
父役:なんと、
千:よろしくおねがいします。
女A:あたしらの所へはよこさないどくれ。
女B:人くさくてかなわんわ。
白:ここのものを三日も食べればにおいは消えよう。それに使にものにならなければ、焼こうが煮ようが好きにするがいい。仕事に戻れ、リンはどこだ?
リン:エーッ、あたいに押しつけんのかよ。
白:手下をほしがっていたな。
父役:そうそうリンができやくだぞ。
リン:エーッ。
白:千、行け。
千:ハイ。
リン:やってらんねえよ。うめ合わせはしてもらうからね。
兄役:はよ、行け!
リン:フンッ!来いよ。お前、うまくやったなあ。お前トロいからさ。心配してたんだ。
   油断するなよ。わからない事はオレに聞けな。
千:うん。
リン:うん、どうした?
千:足がフラフラするの。
(電車の音)
「女中の部屋で」
リン:ここがおれたちの部屋だよ。食ってねりゃ元気になるさ。はらかけ、自分で洗うんだよ。はかま、チビだからな、でかいな。
千:リンさん、あの
リン:なに?
千:ここに白っていう人、二人いるの?
リン:二人―?あんなの二人もいたら、たまんないよ。だめか?
   あいつは湯バーバの手先だから、気をつけな。おかしいなあ。
千:ウ、ウ。
リン:あー、あった、あった。あっ、おい、どうしたんだよ!しっかりしろよ。
女C:うるさいなー、何だよリン。
リン:気持ち悪いんだって、新入りだよ。
作者: 吉法师    时间: 2004-11-12 18:54
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「天辺の窓の前で」
頭共:オイ、オイ、オイ。
「女中の部屋で」
(障子の開く音)
(足音)
(足音が近づいてくる音)
白:橋の所へおいで、お父さんとお母さんに会わせてあげる。
(障子の閉まる音)
千:あっ!
「ボイラー室で」
千:靴がない。ああ、ありがとう。
「外の段階で」
(電車の音)
「橋の所で」
千:あっ!
白:おいで!
「豚小屋で」
千:お父さん!お母さん!私よ、あ、せ、千よ。お父さん、お母さん!
白:いや、お腹がいっっぱいで寝ているんだよ。人間だったことは今は忘れている。
千:お父さん、お母さん!きっと助けて上がるから、あんまり太っちゃだめだよ。
  食べられちゃうからね。
「田畑で」
白:これは隠しておきな。
千:捨てられたかと思ってた。
白:帰る時にいるだろう。
千:これ、お別れにもらったカード、千尋!千尋って、私の名だわ。
白:湯バーバは相手の名をうばって、支配するんだ。いつもは千でっいて、本当の名
  はしっかり隠しておくんだよ。
千:私もう取られかけてた。千になりかけてたもん。
白:名をうばわれると、帰り道がわからなくなるんでうよ。私はどうしても思い出せない
  んだ。
千:白の本当の名前?
白:でも不思議だね、千尋のことは覚えていた。お食べ?ご飯を食べてなかったろう。
千:食べたくない。
白:千尋の元気が出るようにまじないをかけて作ったんだ、お食べ?
千:ウワーッ、エッエッエッ、
白:つらかったろう、さっお食べ。
「橋の所で」
白:一人で戻れるね。
千:うん、白有り難う。私頑張るね。
白:うん。
千:ああっ、ああっ。
「ボイラー室で」
カマジイ:ん、ん?
(雷の音)
「女中の部屋で」
リン:どこへ行ったんだよ、心配してたんだぞ。
千:ごめんなさい。
「番台で」
女D:邪魔だねえ。
千:うわっ、ウッ!ウッ!
リン:千、もっと力入んないの?
兄役:リンと千、今日から大湯番だ。
リン:ええ、あれはカエルの仕事だろう?
兄役:上役の命令だ。骨身をおしむなよ。
「庭園の側の廻廊で」
千:あの、そこ、ぬれませんか?
リン:千、早くしろよ!
千:ハイ。ここ開けときますね。
「大湯で」
女E:リン、大湯だって?
リン:ほっとけ、ひでえ、ずーっと洗ってないぞ、これ。
蛙男達:クックックッ
千:わっ!
蛙男達:ワッハハハハ
リン:この風呂はさ、汚れたお客専門なんだよ、こびりついて取れやしない。
兄役:リン、千、一番客が来ちまうぞ。
リン:ハーイ、今すぐ。チェッ見えすいたイビリやがって。一回薬湯入らなきゃだめだ。
   千、番台へ行って札をもらって来な。
千:札?ウッ!
リン:薬湯の札だよ。
千:ハーイ!リンさん、番台ってなに?
「湯バーバの部屋で」
湯バーバ:うん、なんだろうね、何が来たね、雨にまぎれて、クロできないものがみぎれ
     こんだかな。
「街で」
(ベチョッベチョッ)
「番台で」
かおか:もったいないことができるか。おはようございます!よくお休みになられ
    ましたか?
女F:かおかさま。
かおか:ハイ、硫黄の上。いつまでいたって同じだ。戻れ!戻れ!
    手でこすればいいんだ、おはようございます。手を使え、手を。
千:でも、あの、薬湯じゃないと、だめだそうです。
かおか:わからんやつだ。あっ、よもぎ湯ですね、どうぞごゆっくり、
千:あっ!
(電話のベル)
あおが:はい、番台です、あっハイ、ワァッ!
千:あっ!ありがとうございます!
かおが:ああ、違う!こら、待って、おい!
湯バーバ:どうしたんだい?
かおが:いえ、なんでもありません。
「湯バーバの部屋で」
湯バーバ:なにか入りごんているよ。
かおが:人間ですか?
湯バーバ:それを調べるんだ、今日は白がいないからね。
「大湯で」
リン:へぇー、ずいぶんいいのくれだじゃん、これがさ、カマジイのとこへ行くんだ。
   混んでないからすぐ来るよきっと。これを引げばお湯が出る、やってみな。
千:わっ!
リン:千って、本当ドジな。
千:わーっ!すごい色。
リン:こいつにはさ、ミミズの干物が入ってるだ。こんだけにごってりゃ、こすらなくて  
   も同じだな。いっぱいになったら、もう一回引きな、止まるから。もう放して
   大丈夫だよ。
   オレ、朝飯取ってくんな。
千:ハーイ!あっワっ!いたい。
  あの、お風呂にまだなんです、こんなになくさん
顔なし:ウ、ウ
千:え、私にくれるの?
顔なし:ア、ア
千:あの、それ、そんなにいらない。
顔なし:ア、
千:だめよ、一つでいいの。
顔なし:ア、
千:アッ!わあっ!
かおが:奥様。
湯バーバ:クサレ神だって?
かおが:それも特大のオクサレ神さまです。
蛙D:まっすぐ橋へ向かって来ます。
「橋で」
青蛙:お帰り下さい!お引きとりください!お帰りください!どうかお引きとりくだい!
   お帰りください!お引きとり下さい!ク、サ、イ、
湯バーバ:ウーン、おかしいねぇ、くされ神の気配じゃないまったんだが、仕方がない、
     お迎えしな!
     こんなったら、できるだけ早く、引きとってもらうしかないよ。
蛙E:オクサレさまです、お早く!お早く!
兄役:リンと千、湯バーバさまがお呼びだ。
千:ハッ、ハイ!
湯バーバ:いいかい、お前の初仕事だ、これから来るお客を大湯で世話するんだよ。
千:あ、あの、
湯バーバ:四の五の言うと石炭にしちまうよ。わかったね。
かおが:み、みえました。
「ベチョ トロロ コボッ」
千:ワッ!
湯バーバ:おやめ、お客さんに失礼しだよ。
(カポッ ペトッ プチャ)
(グチョ プキョ エュオ)
湯バーバ:ヨク オコヒクダサヒマヒタ、
(ムニュ ぺチョ ポチョ)
湯バーバ:ア、オカネ、千、ハヤクオウヶトリナ。
千:ハ、ハイ。
(ぺチョーッ)
千:ウーッ!
湯バーバ:ナエヒテルンダイ、ハヤクゴアンナイセナ。
千:ド、ドウゾ。
(グチョ グチョ ヌボ)
リン:ウッ!千!ウーひでえ、めしが!
湯バーバ:窓をおあけ、全部だよ。
(サポーン)
オクサレさま:ウー
千:え?ちょと待って。
湯バーバ:ホホホホホ、汚いね。
かおが:笑いことではありません。
湯バーバ:あの子どうするかね、ほう、たし湯をする気だよ。
かおが:ああ、汚い手でかべにさわりおって。
千:フン!イタッ!アァ!
湯バーバ:ん?千に新しい札をあげたのかい?
かおが:まさか、そんなもったいない。
千:ウッ!ウッ!
かおが:ああ、あんな高価な薬湯を、
千:あっ!
リン:セーン!千どこだ?
千:リンさん。
リン:大丈夫か?カマジイにありったけのお湯を出すようにたのむんできた、最高の薬湯
   をおごってくれるって!
千:ありがとう。あの、ここに刺みたいのがささってるの。
リン:刺?
千:深くてくれないの。
湯バーバ:刺?刺だって?ウーン、下に人数を集めな。
かおが:へっ?
湯バーバ:急ぎな、千とリン、このお方はおクサレ神ではないぞ、このローブを使い!
千:ハイ。
リン:よっと、しっかり持ってろ。
千:ハイ。
湯バーバ:ぐずぐずするんじゃないよ。女も力を合わせるんだ。
千:結びました。
湯バーバ:んー湯屋一同、心をそうえて、ひけやー、それっ!そおーれ!
千:アッ!自転車?
湯バーバ:やはり、さあ引くんだよ。そーれ。
一同:ワァー!
(河の神、深く溜め息)
河の神:アー
千:うわっ!
リン:セーン、大丈夫か?
河の神:よきかな。
千:はっ
湯バーバ:ん、ムムッ!
蛙男達:砂金だ。
かおが:こらー、会社のものだ、勝手にとるな!
湯バーバ:静かにおし、お客さまがまだおいでなんだよ。千、お客さまのじゃまだ、そこをおりな大戸をあけな、お帰りだ。
河の神:アッハハハハ
神々:ヤンヤー
湯バーバ:千、よくやったね、大儲けだよ、ありゃあ、名のある川の主だよ。
     みんなも千をみならいな、きょうは一本つけるからね。さあ、捨った砂金を全部出しな。
蛙男達:そりゃひでえゃ!ケチー。
「女中の部屋で」
リン:食う?かっぱりて来た。
千:ありがとう。
リン:フウッ。ヤレヤレ!
千:白いなかったね。
リン:また白かよ、あいつ時々いなくなるだよ。うわさじゃさ、湯バーバにやばいことやらされてんだって。
千:そう。
女F:リン、消すよ!
リン:ああ。
千:町がある、海みたい。
リン:あたりまえじゃん、雨が降りゃ、海ぐらいできるよ。
   おれ、いつかあの町に行くんだ、こんな所絶対にやめてやる。
千:ウッ、ウェッ!
リン:ウン、どうしたん?
「大湯で」
青蛙:ウン!砂金だ!あっ!おぬし、なにものだ?客人ではないな、そこに入ってはいけないのだぞ、オッ!金だ金だ!こ、これ、わしにくれるのか?
顔なし:ア、ア、ア。
青蛙:キ、金を出せるのか?
顔なし:ア、ア。
青蛙:う、うっ、くれ!
兄役:誰ぞ、そこにあるのか?消燈時間はとうにすげたぞ。
(青蛙の声):兄役どの、オレは腹べへった、腹ベコだ。
兄役:そ、その声は、
顔なし:前金だ、とれ、わしは客だぞ、風呂にも入るぞ、みんな起こせ!
「女中の部屋で」
千:お父さん、お母さん!河の神さまからもらったお団子だよ、これを食べれば、人間
  に戻れるよ、きっと!お父さん、お母さん、どこ?お父さん!
  ハッ!ふーやな夢。リン?誰もいない、あっ本当に海になってる。
  ここからお父さんたちのとこ見えるんだ、カマジイもう火をたいてる、そんなに寝
  ちゃったのかな。
「炊事場で」
兄役:お客様がお待ちだぞ、もっと早くできんのか、そこ!
「大湯で」
父役:あまりものでも何でもいい、どんどんお出ししろ!
リン:ヤーン!
千:リンさん!
リン:今起こしに行こうと思ったんだ。見な!本物の金だ、もらったんだ!すけえきまえ
   のいい客が来たんだ。
女中達:こちらへ!こちらへ!今ひとつまき!
顔なし:オレは腹ベコだ、全部持ってこい!
千:その客さんって!
リン:千も来い、湯バーバまだ寝てるからチャンスだぞ!
千:私、カマジイのとこへ行かなきゃ、
リン:今、カマジイのとこへ行かない方がいいそたたき起こされて、ものすごく不機嫌だ   
   が。
女G:リン、もう一回行こう!
リン:ああ。
「女中の部屋で」
千:お父さんとお母さん、分からなかったらどうしょう、お父さんあんまり太ってたらや
  だなあん?あっ!橋のとこで見だ竜だ!こちへ来る。なんだろう、鳥じゃない。キャ
  ―ッ!白―しっかりーっ!こっちよー白?白―?しゃー?
  うわあ、あーあーあ、ただの紙だ。
  白ね?白でしょう?けがしてるの?あの紙の鳥は行ってしまったよ、もう大丈夫だよ。
  キャッ!湯バーバのとこへ行くんだ、どうしょう、白が死んじゃう!
「廻廊で」
兄役:そーれさあてもこの世にきれまれる、お大尽さまのおなりだよ、それー
白拍子一同:いらっしゃいませー
兄役:それおれだり、あっおねだり、それっ!
一同:お大尽さま!お大尽さま!
女H:来るよ!
蛙男F:今度こそもらわないきゃ、
蛙G:いくらでも手からわくんだって。
蛙H:お大尽さまー
蛙J:こちらへもひとさきー
千:上へ行くんです。
蛙J:ダメダ!ダメダ!ん?わっ血だ!
兄役:どけどけ、お客さまのお客さまのお通りだ。
千:あの時ありがとうございます。
兄役:何をしてる、はよ、ウッ
顔なし:ア、ア、ア、エ、エ、エ、
千:ほしくない、いらない。
顔なし:エ、エ、
千:私、忙しいの失礼します。
一同:ワーッ!
兄役:ええい、しずまれ、しずまらんか!下がれ、下がれ!
   これはとんだご無礼をいてしました、新米の人間の小娘でございまして。
顔なし:お前なぜ笑う、笑ったな。
兄役:めっそうもない。
女I:アァッ!
一同:キャー!食ったー!
「湯屋の外で」
千:ワッ!ワッ、ワッ、ワッ、ワッ、!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、-湯バーバ?
「湯バーバの部屋で」
頭共:オイ、
「坊ちゃんの部屋で」
千:ワァッ!
湯バーバ:全く、なんてことだろうね!そいつの正体は顔なしだよ!そう、顔なし!
     欲にかられてとんでもない客を引きは入れたもんだよ!あたしが行くまで、
     余計なことをすんじゃないよ。
(電話 消れる音)
湯バーバ:あーあ、敷物よごしちまって。お前達、白をかたづけな!
千:えっ!
湯バーバ:もうその子は使い物にならないよ。
千:あっ!
湯バーバ:バア!
坊ちゃん:ンン、
湯バーバ:もう、坊はまだベッドで寝ないで。
坊ちゃん:アアア、アアア。
湯バーバ:ああ、ごめんごめん、いい子でおネンネしてたのにね、バーバはまだお仕事が 
     があるの。
(キスの音)
湯バーバ:いい子でおネンネしててね!
千:あっ!ワッーいたい。はなして!あ、助けてくれて有り難う。
  私、急いでいかなくちゃならないの、はなしてくれる?
坊ちゃん:お前病気うっしにきたんだな?
千:えっ?
坊ちゃん:おんもには悪いバキインしかんないんだぞ。
千:私、人間よ、この世界じゃちょっと珍しいかもしれないかど、
坊ちゃん:おもんはからだに悪いんだぞ、ここにいて、坊とお遊びしろ。
千:あなた病気なの?
坊ちゃん:こもんに行くと病気になるから、ここにいるんだ。
千:こんなとこにいた方が病気になるよ!あのね、私のとても大切な人が大ケがしてるの、
  だからすぐ行かなきゃならないの。お願い、手をはなして。
坊ちゃん:行ったら泣いちゃうぞ。坊が泣いたらふぐバーバが来て。お前なんか殺し
     ちゃうぞ。こんな手、すぐおっちゃうぞ。
千:いたい、たい!ね、あとて戻って来て、遊んであけるから、
坊ちゃん:だめ、遊ぶの、ん?
千:血!わかる?血!
坊ちゃん:フギャーギャアー!
作者: 吉法师    时间: 2004-11-12 18:54
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
「湯バーバの部屋で」
頭共:オイ!
千:白ーッ!なにするの、あっち行って、白!白ね、しっかりして!
  静かにして!白!
湯バード:ギャーギャー
千:あっち行って、あ、ダメ!
坊ちゃん:血なんかへいきだぞ、遊ばないと泣ちゃうぞ。
千:待ってね、いい子だから。
坊ちゃん:坊と遊ばないと泣いちゃうぞ。
千:お願い、待って!
紙の鳥:うるさいねえ、静かにしておくれ。あんたはちょっと太りすぎね。
ゼニーバ:やっぱりちょっとすけるわね。
坊ちゃん:バーバ?
ゼニーバ:やれやれ、お母さんとあたしの区別もつかないのかい。その方が少しは
     動きやすいだろう。さーてと、お前たちは何がいいかわ。フフフ。
     このことはないしょだよ、誰かにしゃべるとお前の口がさけるからね。
千:あなたは誰?
ゼニーバ:湯バーバの双子の姉さ。さあ、その竜を渡しな。
千:白をどうするの?ひどいケがなの。
ゼニーバ:そいつが妹の手先の泥棒竜だよ、私の所から大事なはんこを盗み出した。
千:白がそんなことするはずない!やさしい人だもん。
ゼニーバ:竜はみんなやさしいよ、やさしくておろかだ。魔法の力を手に入れようとして、
     妹の弟子になるなんてね、この若者は欲深の妹の言いなりだ。さあ、そこをど
     きな。どのみち、この竜はもう助からないよ。はんこには守りのもじないが、
     かけてあるからね、盗んだ者が死ぬようにと。
千:イヤッ、ダメッ!
(ドーン)
ゼニーバ:なんだろうね、この連中は、コレッ、おやめ、部屋にお戻りな。
     あらあら、油断してねえ。
千:白―ッ!あっ!ダメ!キャアアーッ!白―ッ!
「ボイラー室で」
カマジイ:オオ、ワッーなにことじゃい!あ、待ちなさい。
千:白!
竜:ググッ!
千:苦しいの?
カマジイ:こりゃーいかん。
千:白、しっかり!どうしょう、白が死んじゃう。
カマジイ:身体の中で何かが生命を食いあらしとる。
千:体の中?
カマジイ:強い魔法だ、わshにはどうもならん。
千:白、これ、河の神さまがくれたお団子、きくかもしれない、食べて、白。口をあけて!
  白、お願い食べて。はら、平気だよ。
カマジイ:そりゃあニガダンゴか?
千:あけて、いい子だから、大丈夫、飲み込んで。
カマジイ:出だ!こいつだ。
千:あっ!はんこ!
カマジイ:逃げた!あっち!あっち!あっち!
千:ウワっ!あっあっ!
ススワタリ:キィキィキィ
千:アアーッワッワッ!
カマジイ:エンがチョ!千!エンがチョ!きった!
千:おじさん、これ湯バーバのお姉さんのはんこなの。
カマジイ:ゼニーバの?魔女の契約印か!そりゃまたえらいものを。
千:ああ、やっぱり白だ。おじさん、白よ!
カマジイ:オウ!オウ!
千:白!白!白!おじさん、白、息してない。
カマジイ:まだしとるがな。魔法の傷は油断できんが。これで少しは落ち着くといいんだ  
     が。白はな、千と同じ様に突然ここにやって来てな。魔法使いになりたいと
     言いおってな。わしは反対したんだ。魔女の弟子なんぞ、白なことはないって
     な、聞かないんだよ。もう帰る所はにと、とうとう湯バーバの弟子になっち
     まった。その内、どんどん顔色は悪くなるし、目つきばかりきつくなってな。
千:カマジイさん、私、これ、湯バーバのお姉さんに返してくる、返して謝って、白を
  助けてくれるように頼んでみる。お姉さんのいる所を教えて。
カマジイ:ゼニーバの所か?あの魔女は怖いぞ。
千:おねがい、白は私を助けてくれたの。私、白を助けたい。
カマジイ:うん、行くにはな、行けるだろうが、帰りがない、待ちなさい。
     たしか、と、ここだったか。
千:みんな、私の靴と服、お願いね。
リン:千!ずいぶん捜したんだぞ、ん?
千:リンさん。
リン:白じゃん。なんかあったのか、ここ?なんだ、そいつら!
千:新しい友たちなの、ねっ!
リン:湯バーバカンカンになって、お前のこと捜してるぞ!さまえがいいと思ってた
   客が顔なしっていう化物だったんだよ。湯バーバは千が引きは入れたって言う
   んだ。
千:あっ、そうかもしれない。
リン:エエっ?ほんとかよ?
千:だってお客さんだと思ったから。
リン:どうすんだよ、あいつも三人も飲んじゃったんだぞ。
カマジイ:あったこれだ!千、あったぞ。
リン:じいさん、今忙しいだよ。
カマジイ:こわが使える。
リン:電車の切符じゃん、どこで手に入れたの、こんなの?
カマジイ:40年前の使い残りだ。いいか、電車で6つ目の沼の底という駅だ。
千:沼の底?
カマジイ:そうだ、とにかく6つ目だ。
千:6つ目ね。
カマジイ:間違えるなよ。昔は戻り電車があったんだが、近ごろは行きっばなしだ。
     それでも行くかだ。
千:うん、帰りは線路を歩いて来るからいい。
リン:湯バーバはどうするんだよ。
千:これから行く。白、きっと戻って来るから、死んじゃだめだよ。
リン:何がどうしたの?
カマジイ:わからんか、愛だ、愛!
「廻廊で」
女中達:ヒアーッ! 
女I:ますます大きくなるよ。
女J:ヤダ!あたい食われたくない。
女K:来だよ。
かおが:千か、よかった。湯バーバさまでは、もうおさえられんのだ。
湯バーバ:オホホホホホホ。なにもそんなあばれなくても、千は来ますよ。
顔なし:千はどこだ。千を出せ!
かおが:さあ、急げ!湯バーバさま、千です。
湯バーバ:遅い!お客さま、千が来ましたよ。ほんのちょっとお待ちくださいね。
     ウーッ!なにをグズグズしてたんだい!このままじゃ大ぞんだ!あいつをおだ
     てて、しぼれるだけ金をしぼり出させ。
坊ネズミ:チョウ!
湯バーバ:なんだい、そのきたないネズミは?
千:えっ?あの、ごぞんじないですか?
湯バーバ:知るわけないだろう。おーいやだ!さあ、行きな。ごゆっくり。
かおが:千ひとりで大丈夫でしょうか?
湯バーバ:お前が代わるかい。フン。
「裏の部屋で」
顔なし:これ食うか、旨いぞー。金を出そうか、千の他には出してやらないことにしたん
    だ。こっちへおいで。千はなにがほしいんだ、言ってごらん。
千:あなたはどこから来たの?私、すぐ行かなきゃならないとこがあるの。
顔なし:ううっ!
千:あなたは来た所へ帰った方がいいよ。私が欲しいものは、あなたに絶対出せない。お
  家はどこなの?お父さんとお母さんいるでしょう?
顔なし:イヤだ、イヤだ、さみしい、さみしい、
千:お家がわからないの?
顔なし:千欲しい、千欲しい、ほしがれ?
千:私を食べる気?
顔なし:取れっ!
坊ネズミ:チョッ!
千:私を食べるなら、その前にこれを食べて。ほんとはお父さんとお母さんにあげたかっ
  たんだけど、あげるね!
顔なし:ウッウッ、オェーッ、千―、小娘が、何を食れしたー
「廻廊で」
湯バーバ:みんな、おどき!お客さまとれゆるせね!
顔なし:アウッ!
千:こっちだよ、こっち!
顔なし:ゆるせん!
「湯屋の外で」
リン:セーン!こっちだー
千:来た!こっちだよー!
リン:呼んでどうすんだよ。
千:あの人、湯屋にいるからいけないの、あそこを出た方がいいだよ。
リン:だってどこ連れてくんだよ。
千:わからないけど。
リン:わからないって、あーあ、ついて来るぞ、あいつ。
顔なし:ウーゲボッ
青蛙:ん?
リン:ここから歩け。
千:うん。
リン:駅は行けばわかるって。
千:ありがとう。
リン:必ず戻ってこいよ!
千:うん!
リン:セーン!お前のことドンクさいって言ったけど、取り消すぞー
千:あんだ、電車が来た。来るよ。
「駅で」
千:あの沼の底までお願いします。えっ?あなたも乗りたいの?
顔なし:ア、ア!
「電車の中で」
顔なし:ア、ア!
千:おいで、おとなしくしててね!
「ボイラー室で」
白:おじいさん。
カマジイ:ん、うん、おっ白、気がついたか。
白:おじいさん、千はどこです。何があったのでしょう、教えてください。
カマジイ:お前、なにも覚えてないのか?
白:きれぎれにしか思い出せません。闇の中で千尋が何度も私を呼びました。その声を
  頼りにもがいて、気がついたら、ここに寝ていました。
かなジイ:そうか、千尋か?あの子は千尋というのか?いいなあ、愛の力だな。
「湯バーバの部屋で」
湯バーバ:これっばかしの金でどう埋めあわせするのさ。千のハガガ、せっかくの儲けを
     フイにしちまって、
青蛙:で、でも、千のおかげで、オレたち助かったんです。
湯バーバ:おだまり!みんな自分でみいた種じゃないか。それなのに勝手に逃げ出したん
     だよ。あの子は自分の親を見捨てたんだ。親豚は食べごろだろう、ベーコンで
     もハムにでもしちまいな。
白:お待ち下さい。
青蛙:白さま!
湯バーバ:なーんだよ、お前、生きてたのか?
白:まだわかりませんか、大切なものがすり替わったのに。
湯バーバ:ずいぶん生意気な口をきくね、いつからそんなえらくなったんだい。
頭共:オイ!オイ オイ オイ!
湯バーバ:坊、ああ!ンギァー坊―!
青蛙:土くれだ。
湯バーバ:坊!どこにいるの、坊!出て来ておくれ、坊!坊、坊、おのれ、言えー
     あたしの坊をこどへやったー
白:ゼニーバの所です。
湯バーバ:ゼニーバ?ああ、なるほどね、性悪女め、それであたしに勝ったつもりかい。
     ヒヒヒ。で、どうするんだ。
白:坊を連れ戻して来ます。そのかわり、千と両親を人間の世界へ戻してやってください。
湯バーバ:それでお前はどうなるんだい。その後、私にハ きにされでもいいかい。
「沼の底で」
(電車が近づく音)
千:この駅でいいんだよね、行こう!
「ゼニーバの部屋へ行く道で」
ハエドリ:ハァハァハァー
千:肩にのっていいよ。
坊:ん?
千:あっ!
「ゼニーバの家で」
ゼニーバ:お入り。
千:失礼します。
ゼニーバ:入るならサッサとお入り。
千:おいで。
ゼニーバ:みんなよく来たね。
千:あ、あの。
ゼニーバ:まあ、お座り、今お茶をいれるからね。
千:ゼニーバさん。これ、白が盗んだものです。お返しに来ました。
ゼニーバ:お前、これかなんだか知ってるかい?
千:いえ、でもとっても大事なものだって、白の代わりにあやまりに来ました。ごめん
  なさい。
ゼニーバ:お前、これを持ってて何ともなかったかい。
千:エ?
ゼニーバ:あれ?守りのまじないが消えてるね。
千:すみません、あの判子についてった変な虫、あたしが踏みつぶしちゃいました。
ゼニーバ:踏み潰した?アハハハハハ!あんたその虫はね、妹が弟子を操るために竜
     の腹にしのび込ませた虫だよ。踏み潰した!アハハハハ!さあ、お座り。
     お前は顔なしだね、お前もお座り。
千:あ、あの、この人たちを元に戻してあげてください。
ゼニーバ:おや、なんた達、魔法はとっくに切れてるだろう、戻りたかったら戻りな。
     あたし達二人で一人前なのに、気が合わなくてね。ほら、あの人、ハイカラ
     じゃないじゃない?
     魔女の双子なんて厄介のえね。お前を助けてあげたいけど、あたしにはどう
     することもできないよ。この世界の決まりだからね。両親のことも、ボーイ
     フレントの竜のことも自分でやるしかない。
千:でも、あのヒントか何かもらえませんか?白と私、ずっと前に会ったことがあるみ
     たいんです。
ゼニーバ:じゃ、話しが早いよ。一度あったことは忘れないものだ。思い出せないだけで
     まあ、今夜は遅いから、ゆっくりしていきな。お前、手伝ってくれるかい?
     ハハハハハ、ホレ、頑張って。そうそう、うまいじゃないか、ほんとに助かる
     よ。魔法で作ったんじゃ、何もならないからね。そこをくぐらせて、そう、二
     回続けるの。
千:おばあちゃん、やっぱり帰る。だって、こうしてる間に、白が死んじゃうかもしれな
  い、お父さんやお母さんが食べられちゃうかもしれない。
ゼニーバ:まあ、もうちょっとお待ち。さあ、出来たよ。髪どめにお使い。
千:わあ、きれい!
ゼニーバ:お守り、みんなでつむいた糸を編み込んでいるからね。
千:ありがとう。
(風で窓がゆれる音)
ゼニーバ:いい時に来たね。お客さんだよ。出ておくれ。
千:はい。ああっ!白!ああ、よかった。怪我は?もう大丈夫なの?よかった。
ゼニーバ:フフフ、ゲットタイミングね。
千:おばあちゃん、白生きてた。
ゼニーバ:白竜、あなたのしたことは、もうとがめません。そのかわり、その子をしっか
     り守るんだよ。さあ、坊やたち、お帰りの時間だよ。また遊びにおいで。
坊:チュッ!
ゼニーバ:お前はここにいな、あたしの手助けをしておくれ。
顔なし:ア、ア!
千:おばあちゃん!ありがとう、私行くね!
ゼニーバ:大丈夫、あんたららやりとげるよ。
千:私の本当の名前は千尋ていうんです。
ゼニーバ:ちひろ、いい名だね。自分の名前を大事にね。
千:ハイ。
ゼニーバ:さあ、おいき。
千:うん、おばあちゃん、ありがとう、さようなら。
「空で」
(ザブーン)
千:白、聞いて。お母さんから聞いたんで。私では、覚えてなかたんだけど。私、小さい
  時川に落ちたことがあるの。その川はもうマンションになって、埋められちゃったん
  だって。でも、今思い出したの、その川の名は、その川はね、コハク川。あなたの
  本当の名はコハク川。あっ!
白:ちひろ、ありがとう。私の本当の名は賑早見琥珀主だ。
千:賑早見?
白:賑早見琥珀主。
千:すごい名前、神様みたい。
白:私も思いたした、千尋が私の中に落ちた時のことを。靴を捨おうとしたよ。
千:琥珀が私を浅瀬に運んでくれたのね、うれしい!
「湯屋の前の橋の所で」
リン:帰って来た!
湯バーバ:坊は連れて戻って来たんだろうね。ヒッ!
坊:バーバ!
湯バーバ:坊―!怪我はなかったかい。ひどい目に遭ったね。うん?坊、あなた一人で
     立つるようになったの?
白:湯バーバさま、約束です。千尋と両親を人間の世界に戻してください。
湯バーバ:フン、そう簡単にはいかないよ。世の中には決まりというものがあるんだ。
一同:ブーッ!
湯バーバ:うるさいよ!
坊:バーバのケチ、もうやめなよ。とてもおもしろかったよ、坊!
湯バーバ:へっ、で、でも、これは決まりなんだよ。じゃないと呪いが解けないんだよ。
坊:千を泣かしたら、バーバ、嫌いになっちゃうからね。
湯バーバ:そ、そんな、
千:おばあちゃん。
湯バーバ:おばあちゃん?
千:いまそっちへ行きます。おきてのことは、白から聞きました。
湯バーバ:いい覚悟だ。これはお前の契約書だよ。こっちへおいで。坊、すぐおわるから
     ね。
千:大丈夫よ。
湯バーバ:この中から、お前のお父さんとお母さんを見つけな。チャンスは一回だ。ビタ
     リと当てられたら、お前たちは自由だよ。
(ブヒ、ブヒ、ブヒ)
千:ん?おばあちゃん、だめ。ここにはお父さんもお母さんもいないもん。
湯バーバ:いない?それがお前の答えかい?
千:うん!
湯バーバ:ヒッ。
一同:大当りーっ!ヨーツ!ヤッター!
千:みんな、ありがとう。
湯バーバ:行きな、お前の勝ちだ。早く行っちまいな。
千:お世話になりました。
湯バーバ:フン!
千:さようなら!ありがとう!
坊:またねー
千:白!
白:行こう!
千:お父さんとお母さんは?
白:先に行ってる。
「草原で」
千:水がない!
白:私はこの先には行けない、千尋はもと来た道をどればいいんだ。でも、決して振り向
  いちゃいけないよ。トンネルを出るまではね。
千:白は?白はどうするの?
白:私は湯バーバと話をつけて、弟子をやめる。平気さ、本当の名を取り戻してたから、
  元の世界に私を戻るよ。
千:またどこかで会える?
白:ウン、きっと!
千:きっとよ!
白:きっと、さあ、行きな。振り向かないで。
母:千尋、なにしてるの、早く来なさい。
千尋:あっ、お母さん!お父さん!
母:だめじゃない、急にいかなくなきゃ。
父:行くよ。
千:お母さん、何ともないの?
母:ええ?引越しのトラックもうついちゃってるわよ。
父:千尋、早くおいで。
「トンネルの中で」
父:足元、気をつけな。
母:千尋、そんなにくっつかないで、歩きにくいわ。
「トンネルの出口で」
父:出口だよ。あれ?
母:なあに?
父:ひでーわあ、中も埃だらけだ。
母:悪戯?
父:かなあ?
母:だから、やだって言ったのよ。
「エンジンの音」
母:オーライ!オーライ!平気よ。
父:千尋、行くよ。
父:千尋、早くしなさい。
作者: 吉法师    时间: 2004-11-12 18:56
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
感谢小酒大人的友情出演~~~~~

树也很久没有这么努力了啊~~~~~~~~~~~~~

大家多捧场啊~~~~~~~
作者: saya    时间: 2004-11-13 12:54
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
支持啊!!
作者: 秋芊の櫻    时间: 2004-11-14 09:05
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
%&016
作者: 秋芊の櫻    时间: 2004-11-14 09:06
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
全日文的[千与千寻]啊……看不懂~ %&080
作者: 吉法师    时间: 2004-11-14 20:32
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
楼上的不会是要翻译成中文吧~~~~开玩笑~~~~

如果你也在学习日语的话~~~希望能给你带来帮助~~~~~~
作者: 革命小酒    时间: 2004-11-15 08:36
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
[QUOTE=吉法师]感谢小酒大人的友情出演~~~~~

树也很久没有这么努力了啊~~~~~~~~~~~~~

大家多捧场啊~~~~~~~[/QUOTE]

不谢不谢.咱们的阶级感情是雷打不动的啊!! %&082
作者: nagamula    时间: 2004-11-16 09:49
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
どうして時時字が大きい時時字が小さい?
でも、千と千尋の神隠しは好きだから
お疲れ様
作者: 真赤な稻妻    时间: 2004-11-16 19:15
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
また大作の登場だな。。。とにかく、お疲れさん
作者: 吉法师    时间: 2004-11-16 21:59
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
二ちゃんがいれば、私にできないこと何かあるまい。

これこそ、愛の力である。
作者: 一夜长大    时间: 2004-11-18 20:29
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
びっくり
作者: galford_fk    时间: 2004-11-19 00:04
标题: 回复: 千と千尋の神隠し~~~~SUKIMA周年庆典特别纪念~~~~~~~~~~
この仕事はかなりじかんがかかるんだ、もう2度したくねぇ




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