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事务所专题-柯南20周年纪念事件簿
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『转』日文的同人……

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见习侦探

荣誉警视正

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警视正

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顶楼
发表于 2003-12-3 19:59:32 |只看该作者 |倒序浏览
既望の月 第1楼


夜に生まれたと、
誰に聞かなくても知っていた気がする。


夜に赤い花が咲く。
それが血だと気が付くのにはずいぶん時間がかかって、
コナンは瞬間的に判断力の低下した自分に対する憤りと共に、
声を張り上げた。
「灰原ぁっ!!」
暖かな血、おびただしい血、
哀を支えるコナンの手に、彼女の血液が止まる事無く流れる。
彼を助けた彼女の血が。
「・・・っ!!」
長い時間の様にも思えたが、瞬時の間に正気を取り戻し、
コナンは哀を支えたまま、足下へと力を込め、
第二発を自分に向けるであろう、狙撃手へと視線を戻した。
しかし、
狙撃手であり、因縁浅からぬ組織の人間、ジンは何故か、
手にした拳銃から第二発を繰り出す事無く、
彼の標的であるコナンでは無く、彼の銃弾からコナンをかばい、
それでも十代の少女とは思えぬ程の気丈さで、
声も上げずに、撃たれた肩を押さえながら荒い息づかいを繰り返す哀を、
何の感情もこもっていない様な目でまっすぐに見据えていた。
「・・・・・・?」
コナンはそんなジンの態度を不思議に思いつつも、
哀を支えるのに精一杯で、その場所から動く事が出来ない。
緊迫感の中の、不可解な一時が流れた。
そうして、次の瞬間には微動だにしない狙撃手を、
たどりついた大勢の警官隊が取り囲む。
その数々の闇の経歴とは裏腹に、抵抗する事無く警官達に取り押さえられるジンを見て、
あなたらしからぬミスだわと、
朦朧とする意識の中で、哀は彼に対して静かに目で告げた。
対する彼の目は、闇の色をたたえたまま、
騒乱の中、哀だけを映している。

彼とは、瞳で話すばかりだった。


空には満ちた月が、星も無い夜空に孤高の存在として静かな輝きを放っている。
様々な建造物に邪魔をされない、高層ビルの屋上で、
そんな美しい月を眺める絶好の機会なのに、
ヘリとサイレンの音がうるさい。
警官隊、刑事達、毛利小五郎、大阪の少年、様々な人物が視界に入る。
そしてあの少女も。

私と貴方だけなら良かったのに。

なんて馬鹿な考えだろう。きっと傷のせいだ。
「灰原!! しっかりしろ!!」
耳に入るコナンの声に、哀は失いかけていた意識を呼び起こし、
最後の気力を振り絞り、もうずいぶん長い間所持していた薬品を、
自分を支える彼の手の中へとすべりこませた。
終劇の瞬間だと思うから。
組織の、
彼を取り巻く大きな事件の、
そして、自分と彼との。
「・・・こんな借り、返せないでしょ・・・。」
「馬鹿野郎!! ぜってぇ返してやるから待ってろ!!」
哀の言葉に、コナンはその薬品の意味を悟ったが、
多くを語る事はせず、力づける様に声を張り上げた。


混乱の最中にも関わらず、救急車は即座に到着し、
哀や負傷した関係者を乗せて病院へと向かった。
事件の事後処理の為、現場を離れる事の出来なかったコナンに、
灰原哀の命に別状は無いと知らせが入り、彼は安堵の息を漏らした。

しかしその翌日、集中治療室から灰原哀という人間は、
跡形もなく消えていた。


見舞いに来た少年に、
早朝に高校生くらいの女の子とはすれ違ったけどと、
小学生の女の子が病室から消えてしまった事情を説明する担当の看護婦は困惑気味に説明し、
そんな事は今は関係無いと、婦長らしき女性に叱咤された。
しかし彼にはそれですべてが理解出来たので、
彼女達に礼を告げると病院を後にした。
彼女は彼女だ。
何故ならば、彼もまた、彼だったから。

「婦長、あの子ってあれですよね、ほら、高校生探偵の・・・。」
「工藤・・・新一?」


副作用無し、経過は良好。
薬を与えた人間なら、事後経過もちゃんと見ろよと、
工藤新一は本来の姿であるにも関わらず、
まだ少しぎこちない思いで街を歩きながらそんな事を思う。
借りを返すどころか、礼を言わせる暇も無く、灰原哀は自分の前から姿を消してしまった。
自分の体と、彼女の肩の傷と。
おびただしい彼女の血は一晩明けた今でも記憶に鮮明で、
恐らくは一生忘れる事が出来ない。忘れられない。
あの時のジンの銃口は、間違いなく自分の心臓を狙っていた。
一歩間違えれば死んでいたかもしれないのだ。
何でお前・・・・・・。
そんな疑問が彼の中に浮かぶのは二度目だった。
けれどその答えを知る者は彼の前から姿をくらまし、
希代の名探偵とうたわれた彼に、解けない謎を残す事になる。


深紅の薔薇で花束を。
若い女性客のその注文に、花屋の店員である青年は、
昔の映画じゃあるまいしと、
心の中で客の感性を茶化してみせたが、
営業スマイルでその客を振り返って凍りつく。
透けるような肌、色素の薄い髪、すべてを見透かす様な深い瞳。
若く見えるが、侵しがたい不可解な緊張感の様なものをたたえた少女がそこにいた。
「す、すぐに!!」
赤い薔薇の花の茎を揃えて花束を作りながら、
なるほどそんな選択の似合う女だと青年は?#123;得する。
イメージとしてはもっと淡い色彩の、はかない花では無いだろうかとも思うが、
手渡した深紅の薔薇とその少女は、対照的な美しさを持ちながら
相殺する事無く、絶妙なコントラストで互いの美しさを引き立て合っている。
一枚絵におさめたい様な光景に感嘆しながら、青年は少女から代金を受け取った。


花の選択から言えば、海にでも投げるのがセオリーなんでしょうけど、
私達の間柄ならここがお似合いねと、
少女は街中を流れる、よどんだ川に薔薇の花束を躊躇無くぽとりと落とした。
花束はしばし水面を漂い、汚物に踊る様に紛れ、やがて水中に沈んだ。
もしかすると自分の未来かもしれなかったその光景に、
薔薇なんて、たとえが綺麗すぎるわねと、少女は自嘲気味に薄く笑う。
彼への感情は、自分でもよくわからなかった。
同類だと思った事もあったし、
嫌悪を抱いた事も、恐怖を抱いた事も、殺意を抱いた事すらある。
けれど組織の他の人間の様に、一つの感情でくくれないのもどこか不思議だった。
そして花をたむける自分がいる。
汚れた川に薔薇の花。
混沌とした感情を表すには、最適の選択かもしれない。


宮野志保として産まれて、シェリーとして育ち、
灰原哀としてそれまでの事に決別した。
精算をつけなければけいない事はまだ山の様にあるのだけれど。
けれど今、灰原哀でも無くなった自分は何なのだろう。
17歳へと戻った今、しなければならない事はたくさんある、
その為の第一歩として、国の記録を少しばかり操作する際、
灰原哀という人間を抹消し、新たな人間を記録するにあたって、
彼女は一瞬そんな事を考えた。
しかし、次の瞬間には彼女の指は自然に、灰原哀という文字を打ち込んでいた。
彼が、呼んでくれた名前だったから。
しかし彼女は、そんな感傷的な想いは意識下に沈めたまま、
いつもの無表情でキーボードを打ち続けた。
登録完了。17歳の灰原哀がここに生まれる。
おそらくはこの世に生を受けた時と同様、
空には月が輝いていた。


オフシーズンの夜の空港の人間は、
誰しも時間だけを気にして事務的に行動している様な気がする。
そのどこか冷たい雰囲気が心地良い。
必要最低限の荷物を手に、灰原哀は手続きを済ませて前へと進む。
忘れたい事ばかりだが、忘れたく無い事も確かに存在する、この国を後にする為に。
置かれた境遇はこの上無く淋しいはずなのに、
行くべき場所と、するべき事があるという事実が、
彼女の背筋を伸ばしていた。
そして前へ。

しかし次の瞬間、視界に入った人物に、
哀は目を見開きかけ、その歩みは止まりそうになった。

工藤新一。

自分の進行方向に立つ彼に、心の底から驚いたものの、
次の瞬間には彼が名探偵であるという事を思い出す。
そう、今日彼女がここに現れる事も、彼ならばわかるのだ。
心臓は波打たない。わかったから来た、それだけの事。
経過は良好ねと、高校生である彼を視界の端にとらえながら、
哀は満足そうに薄く微笑んだ。
まるで自分自身が産み出した子供を見る様な気持ち。
またしても馬鹿な考え。
だから工藤新一は大嫌いだ。
彼にはいつも感情を狂わされたり、突き動かされたりし通しで、
おおよそ自分らしからぬ行動ばかりを取らされる。
でも今は前へと進む。
感情に流されたりはしない。
大嫌いだと言い聞かせ、あの少女の面影を呼び起こし、
止まる事も、彼の瞳を見る事もしない。
彼もまた、気づいているのかもしれなかったが、
その体は微動だにせず、
お互いの瞳は交錯しない。
そうして次の瞬間、雑踏の中で二人はすれ違った。


あなたは私を知らない。
でも私を忘れる事は出来ない。
そう、少しの罪悪感と、胸の痛みと共に、
一生私を憶えていてね?
そんな事を思った時、ふいに肩の傷がずきりと痛んだ。
忘れる事が出来ないのは間違いなく自分の方。
おそらくは一生残るであろう、この傷と共に。

あなたにも、一生消えない傷をつけてあげれば良かった。

物騒な事を考えながら、哀は離陸寸前の飛行機の中で静かに目を閉じ、
未来を思う。
もう二度と会わないとは言わない。
自分も決して強い人間では無いから。
いつか、
幸せな日々をすごす名探偵の目の前に現れて、
慌てさせてやるのも楽しいかもしれない。
そんな事を考え、哀は口元に笑みを浮かべたまま眠りについた。

今はただ、月の方角を目指すこの機体に、その身を静かにゆだねたまま。

終わり
我想要实现的愿望,已经实现了,宗一郎!
[url=http://bbs.aptx.cn/data/attachment/forum/201011/08/004448zh1n09101gqyn3hj.jpg]http://bbs.aptx.cn/data/attachment/forum/201011/08/004448zh1n09101gqyn3hj.jpg[/url]

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发表于 2003-12-3 20:48:23 |只看该作者

回复: 『转』日文的同人……

哇哇~郁源sama写的~~~~~~好久没见到那个JJ了~~~~~~

KIKIKIKI~~~~想当出和她一起接龙很好玩的~~~~

注:此文作者和我以前是一个论坛的文区斑竹撒...
Would you know my name if I saw you in heaven? Would it be the same if I saw you in heaven? Would you hold my hand if I saw you in heaven? Would you help me stand if I saw you in heaven? 此人有王子病,小心!
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发表于 2003-12-5 16:31:03 |只看该作者

回复: 『转』日文的同人……

有没人翻译一下啊。...
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平成的福尔摩斯

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发表于 2003-12-5 18:19:12 |只看该作者

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等待高人……
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平成的福尔摩斯

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谁翻一下吧!谢谢了!
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