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Nicole

プロポーズ大作戦　第10話
フジテレビ 2007/06/18 （月）　21:00～　OA　
「ラスト・ハレルヤチャンス」

★はじめに

花嫁衣裳は、9頭身の榮倉奈々ちゃんの勝ち！
いや～～！まるでファッションデザインのデッサンを見るような頭の小ささ！

今回もあの、
「こんなにずっと一緒にいるのに、ケンゾーは何もわかってないよ」
の理由は告げられないまま・・・
けど、小学5年生の逸話がヒントになっていることは明らかですね。
な～んだ！プロポーズしてんじゃん。しかも返事もらってるし。
「僕が責任を取ります！　礼を、一生面倒見ますから」
健はこれを言えばよかったのかな。
私的には、「砂時計」の
「ずっとずっと一緒におっちゃるけん！」の台詞と被っていましたが、
どちらも幼馴染ものですから、似てくるのは仕方ないのか。

礼幼少役の松元環季ちゃん。
「よろしくお願いします！」ってかわいかったな。
花より男子2の時は最後にチョイ役だったが、注目していて良かった！
（紹介は 第3話記事 、花より男子2 最終話記事 に）

まあ、よくできたドラマで、前回までの色んなシーンに伏線を張っています。
今回は、礼の肘の怪我に関するシーン。
第２話 （コーヒー牛乳・・）の図書室シーンで、健がバース人形と
絆創膏を見つけたとき、自分の肘を見るシーンがあった。
健の肘には大して傷が無いのに、何で肘をアップで映してるんだろうと、
ずっと引っかかってましたから、今回で納得です。
大学研究室でも礼の肘を映すシーンがあったように記憶している。
なるほど！この10話までの伏線のためにだったのか。すばらしい！

コネタとしては、第４話 （第2ボタン・・）に出てきた顔写真のお面が、
保のバーガーショップ入口付近にあった事。
あれ？それは健がボタンを探している時に、ゴミの中にあったものでしょ！
小物をばら撒きすぎですよ～。
第1話に登場してた双子ちゃんも出てましたし、
最終話の引っ張りコネタはどこまで出してくるのかな・・

さて、礼を連れて走っていった健は、次週どうするのかな。
「喰いタン２」の涼介みたいに、老人の乗るバスの最後部席に
そのままの格好で乗って欲しいなぁ。

ちなみに世間の予想では、最終回の結婚披露宴は、エリと尚の披露宴に
代わっているという話が多いそうだ。さてさて、ホントにそうなるのかな？

台詞起こしが比較的楽だった今回。終わってみれば凄い量。
先にあらすじ抜きで記事アップということで、さらっと書きますか・・

さて、この記事は
★あらすじ　（長いので分けました。この記事ではオープニングまで。（予定）
　　　　　　　　　続きは、　こちら（10話あらすじ記事 ）　）
★気になるもの　（ちょっとしたコネタなど）
★今週の役者　（今回はちょこっと吉村玉緒さん）
★恒例の配役　（クレジットに流れた名前の役者さん配役表と関連情報）
で構成されています。
配役表は、独断でこの役だろうと、勝手に決めているので
ここが違うってところがあったり、この人の事務所はここだよ、
なんて情報がありましたら、コメントください。宜しくおねがいします。　


今のブログの順位は・・・こんな感じ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


★あらすじ    （続きは、 こちら （10話あらすじ記事 ））
　（妖精の語り（青色）と、健の心の声（緑色）で語るあらすじ）



「・・・お前は何の為に過去に戻ってる・・・
　・・・お前にチャンスを与えたこと・・・俺に後悔させないでくれ」(妖精）
（第9話・冒頭）

「俺と結婚しろよ」　(健・礼を後ろから抱きしめて）
「本当に・・・何にもわかってない・・・」　(礼)
（第9話・過去終盤）

公園。初任給で買った指輪を見る健

「幸せは、どこに転がっているかわからない。思いがけない幸運は、
　思っている以上に身の回りで起こっているのかもしれない」　

「私・・・多田先生のプロポーズを受けることに決めました」(礼)
（第9話終盤・健と別れた後、レストラン・多田に礼が求婚の返事）

健が指輪を、街の『Don't Knock New York』の自由の女神の冠の角に挿す。
（第9話終盤・DKNY看板前）

多田と礼が楽しそうに乾杯しているレストランを外から眺めている健。

「予期せぬ幸運を掴むには一つだけ条件がある。
　どんなに不運を嘆いても、全く気分が乗らなくても構わない。
　とにかく、その場に参加する。それこそが、幸せの扉を開ける第一歩である。
　男の名前は岩瀬健。
　最後のタイムスリップを終えたと思いきや、友達の計らいで、
　もう1度過去に戻るチャンスを得た幸運な男である。
　果たして、この男に、奇跡の扉は開かれるのであろうか」　　

「正真正銘、これが本当の、ラスト・ハレルヤチャンス！」と、妖精（三上博史）。
健（山下智久）が黙っている。
「でもまあ、お前の友達は親切なんだか不親切なんだかわからないな
　よりによって、こんな日の写真を、用意するなんてな」(妖精)
「多田さんの晴れ舞台の時の写真ですからね
　ま、こんな写真ならあってもなくても変わらないかなーみたいな・・
　っていうかもう結婚式直前の写真ですし」(健)

「正直、この日の事はよく覚えていない。多田さんの受賞パーティーなのに、
　悪酔いして礼と多田さんに絡んだ事だけは、何となく覚えてる」　　

（多田の受賞パーティーの回想）
「多田さん多田さん、あの・・多田さんは、
　本当に礼のことを幸せに出来るんですか！」(健)
記念写真に並ぶ健が多田に絡む。
「あ、・・ええ・・・精一杯頑張ろうと思っています」(多田)
「へ～。礼っ」(健)
「えっ！？」(礼)
「お前は本当にこの人でいいんだな」(健)
「飲みすぎなんじゃない！」(礼)

「もうすぐ礼と多田さんが、結婚してしまうという事実に押しつぶされ、
　酔ってないと口に出来ないことを、二人にぶつけることしか出来なかった」　　

「もしここから逆転劇を演じれたとしたら、それは驚きというよりもはや奇跡だ。
　起死回生の逆転ホームランは誰にだって打てるわけじゃない。
　当たり前の話だが、ホームランを打てるだけの実力がなければいけない。
　それともう一つ重要なことがある。
　それは、逆転の場面で、打席に立っているかどうかだ。
　幸運なことに試合が延長になって、もう1度、お前に打席が回ってきた」(妖精）
「でも・・・
　この前の写真で、僕は完全燃焼しました。もう遣り残したことはありません」(健)
「ないなら探せ」(妖精）
「探す？」(健)
「奇跡の扉を探し続けるんだよ！どうしても運命を変えたい！
　そう願い続けることでしか、奇跡の扉は開かないように出来ている。
　奇跡の扉を開ける鍵は、お前の心の中にしかないんだよ！
　お前はそれに気付いていないだけだ」(妖精)
健は考える。
「岩瀬健！」(妖精)
「・・・・はい・・」(健)
「お前なら出来る」
あまり乗る気でない健に妖精は微笑むと、保のハンバーガーを取り・・・
「もしかして、それ食べるんですか！」(健)
「俺とお前の別れの味だ。思い出が詰まったこの店の料理で締めくくるのも・・・
　（フン！）・・悪くないだろ」(妖精）
妖精は一口食べると、天を仰ぎ・・。
「まずい！」(妖精)
「当たり前！」(健)
すると妖精は帽子で隠しながら何やら健に耳打ち。
「そういうテンションじゃないですよ」（健）
「求めよ・・・さらば、与えられん」
健は雛壇の礼（長澤まさみ）たちを見つめると・・
「ラスト・・・ハレルヤー、チャンス！　（ウォ～～～～！）　」
（♪ハ～レルヤ・ハ～レルヤ・・）

過去に戻った健。
目の前に、ウエディングドレス姿の礼が自分に神妙な顔で近づいてくる。
そして、スーツ姿の健に微笑み・・・

「え・・・花嫁姿の礼が・・・俺の隣に？」　　

「私決めた！」(礼)
「え、・・」(健)
「もう、迷わない」(礼)

「マジで！？」　　

「もうこれ以上、よそ見したりしない」(礼)

「き・・・奇跡だ。奇跡の扉が・・・つ、ついに・・」　　

「エリ！」(礼)

「えっ？」　　

「私やっぱりこの前のドレスにする」(礼)
「え？変えるの？」
と向こうでエリ（榮倉奈々）もウエディングドレス姿になっている。
（奈々ちゃんの9頭身、綺麗です）

「ドレスの試着かよ！ってか何でエリまで着てんだよ！」　　

「うーん、それいいと思うんだけどなー」（エリ）
「ちょっと、シンプル過ぎるしー」(礼)
「そんなことないよ。多田先生も気に入ると思うし」(エリ)
「そうかなー」(礼)
「はいっ」と、礼はエリに携帯を渡す。
「はい、いくよー　（ピピッ！）」とエリが写真を撮る。

礼たちが健のとことに来た。
「健ちょっとそのスーツ微妙じゃない？」（エリ）
「これは、これで、まあ似合ってるんじゃない？」と礼。
「そう？松戸系のホスト系じゃね？」(エリ)
「お前ウゼー系だな、お前松戸知ってんのかお前！」(健)
「クルクル系～」(礼・エリ)
「二人同時にしゃべんな系～」(健)
アハハハ・・・と笑う3人。　　　　　　　　　　　　　　　　（山Pは松戸出身？）

「お待たせ～！」と、メガネを取ってポーズするのは、
パープルブルーのヒラヒラレースの衣装で登場の幹雄（平岡祐太）だ。
「どう見ても東南アジアのスターだろ」（健）
「シンガポールのアイドル系？」（エリ）
「そんな悪くも無いだろ」(幹)
「いや、決してよくも無いと思うけど」(エリ)

「どうぞ」と、式場係（上杉遥？）から案内されて尚（濱田岳）も登場。
（喰いタンの金田一少年のような格好）
「やっぱそれが一番似合うんじゃないの？」（エリ）
「アハハハ・・・」(礼・エリ)
「そうかなぁ」(尚)
「そのまま映画館行って子供一枚って言っても絶対バレない」（幹）
「ほんと？」(尚)
「あっ、名探偵コナン！」（礼）
「真実はいつも一つ！」(尚)　　　　　　　　　　　　　　　(他局ですけど・・）
5人は大笑い！笑っている礼を健が嬉しそうに見ていた。

「俺、こんな事している場合かよ！・・っていうか奇跡の扉ってどこにあるんだよ！」

Nicole

プロポーズ大作戦　第10話(あらすじ続き)
フジテレビ 2007/06/18 （月）　21:00～　OA　
「ラスト・ハレルヤチャンス」


この記事は、★あらすじ　だけです。
感想（ ★はじめに ）や、
★気になるもの　★今週の役者　
★恒例の配役　（クレジットに流れた名前の役者さん配役表と関連情報）
が書いてある本記事は、　こちら 　からどうぞ。

注意：
この記事にコメントとTBはできません。
お手数ですが、本記事の方にお願いいたします。


今のブログの順位は・・・こんな感じ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


★あらすじ （オープニングからの続き）　　
　（妖精の語り（青色）と、健の心の声（緑色）で語るあらすじ）

（オープニング前は、本記事第10話 にあります）



（オープニング）


ショッピングセンター。エスカレーターを降りてくる5人。
「結婚するって、色々大変なんだねー」（エリ）
「式なんか、一日しかないのにな」（幹）
「付き合ってもらっちゃって、ゴメンネ」（礼）
「いいよ、どうせヒマなんだし」（エリ）
「でも5人で会うの、かなり久々だよね」（エリ）
「そーか？」（幹）
「今年は正月ですら5人揃わなかったしね」（礼）
「お前のせいだろうが」と、尚が幹雄をつつく。
「地方ロケだったんだから、しょーがねーだろ」（幹）
「だからたまにはいいんじゃない？こういうのもさ」（エリ）
「うん・・」（礼）
「まあな、結婚したらそうはいかないからな」（尚）
その言葉に礼が寂しそう。


家電量販店。新婚道具の買い物。
冷蔵庫を見ている礼とエリ。
掃除機を動かして使い心地を確かめている男子チーム。


「嫁入り道具買うの、付き合ってる場合じゃないだろ」　


炊飯器を選ぶ礼。
「5.5合炊だって。ちょっと大きすぎるんじゃないの？」（エリ）
「でも、お弁当の分もあるから」（礼）


「目の前に多田さんがいるわけではないのに、
　礼の隣には・・多田さんが立っているようだった」　　


炊飯器を多田に写メールする礼。


(メール）
『やっぱりコレは必要でしょ
　きっとおいしーい　ご飯が炊けちゃうよ　お楽しみに』


多田が陶芸部アトリエ前でそのメールを見て微笑む。


多田がそのアトリエに入ると、伊藤先生（松重豊）がろくろを回している。
「あの、先生に披露宴のスピーチをお願い出来ないかと思いまして」（多田）
「フフフ・・・しかしお前が結婚とはなー
　教育実習で高校に来た時は、オドオドして頼りなく見えたけどなー」（伊藤）
「あの時は、自分でも恥ずかしくなるぐらいダメでしたね
　実際、礼にキツいこと言われましたし」
「丁度いいんじゃないか」
「はい？」
「お前と吉田。いいバランスなんじゃないか？」
多田が恥ずかしそうに笑う。
「陶芸も一緒だ。土と水のバランスが良くないと、いい器にはならん」（伊藤）
と、泥だらけの手がろくろ上の器の中から出てくると、
その手の上には、6面揃ったルービックキューブ。
「完成だ！」（伊藤）
「先生は、いつから、陶芸始めるんですか？」（多田）
「まだまだ先の話だろうなー」　　　　（パチンコで取った『ろくろ職人』じゃないね）


ショッピングセンター。
「何あれ！」（エリ）
人だかりのその先に、実演販売をしている若者が・・・
「私を国王の座から引き摺り下ろす気か！」と、奥様方に語りかける・・
「ソクラテス！」（尚）
「そんなにやってみたいのなら、やってみればいいさ！」（ソ）
「いつの間にあんな仕事してんの？」（幹）
「か弱い腕でも、簡単に下ろせてしまうだろうから・・」（ソ）
と、万能おろしを差し出すと、
「キャ～～！！」
と、客が黄色い声と共に殺到する。
「ヤッベーな」（健）　　　　　　　（ソクラテスは根津重人（渡部豪太）のあだ名です）


食事コーナー。
「いっただっきまーす。」
5人が6個入りのたこ焼きを一斉につまむ。
最後の一つを巡り、互いを見る目に火花が散る。
「いくぞ！」（尚）
「ん！」（エリ）
と5人がたこ焼きの前にゲンコツを出す。
「いっせーの”２”」（礼）
指を立てたのは、尚、エリ、礼で負け。
「いっせーの”３”」（エリ）
指を立てたのは、エリ、礼で、エリも負け。
「よ～し行くぞ！」と、尚が構えると、
向こうの席から双子（小野寺文哉）（小野寺慶之）がじ～っとこちらを見ている。
皆が双子を見ている隙に、
「いっせの”５”」（尚）
指を立てたのは、尚だけ。
「だっせー！」（健・礼・エリ・幹）
「せーの”１”」（健）
指を立てたのは、健だけ？と思いきや・・
「甘～～い！」と、礼が立てていた。
「余計なことすんなよ」（健）
「アハハハ・・・」（礼・エリ）
その隙をついて・・
「いっせーの”０”」（幹）
（だれも反応しないできなくて、結果は幹雄の勝ち）
「え～～～！！」（健・礼・エリ・尚）
「ちょ～悔しいんだけど」（エリ）
ためらうことなく、幹雄が最後の一つを食べる。
「喰うな！喰うなってオイ！」（尚）


ゲームセンター。
コナミ、『DanceDanceRevolution SuperNOVA 』を楽しむ礼とエリ。
それを幹雄が撮影してる。
今度は健、礼、エリ、幹雄が、対戦型レーシングゲーム。尚が撮影係り。
エアホッケーゲームに来た5人は、『グーチョキパー』で組み分け。
尚はパーチームでエリと一緒。
礼はグーチームで健と一緒。
「ちゃんと撮ってね」（礼）
「まかしておけよ」（幹）


（BGMモンパチスタート♪）


配置につく4人。
「負けたらジュースね」（エリ）
「ちゃんと奢ってよ」（礼）
「負ける気がしねー」（尚）
「勝ち目があると思っているのか」（健）
「最初はグー。じゃんけんホイ！お～！」と、尚の先行。
「足引っ張んないでよ！」（礼）
「こっちの台詞だよ」（健）
と言っている間に、尚が健のゴールにパックをぶち込む！
「イェ～イ！」と喜ぶ尚とエリ。
「こんなに弱いなんて知らなかったわ！」（エリ）
「エリ一人でも勝てちゃうんじゃないの？」（尚）
「ねー」（エリ・尚）
礼は健の腕を掴み後ろに引っ張ると・・・
「ちょっと！なにやってんのよ！」（礼）
「お前だろ？！」（健）
「ちゃんと守ってよ！」（礼）


パックを構える健。
「よし！」
カキ～～ン！
エリ側のゴールに吸い込まれる。
ガッツポーズの健。


「大学を卒業してから、5人が揃うことは難しくなっていたけど、
　どんなに久し振りに会っても、一瞬にして学生時代に戻れた。　
　でも、こうした時間が、永遠には続かないとわかっていたから、
　笑うときも、喜ぶときも、悔しがる時も、心なしか大げさになった」　


７対７で迎えたマッチポイント。
「健！わかってる？」（礼）
「まかせろ」（健）
「よっしゃ～！」（尚）
健の放ったパックがエリ側のゴールに吸い込まれる。
「イェ～イ！やったー」
喜ぶ礼と健。


ドリンクコーナー。
そのVTRを見て、尚の頭が被っていると文句をつける健。


「社会人になってから、変わってしまった事が一つだけあった」　


（回想第9話・過去終盤）
「俺と結婚しろよ」　(健・礼を後ろから抱きしめて）
「・・・何にもわかってない・・・」　(礼)


「礼はあの日以来、一度もケンゾーと呼ばなくなった」　　


「健！どっちがいい？優勝商品」
礼がジュースを持ってきた。健が黙っていると・・
「・・・もらい！はいっ」
と礼が一つ健に渡す。
「サンキュー」（健）
礼はエリたちのところに行き、
「はい、おつり」
と、尚におつりを渡している。


「礼の口から、健という言葉を聞くたびに、
　二人の距離がどんどん離れていく気がして・・・たまらなかった。
　俺はこの期に及んで、一体礼に何をすればいいのだろう」　　


「甘いものが食べたいなー」（エリ）
「わかった。まかせろ」
と、尚が買いに行く。
「先に行ってるからね」（礼）
「わかったー」（尚）
「あ、ちょっと俺もタバコ買いに行ってくるわ」（幹）
「先行ってる」（礼）
「いってらっしゃい」（エリ）


ショッピングセンター通路。礼、エリ、健が歩いている。
「♪ピン、ポン、ポ、ポ～ン！
　東京都東八王子市からお越しの奥エリ様、奥エリ様、」
と店内アナウンスの声。
「私？」（エリ）
「お連れの、鶴見尚君が、迷子になっております」(アナ)
「え～～！ツル～？」(礼)
「エリ～！愛してるよー！俺、迷子だよー」（尚の声が放送に・・）
「ちょっとお客様・・・」(アナ）
「おい、呼ばれてるぞ」（健）
「迎えに行ってあげないと、またひがんじゃうかもよ」（礼）
「全然成長しないんだから・・・」
と、エリが楽しげに迎えに行く


迷子受付センター。
「すいませーん」
と、エリが受付にやってくると、
「エリ、はいっ！俺の愛ちゃんと届いた？」
尚がソフトクリームを差し出す。
「バーカ」(エリ)
と、二人は受付を後に歩き出す。
「返す言葉が違うじゃーん！そんな遠慮とか照れとかはいいからさ。
　その溢れる想いを俺にドンとぶつけて来いよ、な！さあ来い！」
「チビ！」
「キツいなー、小っちゃくたって生きてんだぞ！
　このソフトクリームだってな、牛乳で出来てんだから！」
エリが急に立ち止まる。
「ん！」
と、エリはソフトクリームを尚に渡すと、尚の唇に、


キス！　


「早く行こ！」（エリ）
茫然自失の尚。我に帰ると嬉しそうにエリの後を追う。


外のテーブル席でみんなを待つ健と礼。
健が空き缶をゴミ箱に投げるが外れる。すると礼が笑う。
「ダッサ！」(礼)
言われた健はもう一度投げるがまたハズレ。
「次が本番！」
3度目の正直で健が投げると見事バケットイン。
「よしっ！！ほらな！」
健がガッツポーズ。
「な、じゃないでしょ。フフフ・・ほんっと昔からそういうトコあるよねー」(礼)
「え？」
「何やっても下手なくせに、出来るまで意地になってやるでしょ。
　小学校の頃ね、健が放課後とかに、ペン回しとか二重とびとか一輪車とか、
　影でこっそり練習してるのを見て、よく笑ってたんだよね」
「お前性格悪いな」
「そのくせ、すぐ得意になって、教えてやろっか、とか言ってくるの
　すっごいシャクでさ」
「お前だってそうだろ！何でも張り合ってさ、たまーに俺が出来ないと、
　えー、出来ないの－つって騒いでたし」
「まあ・・そういう時も、あったね。フフフ・・負けたくなくて必死にやってたけど、
　結局あきらめちゃったこと、いっぱいあるんだよねー・・フフ
　・・私は、いっつもどこかで、自分には無理だなーと思うと、
　諦めちゃうとこがあったけど、健は・・絶対自分から、諦めたりしなかったよね。
　どんなに時間かかっても・・・ずーっと校庭に残ってやってたよね。
　二重とびの時も、一輪車の時も・・ずーっと。
　ほんと往生際が悪いっていうかさ・・ハハ
　・・でも、そういう所が好きだったんだよね・・・」
「・・・礼」(健)
「うん？」
「あのさ・・」


（幹雄たちがやって来て話が中断）


「なんかさ、フリーターカップル、ヒマに任せていちゃいちゃしてんだよね」(幹)
「そういう言い方やめてよ！ねー、コーヒー飲みたいな」（エリ）
「はーい！」（尚）
「あ、俺もコーヒー」（幹）
「ハイハイ」と、尚が缶コーヒーを買いに。
「社会人だからって、幹雄みたいに全然寝てないとか
　休んでないしか言わないのもどうかと思うけどね」（礼）
「事実なんだからしょうがないだろ」（幹）
「健は仕事どうなの？」（エリ）
「どうって・・・まぁ・・別に普通だよ」（健)
「通勤電車で、偶然出会ったスッチーと恋に落ちちゃったりとかしないの？」(エリ)
「月９じゃないんだからお前、そんなこと早々起きねーよ」(健)
「つまんないの！」(エリ)


尚が戻ってきた。
「ツルは今何のバイトしてんの？」（礼）
「牛乳配達」（尚)
「本当に？」(礼)
「余った牛乳も飲み放題だからさ、一石二鳥だろ？」(尚)
「もう伸びねーよ」（健）
「ハイハイ！」(尚)
「エリはショーグンだけ？」（幹）
「この前ファミレスの面接行ってきた。
　週2ぐらいで昼間も働こっかなー、とか思ってさ」(エリ)
「え、そうなんだー」（礼）
「えっ、言ってなかったっけ」(エリ)
「うん、知らなかった」(礼)
「俺も初耳だ」（幹）
「なんかさー、お互いに知らないこと、多くなってきたよね」（礼）
「うん。高校の頃は健のテストの点数とか、礼がハマってるコンビニのお菓子とか、
　くっだらねーことよく知ってたのにな」（尚）
「見てるテレビも、聞いてる音楽も、何となく知ってたしね」（エリ）
「そうだね」（礼）
「昔だったら考えられないな」（幹）
「高校、大学って、ずーっと毎日顔を合わせてたのにね」（礼）
「これからもっとお互いのこと知らなくなっちゃうのかなぁ、
　仕事が忙しくなったり、結婚して子供が出来たりしてさ。
　こういう時間も、どんどん無くなっていっちゃうのかなぁ」（エリ）
しばし沈黙の時が流れる・・・


歩き出す5人。先を歩く礼とエリ。
「そろそろショーグンに行こうか」（エリ）
「え～、エリ行っちゃうの～？」（尚）
「また今日の夜多田先生の受賞パーティーで会えるでしょ」(エリ)
「そうだ。よろしくね！」
と礼が後ろの男子三人に手を合わせる。
「冷静に考えたらスッゲー面倒ーくせーな」（幹）
「健も幹雄も逃げないように連れていくから」（尚）
「お願いねっ」（礼)
「じゃ、俺らも行くかぁ！」（尚）
「どっか行くの？」（エリ）
「それだけは絶対に言えない！」（幹）
「どうして？」（礼）
「どうしても！」(幹)
「どうせくだらないことでしょ。行こう！」(エリ)
「うん」(礼)
「じゃあねー」
と、エリと礼が手を振って3人と別れる。


「奇跡の扉を開ける鍵は
　心のどこに隠れているんだろう
　それを見つけることが出来れば
　この距離を埋められるんだろうか」　　


（ＣＭ）


幹雄の車で礼の実家に到着。
「よっしゃいくぞ」よ、尚が車を降りる。
「はいっ」と後ろのトランクを開ける幹雄。
「おい！早くしろ！早くしないと、礼が帰ってきちゃうぞ」
と、尚が助手席で腐っている健に言う。
「気がのらねーのはわかるけどさ、・・行こうぜ」(幹)
仕方なく車から降りる健。


保のバーガーショップ。
「いらっしゃいませ」と保（菊池健一郎）が迎えると、礼たちだった。
「よぅ！ヤッホー」(礼)
「ただいまー」(エリ)
「おかえり」(保）
礼が奥の席に座る。
「ここは相変わらずヒマだねー」(礼)
「私も客だったらあんまり来たくないしなー｣(エリ)
「そんな言い方ねーだろー｣(保)
「ねー保っちゃん、礼の結婚式来るの？」(エリ)
「来るも来ないも会場でハンバーガー作ってください
　って礼に言われちゃってるからさー」(保）
「そうなの？｣(エリ)
｢うん｣(礼)
「礼はさ、いい男を捕まえたよな」(保)
「エヘッ、ありがと」(礼)
「礼と多田先生って本当に仲いいよね。ケンカしたことないでしょう」（エリ）
「うーん、まだないかも」(礼)
「いいなー、優しいし包容力あるし。やっぱ男は年上だよな」(エリ)
「女は男で変わるんだなー」(保)
「え？」(礼)
「だってさ、ここに来てる時はよく健なんかとケンカしてただろ・・な！」(保）
切ない顔になる礼。そこへ多田がやって来た。
｢お~、噂の男登場」(保）
「いらっしゃい」(エリ)
「こんにちは」
と、多田が礼に気付き手を振る。礼が笑顔で手を振り返す。
「先生さ、ちょっとわりーんだけど、今から出かけなくちゃいけないんだよ。
　だから食い物出せねーわ」（保）
「あ、むしろその方が助かります」
唖然の保に礼とエリは大笑い。


礼の実家。
「まぁー、ケンゾー君。ずいぶん久しぶりね」
と礼の母・礼奈（宮崎美子）が玄関で迎える。
健が軽く会釈する。
「こんにちは」（幹）
「こんにちは」(尚）
と幹雄たちも後ろから挨拶。
「こんにちは。お父さん、ケンゾー君たち来たわよー」(礼奈）


居間。礼の父・貴礼（森本レオ）がカメラに語りかけている。
　　　　　　　　　　　　　　　（レオさんの独特の語りをそれなりに表現してみました）
「え・・礼。多田さん。私は未だに二人の結婚は・・認めて・・おらん。
　これから先も・・祝福する気持ちになれないことは・・
　明々白々なので・・今のうちにとっとと別れて」（貴礼）


「はいあの、カット！、カット！」
と、尚が止める。
「あの、ちょっとざっくばらん過ぎると言うか・・・」（尚）
「なんだ・・本音で言っちゃいかんのか・・」(貴礼)
「お父さん！」(礼奈）
「これは、結婚式の2次会で流すサプライズビデオなんで、
　ざっくばらんな感じといえば、まあそうなんですけど・・」(尚)
「あ～、じゃ・・わかったわかったわかったわかった・・」(貴礼)


撮り直し。幹雄がカウントダウン。
「３、２、・・、（手でＱをだす）」
「あ・・礼。多田さん。ご結婚・・おめでとう。
　しかしまあ正直なところ私は・・今でも・・こんなに早く・・
　結婚する必要はないと・・思ってる」(貴礼）
「もぉ～お父さん！」(礼奈）
「いいから。あ～・・あ～・・
　私が結婚するときも・・妻の父親に・・猛烈に・・反対をされた。
　ずいぶん・・理不尽な人だったと・・思ってる。
　しかし・・礼が生まれたとき初めてその・・お父さんの気持ちが・・わかった。
　この子がやがて誰かの元へ・・嫁いでいく日が来るのかと思うと・・
　胸が・・潰れそうになって・・困った。
　それが・・ずっと・・昔から、手のかからない子でしてね。
　手がかからない分、かえって・・心配・・でね。　
　どこかで・・無理を・・してるんではないか。
　どこか・・誰にもわからないところに、自分だけの悲しみを・・
　溜め込んで・・いるんではないか。
　そんな時、礼が・・こんなことを・・言ったんです。
　多田さんは・・私の弱さを全て知った上で・・受け止めてくれる・・
　素晴らしい・・人だと。
　もしかしたら・・多田さん私はあなたに・・嫉妬を・・していたのかも・・しれません。
　二十・・三年間。
　ずーっと一緒に暮らしてきたのに・・私たちにはついぞ見せなかったものを・・
　（話に泣く尚）
　あなたには・・素直に・・見せて・・いたんですからね。あの子が・・ね・・
　（貴礼が涙ぐむ）
　・・どうか、どうか・・娘を・・幸せにしてやって下さい。
　（礼奈も微笑みながら涙）
　よろしく・・お願いします」
貴礼は微笑みながらカメラに頭を下げた。


「結婚は、二人だけのものではない」　


「お父さん最高だよ！あんた、最高だよ！」と、尚が貴礼に抱きつく。
「お前は何やってるんだよ！」と、幹雄が尚の頭を引っ叩く。


「両親や家族を含めた、家族みんなの幸せの上に成り立っている。
　過去の自分は、その重みに耐えかねて、
　酒に逃げる以外の方法が見つからなかった。
　礼への思いは、結婚という現実に、いとも簡単に押しつぶされた」　　


披露宴会場。
「どうぞ、ごゆっくり、御覧下さい」（式場スタッフ・上杉遥？）
「すいません」(多田）
と案内されて、礼と多田が入ってきた。
「本当に来ちゃったね、ここまで」（礼）
「うん。知り合ってから、あっという間だったね」(多田)
「いろんなことが、ついこの前みたい。」
「あれ、もしかして、マリッジブルー？」
「ううん！」
「本当に、僕でいいと、思ってる？」
「何言ってんの！」
笑い合う二人が自分達が座る席の方へ歩いてゆく。
「あの日に、言ってくれたでしょう？
　二十歳の誕生日を迎える日。
　やってみなければ、そこに答えがあるのかどうかもわからない。
　もし、そこに答えがなかったとしても、
　また、別の問題を見つければいいって」(礼)
後ろで聞いていた多田を振り返る礼。
「あの言葉があったから、今こうして二人で立ってるんだなーって、しみじみ思う。
　あんなに泣いた事とか、辛かったこと、
　今、こうして思い出として話せるようになるんだから。
　時間が過ぎるのって、あっという間」(礼)
「うん、そうだね・・・行こうか」(多田)
「うん」(礼)
多田が会場を出よう歩き出すと・・
「ね・・・まだ、私に一度も聞いたことなかったよね」
と、礼が声をかける。
「うん？」
「あの日、何で泣いてたか」


（回想・二十歳の誕生日の研究室・第6話）
多田の話を聞きながら、礼の頬に涙がつたう。
「あ、ごめんなさい」
多田がハンカチを渡す。
「あ、ごめんなさい」（礼）
「もしかして、泣かせてしまうほど退屈でした？」
「あはっ違うんです・・」


「聞かないの？」(礼)
「うん、いいんだ・・・僕の知らない礼がいてくれたからこそ、今の礼がいるんだし。
　そういうことを、全部ひっくるめて、礼のことが好きだから
　・・・それに、あの時は偉そうに話してたかもしれないけど、
　僕も、過去に似たような経験をしたから、言えたんだよね」(多田)
「ええ？」
「過去があったからこそ、こうして出会って、今、ここにこうしていられると思うから」
うん、と、うなずく礼。
「礼も、僕の過去を全て知っているわけじゃないでしょ？」
「えっ、へへ・・うん」(礼）
「中学の時、好きな女の子に
　何考えているのかわからないって言われて振られたり、
　（アハハ・・と礼が笑う）
　失恋のショックで、意味もなく、丸坊主にしたり」
「え、そんなことあったの？」(礼)
「・・うん。これからのことの方が、ずっと大切だと思うんだ。
　これまでの、別々の過去より、これから、二人で過ごす時間を、
　僕は、ずっとずっと大切にしていきたいと思う」
礼と多田がみつめあう。


（ＣＭ）


保のバーガーショップ。
「あ～～」と、伸びをしてヒマそうにしているエリ。
「いや～」と保が大荷物を抱えて戻ってきた。
「どうしたの？」(エリ）
「えっ、インテリアを一新しようと思ってさー｣(保)
「は？」
「お前、味がいいのに、客が来ねーっていうのは、お前、おかしいだろ｣(保)
「インテリアのせいじゃないと思うんだけど｣(エリ)
店に並ぶ変なものを眺めるエリ。
「こんなの置いたら、益々お客さん、来なくなるよ」(エリ)


「そんなことないって。フフン！・・どうぞ」
と、保がボンバーヘッドの置物を出す。
「何これ」(エリ）
「押してみ」（保）
頭を押すと、『ボンバヘー！』と声がでる。
「ボンバーヘー！って・・どんだけ！」(エリ)
（♪チリンチリン、と入り口のドアの音）　お客さんだ。
「ミルクシェーク！」
とボンバーヘッドの客がやって来た。
エリがもう1度頭をたたく。
『ボンバヘー！』
（♪チリンチリン、と入り口のドアの音）
「ミルクシェーク、プリーズ」
また、ボンバーヘッドの客がやって来た。
『ボンバ、ボンバヘー！』
エリが2度叩く。
（♪チリンチリン、と入り口のドアの音）
「チャオ！ミルクシェーク！」
「Ｈｅｙ！ミルクシェーク、Yoh！」
と黒人が二人！
今度は保が叩くと、
『ボンバイェー！』
「ボンバイェー？」(エリ)
すると、アントニオ小猪木が・・・
「元気になれば、ミルクシェーク飲む。バカヤロー！」


礼の家から撤収する撮影隊。
｢オイ健。先行くぞ。・・どうもお邪魔しました」
と尚が三脚持って出て行く。幹雄がそれに続く。
「はい。ご苦労様。大変ねー。・・お父さん！みなさんお帰りよ！」(礼奈）
荷物を持った健は、仏壇の写真に気づき手を合わせる。
じいちゃん（礼の祖父・太志）だった。
「ずいぶん気に入られてたみたいね」
と、礼奈が声をかける。
「よく話してたのよ。またケンゾー君の家に遊びにいくって。
　最後まで、礼の婿はあいつで決まりだな、って、言ってたわよ」(礼奈）


(回想・健のアパートに泊まった太志だ大学に出かけるとき・第5話)
「今度やろうは馬鹿野郎。明日やろうも馬鹿野郎。
　思い立ったら何でもすぐやらなきゃダメだ！」

(回想・健のアパートから帰る太志・第5話)
「・・後悔するなよ。いつも明日が来ると思ったら、痛い目に遭うぞ」

(回想・帰りのバスに乗りこむ太志・第5話)
「・・おい健！礼のことを頼んだぞ」
「え？」(健)
「うちの家系には、ろくでもない男が丁度いい」


「礼もすっごく感謝してたっけね。
　ケンゾー君のおかげで、じーじに言いたいことが言えたって」(礼奈）


礼の実家前。
車に荷物を詰め込む尚。
幹雄が携帯で話している。
「うん、温泉のパンフレットを送っといたから見といて・・・
　あ・・・それ、また折り返す・・・うん、じゃあね（TEL切る）」(幹)
「誰？優子？」(尚)
「ううん、優子のお母さん」
「えー！だってお前まだ優子と結婚してないじゃん」
「だから、温泉とか連れてって、機嫌とんなきゃいけないの」
「師匠！どうやったら相手のお母さんと仲良くなれるんっすか！」
「知りたい？」
「知りたい！」
タバコをくわえて待つ幹雄。
「あ、なるほどね！はい」
と、尚が火をつける。


礼の実家。居間。礼の小さい時のアルバムを見ている健。
「昔はよくうちに遊びに来てたわね」(礼奈）
「はい。小学生ぐらいの時はしょっちゅうお邪魔してましたね」
「ほんと　小学校の時に引っ越してきてから大学まで、
　あなたの名前聞かない日はなかったわ。
　あなたが遊びに来なくなってからも、礼から話は聞いていたのよ。
　何かって言えば、ケンゾーがね、ケンゾーがね、って」
「・・・」
「ずいぶんとケンカもしてたみたいだけど・・・
　礼にとって、ずっと特別な存在なんだなーっていうのは、
　母親の私でもわかるぐらいだったから」
「うん」
「じゃなきゃ、あの子がケンゾー君と同じ高校に行きたいなんて言わないもの」
「えっ・・」と驚く健。
「そうだ！ねえ・・・あ、これ！この時のこと、ケンゾー君覚えてる？」
礼奈が指す写真には礼と健が並んでソファーに座っている。
左腕に包帯が巻かれている礼はスイカを持ってニコニコ。
健は仏頂面で深々と横に座っている。
「ええ・・覚えてます」


(回想・小学校5年生の時）
校庭の鉄棒に逆上がりする健（北村海斗）は
「俺さ、こんなこと出来るようになったんだぜ」
と、礼（松元環季）に飛行機飛びをして見せる。
「私だって出来るもん！」
と、礼も真似して飛ぶ、が、背中から落ちて肘を切ってしまう。
先生（吉村玉緒）が駆けつけてきて、
「どうした！礼ちゃん！女の子の体に傷つけるようなことして！
　もし跡が残ったらどうするつもり！」
と、健を叱る。
病院の廊下の椅子で待つ健。礼と礼奈が診察室から出てきた。
「あ、待っててくれたの？」(礼奈）
健が立ち上がる・・


礼の実家・居間。
「思わず笑っちゃったわよ。小学5年生が、あんなこと言うんだもの」(礼奈）
もう一度写真を見る健を嬉しそうに見る礼奈。
「おじちゃんも言ってたけど、
　私、もしかしたら、ケンゾー君と礼が結婚するんじゃないかって思ってたのよ。
　女の勘って当たらないものね」と、礼奈が微笑む。
「・・・」(健)


帰りの車中。
「やっぱお父さんの言葉っていうのは反則だよな」(尚)
「ん？」(幹)
「礼の親父に会ったの初めてなんだけど、
　なんか感情移入して泣きそうになっちゃった・・・
　ああいうの見るとやっぱ結婚ってすげーよな」（尚）
「でも、結婚なんかすると、物事の優先順位が変わっちゃうんだろうな
　家に金入れたり、嫁を大事にしたり、嫁のお母さんを大事にしたりさ」（幹）
「あ、じゃあー、幹雄が結婚したら俺って、何位ぐらいになるの？
　3位とか4位？」
「ツルはランキング外」
「何でだよ！何で俺だけランキング外なの？」
それを聞いていた健が、後部座席で思う。


「今・・礼の中で俺は何番目にいるんだろう。
　結婚したら、何番目になってしまうんだろう・・」　　


立修大学。『多田哲也氏　全日本建築学会　新人賞記念パーティー』会場。
給仕係りの3人。
「何で俺たち、ウェーターなの」（幹）
「人がたらねーからしょーがねーんだよ」（尚）
「雇えばいいだろ」（幹）
「文句を言うなよ」（尚）


「おめでとうございます」
と、出席者から声をかけられる多田。
「ありがとうございます　・・この間紹介した婚約者の礼です」（多田）
「素敵な方ね」（出席者）
「はじめまして」（礼）
それを遠くから見ている健は複雑で・・


保のバーガーショップ。
客が帰った後の片づけをしているエリ。
「あ、もう！どんだけミルクシェーク飲むんだ、もー！」
カウンターに運び込むと・・
「もー！どうして今日に限ってこんなに忙しいの？」
「なー、ビックリしたよな。
　バーガー生活15年、こんなに客が入ったのは初めてだからよ。
　は～、インテリアの効果がこんなに凄いとは思わなかった」（保）
「まだ全然飾って無いじゃん」（エリ）
「あ、そうだ。わすれてた」
と、保はまだ開けていない包みを開き、
「ねー、それどうすんの？」（エリ）
「え？さて、どこに飾ろうかなー」
と、保は犬の置物を飾る。
「あ、ここだな。よし。猫」（保）
「犬だ」
とエリが呆れている。


授賞式。
「それではご紹介いたします。
　全日本建築学会・新人賞を受賞いたしました多田哲也君です」（司会）
（拍手）
「多田君おめでとう」（司）
「ありがとうございます」（多田）
壇上の多田に微笑む礼。
その礼を遠くから見ている健。
「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。
　こんな栄誉ある賞をいただけるなんて、本当に光栄に思っています。
　これも日ごろからの皆様のお力添えがあったこそで･･･」
と多田がスピーチを続ける。


健がグラスを下げていると、礼がやって来て、
「似あわないね、その格好！」
「うるっせーな」（健）
「私は？どう？似合ってる？」
「鏡見てこいよ」（健）
「ちょっと！酷くない？！結構、可愛いのに・・」


「礼！」（多田）
「ん？」
「ちょっといい？」（多田）
「うん」
と、多田に呼ばれ、
「じゃ」
と礼は多田のところに行ってしまう。
多田に婚約者として紹介される礼を見る健。


「これまでの14年間、礼の横にいるのは当たり前だった。
　そんな当たり前のことが・・もうすぐ叶わなくなってしまう。
　声を上げて笑いあった日々も」　　


　（回想・高校の廊下・椅子ボーリング・卒業式・第4話
　　ゲームセンター・ホッケーゲームではしゃぐ礼・第10話）


「穏やかに流れていく時間も」


　（回想・野球場の誰も居ない応援席に一人片付けていた礼・第1話）
　　5人で教室のベランダから紙飛行機を飛ばしたこと・第2話）


「あんなに怒らせた日々も」


　（回想・暗幕片付け・健が礼にコーヒー牛乳を奢ることを忘れていた・第2話）


「あんなにケンカした日々も」


　（回想・キャメロンに振られた？後の階段踊り場。いつもの痴話喧嘩。
　　「はいはいはい！わかりました！もう絶対話しかけませんからご心配なく！
　　　バッカじゃないの！」と、怒って行ってしまう礼。・第3話）


「もう・・手の届かないところに消えてしまう。
　礼が・・世界で一番好きな人が」


　（回想・アパートの階段で礼とキス・第5話）


「他の男と結婚してしまう・・・」　　


授賞式会場。友人と立ち話をする礼がこの子に手を振る。
その肘に、あの時の傷痕が見えた健。


(回想・小学校5年生の時）
「女の子の体に傷つけるようなことして！もし跡が残ったらどうするつもり」（先生）
病院の廊下の椅子で待つ健。礼と礼奈が診察室から出てきた。
「あ、待っててくれたの？」(礼奈）
健が立ち上がると、
「僕が責任を取ります！礼を、一生面倒見ますから」
「まあ！」と礼奈が、その可愛らしい行動に微笑む。すると礼が、
「よろしくお願いします！」と頭を下げてニコニコ！　　　（松元環季ちゃん可愛い！）


「あんなに小さな頃に言えた言葉が
　年を重ねれば重ねるだけ口に出せなくなって
　想いが募れば募るほど遠くなった。
　あの時交わした約束は
　今ここに消えようとしている」　　


（回想・ショッピングセンターの外テーブル）
「健は・・絶対自分から、諦めたりしなかったよね。
　ほんと往生際が悪いっていうかさ・・ハハ
　・・でも、そういう所が好きだったんだよね・・・」（礼）


礼が会場を出ていく。
さっきの言葉を思うと、健は人を掻き分け表に走り出た。


会場外を歩いている礼。
健は後ろから礼の腕を掴むとそのまま手を引き、走り出す。
「ちょっと！どうしたの？！」
健と一緒に走る礼。


保のバーガーショップ。
保が包みを開けると、妙な人形。
「あはは、クリントン！」(保）
呆れてみているエリ。
「何でそんな顔するかなー」(保）
「これからパーティーに行くんで、
　こんなくっだらないことに付き合ってるヒマは無いんですー」(エリ)
「あ、ちょっと、ちょっと、待って、待ってエリ。
　ちょっと待て、これだけ、これだけ、これだけ見て頂戴。
　ホントね、探すの苦労したんだよ」
と、包みを開けると『Don't Knock New York』の看板！
「我が愛すべきNo.1ブランド、Don't Knock New York！」
「お疲れ様でしたー」と、エリは帰っていく・・
「なーなー、おい。もうちょっと愛想ぐらい・・」(保)


その看板の｢自由の女神の冠」の角には、
健が自由の女神の冠の角に挿した指輪が光っていた。


健は礼の手を引き、走り続けていた。

哉跟头

等空了我把你这些个东东整理下哦~~

Nicole

我保存过的 你要我传你

玉麦籽籽

无限期待夏季档~~

接月九的是FIRST KISS？？
没看到太大的名角儿诶，难道是黑马- -+

Nicole

lg 11看完

结局果然含糊 既又出第2部的可能 也可能不出

哉跟头

求婚收工了～
不过，这个结局我喜欢的～～～

怎么说呢，我觉得老师知道大势已经去了～
他给礼猜扣子更多程度上是自己在打赌，赌礼会不会猜，猜到扣子后会不会真的走掉～
当这一切都发生后，他也有数她不会回来了～
总之，老师是很爱礼的不然也不会这么做！！

健三之前的的努力全没有白费．．．连礼也想要ＨＡＲＥＲＵＹＡ了

恶搞：
　　如果老师知道有精灵的话，也想要求回去一次．．．
　　于是他找到精灵与导演．．．
　　他说：给我一次回去的机会吧，我不要１１话，一个ＳＰ就可以了～
　　我只要回到健三发言前，我不会让他发那段言的～～
　　哈哈哈～～

Nicole

[QUOTE=哉跟头]求婚收工了～
不过，这个结局我喜欢的～～～

怎么说呢，我觉得老师知道大势已经去了～
他给礼猜扣子更多程度上是自己...[/QUOTE]
老师很不错啊- -|||  没他配合 根本不行- -。。。。。妖精说过健是憎めない。。。老师也一样啊。。。这时候没把健给蹴落とす。。。

过程很精彩 结局也不错 最高最高

natuya

偶觉得这部片子有无限循环的可能性……

kenzo 礼 老师……大家和时间赛跑吧……hareruya～～chance面前人人平等，哈哈

玉麦籽籽

那个结局总让人觉得有续集的味道。。。

老师好好啊TAT TAT TAT TAT

工藤蘭

礼选了没有结婚戒指的那支手，其实就很清楚了。
老师还是老师风范啊～～赞一个。
健三辛苦辛苦～～终于圆满了。

不过要是老师重来一次不让礼走的话，不知道会怎样。
就像鹤当初花火大会的时候留住了要去见前男友的绘里，结局就变了。

any way~~~happy ending

工藤蘭

LG11没有想象的精彩，每人会做些什么其实都在预料之中，没有悬念感和意外感了。
另外还是老感觉：从头到尾太黑，看着眼睛累，还是喜欢阳光的说。

期待夏季档了～

Nicole

夏季档看结衣的！！！！-v-

natuya

这个女人又不好看。。。尖嘴猴腮的。。。比例不对……

（偶会不会被板砖压死……）

玉麦籽籽

夏季档看真希和小栗子 - -+

Nicole

原帖由 natuya 于 2007-6-28 09:03 发表
这个女人又不好看。。。尖嘴猴腮的。。。比例不对……

（偶会不会被板砖压死……）

直接被小N压死

玉麦籽籽

论坛换后第一贴＝　＝

哉跟头

最后礼打开了教堂的门，那就是奇迹之门啊～～～
求婚最高～～

玉米握一把．．．．夏档首追偷偷爱着你．．．．台版的一般啦～～～
看到预告了．．．栗子帅啊．．．崛北演男生也不错嘛～～～
７／２放～～～