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Nicole

最后的银色子弹

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81楼

发表于 2007-5-26 19:41:22 |只看该作者

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プロポーズ大作戦　第6話
フジテレビ 2007/05/21 （月）　21:00～　OA　
「10代最終日何を卒業しますか」

★はじめに
セクロボがあんなことになっていなければ、もっと早めに書いていたのに・・
早めにね、多めにね・・って真加出・母かい！
ってんで、またもや雑に書くはずが・・

今回は、スライドに写真がなくて、どうすんだべや・・ってのがあったが、
小さく写っている写真があるから大丈夫なんだと。
でもその時代に飛んじゃうんじゃなかったのかい？ってツッコミは有りだけど
ドラマですから・・　（他のツッコミは”★きになるもの”で・・）
それにしても、紙飛行機が好きだ事。前にも学校から飛ばしてましたっけ。
みどころとしては、礼の気持ちがはっきりと表現されたところでしょうか。
今までは、健の気持ち中心でしたからね。
そうそう、冒頭のストップモーションシーンですが、公式サイトの藤木さんの
コメントによれば、平岡祐太さん、濱田岳さん、榮倉奈々さんたちは、
どんなポーズで止まるかを毎回変えているようです。
藤木さん曰く、彼らはチャレンジャーだと・・　ちょっと気にしてみてみようっと。

さて、この記事は
★あらすじ　（公式ｻｲﾄより）
★気になるもの　（ちょっとしたコネタなど）
★今週の役者　（今回は北村海斗くんを、ちょこっと）
★恒例の配役　（クレジットに流れた名前の役者さん配役表と関連情報）
で構成されています。配役表は、独断でこの役だろうと、勝手に決めているので
ここが違うってところがあったり、この人の事務所はここだよ、
なんて情報がありましたら、コメントください。宜しくおねがいします。　

[U]今のブログの順位は・・・こんな感じ [/U]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

★あらすじ　　（妖精の語り（青色）と、健の心の声（緑色）で語るあらすじ）

「人間とは、物事が上手くいかなかったときに、理由を求める生き物である。
　状況やタイミング、天気や運勢、様々な言い訳を引っ張り出しては自分を慰める
　こんなはずではなかった。もう1度やり直せればと。
　やり直せれば本当に上手くいくのだろうか。一度目で出来なかったことが、
　二度目で出来る自信は、どっから来るのだろうか。
　男の名前は岩瀬健。
　今、この男の本当の実力が試されている。
　キスには成功したものの、肝心の告白を避けていては、結婚はおろか、
　恋愛に発展するはずもない。
　果たして、この男に幸せは訪れるのであろうか」

会場の拍手のなか、新しいスライドが映し出され、司会・御法川潤蔵（山崎樹範）
が語り始める。出てきた写真は、礼（長澤まさみ）が20歳の誕生日を
多田（藤木直人）と二人で迎えた、研究室での写真だ。

「西暦、2003年、礼さん、大学2年の秋。礼さんの誕生日がきっかけで、
　お二人の距離が徐々に近づいてゆくのであります」（司会・御法川）

健（山下智久）がその写真を見て焦る。
「オイ！何で急に飛ばしてるんだよ！何で急に1年以上も飛ばしてるんだよ！」
「は？」（幹雄・平岡祐太）
「もっと大学1年のときの写真いっぱいあったろ」（健）
「どうしたんだよ、急に」（幹雄）
「しかも俺映ってねーし」（健）
「お前の結婚式じゃないだろ」（幹雄）
「ふざけんなよ」（健）
一緒に居たエリ（榮倉奈々）や尚（濱田岳）も目をパチクリだ。

雛壇。
「今考えると、すっごい寂しい誕生日だよね」（礼）
「20歳の誕生日に、研究室でビールじゃね」（多）
「あまりにも寂しくて、泣けてきたの覚えてる」
「あれ？本当に泣いてなかったっけ」
「そうだっけ」
「私の10代って、何だったんですかねって言ってた気がするけど？」
「もう覚えてないよ」
「でも、この日頑張ったおかげで、コンペで大賞取れたんだし、
　無駄じゃなかったんじゃない？」
「今思えばね」と、礼は笑っていた。

「礼が二十歳を迎えた瞬間、一緒にいたのは多田さんだった
　何で無理してでも会いに行かなかったんだろう
　どうして真っ先に祝ってやれなかったんだろう」　

考え込んで礼が伏目がちに健を見て、つまらなそうな顔をする。
健が礼を見ると、すでにスライドを見て楽しそうにしていた。

「戻りてーなぁ。戻って礼の誕生日を祝ってやりたいけど、
　写真に俺映ってねーし・・」

いつものように会場が暗くなり、周りの時間が止まり、妖精（三上博史）が現れる。
今度は健の肩に手を乗せて登場だ。
「あ・・・俺映ってないんですけど」（健）
「よく目を凝らせ。あそこにいんだろ、あそこ！」（妖精）
その写真には、ワールドカップ観戦をした時の写真が小さく写りこんでいた。
これでもいいらしい。ダメだと思っていた健に、妖精は、
「誰がダメだと言った？勝手にダメだと決め付けてチャレンジせずにあきらめる。
　ま、お前の限らず、人類全般に言えることだな。ぶつかりもせずに自らの手で
　奇跡の扉を閉じていては、幸せなど舞い込むわけがない。当たって砕けろ
　と言葉があるが、本当に砕けた人間なんて見たことがない。
　人間は丈夫な生き物だ。相手に気持ちを伝えたくらいで、砕けはしない
　決め付けはタブーだ。よく肝に命じとけ」
と妖精はハンバーグを食べて、
「求めよ。さらば与えられん。あん」と妖精は健に合図。
「ハレルヤ、チャンス！」　　（♪ハーレルヤ！ハーレルヤ！・・）

「ウォ～～～！！！」

健が戻ったのは、大学時代のハンバーガーショップ。
でも目の前に幹雄の恋人・優子（原史奈）。健の胸倉を掴んで、
浮気について、問いただそうとしていた。

「え！誰！」

「浮気したんでしょ！したんでしょ！」（優子）

「ええっ、何の話？」（健）
「とぼけないで！正直に言いなさいよ！」（優子）
礼が不審そうに見ている。
「誤解だって。俺全然そんなことしてないし」（健）
「何でケンゾーが言い訳してんの・・」（礼）
「え～？」（健）
「だから浮気なんてしてないって言ってんじゃん。昨日の夜は健の家にいたって」
と遠くカウンターに座って居る幹雄。
「いっつも都合が悪くなると健の家って嘘ついて！」（優子）
「嘘じゃないって・・な？」（幹雄）

「幹雄の彼女かよ・・・」

「ああ・・」（健）
「じゃあ何してたのよ！」（優子）

「さあいよいよ一騎討ちの様相を呈してまいりました」と、尚が実況を始める。

「レンタルビデオ屋に行って、健がビデオを借りるのを付き合ってた」（幹雄）
「嘘でしょ！」（優子）
「嘘じゃないって」（幹雄）
「じゃあ何借りたのよ」（優子）
「何って・・」（幹雄）

「おおっと、優子の執拗な攻めが続く！」（実況・尚）

「タイトル教えなさいよ、すぐ答えて」（優子）
「いやっ、それは俺の口からは言えないよ・・なっ」（幹雄）
話を振られて困る健。

「あ～、これは完全にアダルトだ～」（実況・尚）

「最低！」（礼）
「誤解だってば」（健）
「健はどんなのが趣味なの？」（エリ）
「昨日は熟女もの」（幹雄）
「コラ～！」（健）
おもちゃの”へぇボタン”を押して茶化す店長の保（菊池健一郎）。
「ヘぇーはヤバイだろ」（健）
「バーカ、今メチャメチャ流行ってるじゃねーかよ」（保）
「ちょっとこれ、貸して？」（エリ）
「やりたい、やりたい」（尚）
「こわすなよ」（保）　（保存用が家にもう一つある）
エリが尚の頭を”へぇボタン”代わりにして遊んでいる。

「いい加減にして！私別れる！家からすぐに出てって！」優子が切れた！

「二人とも、少し落ち着いて話した方が・・」（礼）
「OKわかった。じゃあ合鍵ポストに入れておくわ」（幹雄）
怒った優子はピッチャーを持って・・水をかける！
幹雄がとっさにしゃがむと、その後ろの健がびしょ濡れに！
「何で俺なんだよ！」（健）

（OP)

「ケンゾーサボってないでケンゾーも運んでよ」（礼）
優子の家の前で幹雄の引越しを手伝っている健たち。健は風邪をひいていた。
幹雄が、鍵置いてくると戻ろうとする。車に先に乗っていた残りのメンバーたち。
エリは新着メールを確認してため息をついていた。
幹雄が戻ってくると優子が追いかけてきて、幹雄の頬を引っ叩く！
「ウォー！」驚く面々。
しかしその後、優子は幹雄に抱きつき・・
「え～～！」さらに驚く面々。
幹雄が優子に口を近づけて・・
「あ～～！」一同、目をそむける。
「一番ダメージ大きいの健な。無駄に水被ったもんな」（尚）
礼は心配そうにバックミラーで健を見ていた。

幹雄は手伝いのお礼に奢ることになっていたのだが・・かけうどん。
「奢るって言ったら普通アレだろ！」と尚が”すき焼き定食1000円”を差す。
「そんな金ねーよ」（幹雄）
幹雄たちの前で会計を済ますジオ･ゲルグーグ（TRAORE ISSA・マラソン選手）。
「あーあ、俺らいつになったらすき焼き定食卒業出来るのかね」
と、尚がグチをこぼすと、すき焼き卒業する前に、まずは童貞卒業しろよ、
と、茶化されている。
そんな中、ソクラテスの根津重人（渡部豪太）が現れ、すき焼き定食を注文する。
「黒く濁った海から牛肉を救い出し、卵の黄色い湖にそっと浮かべる。　
　ああ・・・これ以上の芸術が存在するであろうか・・なあ、マスター」
「その芸術を俺にもくれ」（尚）
「アッハッハッハッハ！青年に捧げたいことはただ３言に尽きる。
　すなわち、働け、もっと働け、あくまで働けだ。byビスマルク」

学食でカレーを食べているエリがため息をつく。礼が気にしている。
「幹雄の彼女すごくなかった？」（エリ）
「うん、うん、うん、普通はなかなか出来ないよね」（礼）
「あそこまで出来るってある意味すごくない？」
「私には無理。人間には向き、不向きがあると思うし」
「多分さ、向いてるとか、向いてないとかじゃないんじゃないかな」
「え？」
「失いたくないものがあるときにさ、かっこ悪くても、
　思い切って一歩が踏み出せるかどうか・・・なんだろうね」
「うん」
「あのね礼」
「うん？」
「今日さ・・」
とエリが言いかけると、
「吉田さん」と多田が声をかける。

外を歩きながら多田が礼に話している。健たちも一緒だ。
「私が、ですか？」（礼）
「コンペに出品する予定だった3年生が取りやめたんで、
　是非、吉田さんにと思って」（多）

「あの時のコンペか・・」　

「すごいじゃん、これ、副賞が本場米沢牛すき焼きセットだって」（エリ）
「うわー、ホントだ、ホントだ！」と、コンペの案内を見て尚が言う。

「この年、礼は最年少でコンペの対象を取った。
　そして、希望だった大学院の推薦をもらった。
　そうだ、礼の人生にとって、このコンペはすごく大事な意味を持っていた」　

でも締め切りは今日の消印有効。間に合うのかと尚が心配すると、
多田は前に礼が提出した課題に手を加えればいい、
中央郵便局なら、24時までに消印押してくれるし、時間的に間に合う。
大賞も狙えると、積極的だ。
でも、今日は礼の10代最後の誕生会をすることになっていたとエリが言う。
「・・・焦んなくても、本当は、来年とか、再来年とか」
と礼がコンペに消極的になっていると、
「チャンスなんだろ。やった方がいいよ」と、健が言う。
「・・・うん」と礼が戸惑いながらも頷く。
「そうだね、明日にでもまた仕切りなおすか」（エリ）
「明日にしよう、明日、うん」（尚）
「ほんっとごめん」（礼）
「ホントみなさん仲がいいんですね」（多）
「ただの腐れ縁ですよ」（尚）
「じゃあ、この前の課題見てみます」（礼）
「そうしましょうか」（多）
礼と多田が歩き出す。
「今回のコンペのテーマなんですけど、それがパブリックな空間か・・」
と言う多田の話を聞きながら礼が校舎に戻っていくのを見つめる健。

研究室で一人手紙を見ている礼。ドアの音がして慌てて手紙を手帳に隠す。
（このとき、隠した手紙の下に集合写真があるが、よく見えず）
「なんだ、ケンゾーか」
健がセキをした。
「もう！移さないでよ！私、風邪引いた20歳の誕生日迎えるの絶対に嫌だから」
「はい」と健がサイフから取り出して礼に差し出した。
「何」（礼）
「まだご利益全然使ってねーから」
「は？」
「それで大賞取れよ。すき焼きとか食いてーし」
おみくじだった。
「中吉って・・」（礼）

「人生の重要な時間を戦っている彼女を邪魔する権利なんて、俺にはなかった。
　頑張っている彼女に何もしてやれない自分が、もどかしかった」　

「あ、誕生日プレゼントこれで済ませようと思ってるんでしょう」（礼）
「それじゃ終わらせねーよ」（健）
「携帯の料金も払えない人が、よく言うよ」
「えっ」
「あ～あ、ケンゾーなんかに構ってる場合じゃないの。
　今日中に間に合わなかったらどうするの。お金ないんだからさ、
　せめて、時間止めるとか、時間戻すとか・・」
「そんな・・ミラクルがあるわけねーだろ、バカ」
と言って健は慌てて出ていく。
廊下に出ると財布を見る健。
「ていうかいつも金なさすぎだろ、俺」
財布には札が入っていなかった。

研究室。
「遠いなー幸せ」と影で見ていたエリが姿を現した。

ロビー。礼とエリ。
「ホイ！」とエリがコーヒーを渡す。
「ありがと・・」（礼）
「今日で10代終わっちゃうぞ、そんなんじゃ、20代も変わらないよ」（エリ）
「・・・」（礼）
「礼ってさ、今まで勝負賭けたことある？」
「一回だけある。しようと思ったこと、一回だけあるよ」
「へー、全然ないのかと思ってた」
「中学3年の、卒業式前に手紙書いてさ。好きだった人を待ち伏せしてたのね。
　今日こそ渡すぞ。今日手紙を渡さなきゃダメだって決意して。
　ずーっと待ってたけど、その日に限って、そこに来なかったの。
　そん時、私達ってこういう運命なのかなって思っちゃったの。
　それでもいつか渡そうと思って、ずっとその手紙持ってたんだけど、
　渡せないままずっと来ちゃった」（礼）
「そっか・・」
「バーカだよね、10代最後の日まで、ずるずる引きずったまんま」と礼が笑う。
「ちゃんとぶつからないと、永久に引きずっちゃうのか」とエリもため息混じり。

健は学内ATMで残高照会。残高、￥777！
「スリーセブンって、全然うれしくないし」

外。
「今日働かしてくんねーかな」（健）
と健は金に困っているからと、幹雄に強引にバイトを頼む。
風邪を引いてるから無理だと言う幹雄に、
「幹雄のせいだろ！頼む」と、手を合わせる健。
仕方なく携帯で連絡を入れる幹雄。
一緒に居た尚に「ねえツル！付き合って欲しい所あるんだけど」（エリ）
尚は両膝をついて両手を広げて、「キタ～～！」
いやなものを見る目のエリ。

製図室。図面に向ってため息の礼。
「まだ、締め切りまで時間がありますし、そんなに焦らなくても平気ですよ。
　吉田さんの作品の場合、各ボリュームのつながり方を表現することに
　ポイントを絞っていけば、すごく目を引くものになると思うんですよね
　あ、ごめんなさい。自分に一から向き合わないと、納得行く答えなんて
　見つからないですよね」（多田）
「例えば、例えばなんですけど・・・
　先生だったら、ずっと答えの出ない問題が目の前にあったら、どうしますか？」
「答えが出ない問題」（多田）
「ここ何年か、平行線のままで、ずっと答えが出ない問題があるんです」（礼）
「僕だったら、とことんやってみますね。それでダメだったら、また別の問題を
　探します。数学にも存在するんですよ、答えの出ない問題っていうのが。
　でも、やってみなければ、答えがあるのかもないのかもわからない。　
　だから、やってみるしかないんです」
考える礼。

バチンコ屋のカウンターにいるバイト中の健に
伊藤先生（松重豊）が玉を持ってやって来た。
彼は、パチンコで景品棚の”ろくろ職人”をとろうとしていた。
「陶芸の道はまだまだ厳しいなぁ」（伊藤）
「絶対、間違ってるって」（健）　

控え室。
「お前さぁ、たまに妙に優しくなるときがあるよな、礼に。
　そうやってコロコロ態度変えるのって、作戦なの？」（幹雄）
「そんなんじゃねーけど・・」（健）
「どっちかにしてやれよ。たまに優しかったりするのって、
　余計相手を傷つけるんだよ」
健がセキをする。
帰れという幹雄に、どうしても買いたいもんがあると食い下がる健は、
「お前だって50万もする業務用のカメラ買う為に必死にバイトしてんじゃん」
と幹雄に言う。幹雄は、まだ誰にも言ってないのに、驚いていた。

オフィスビル前のコンクリートベンチ。エリと尚が並んで座っている。
「ここで何してるんだって聞かないの？」（エリ）
「そんなのいいの。俺は、こうやって二人でいれればそれでいいの」（尚）
「・・・ごめん」
「なんだ、気持ちわるな」
「実はさ、彼氏を待ち伏せしてるんだ」
とエリは明かす。
「おう、ゲリラ作戦か・・じゃ、とりあえずパンチしてやるか」
と尚が明るくしようとふざけていると、
エリが彼氏・仁王淳治（小林且弥）を見つける。仁王もエリに気付く。

パチンコ屋。玉を運んでいた健はふらふらで倒れる。
持っていた玉を撒き散らし、幹雄と共に店長（土井よしお）に謝っている。
控え室に戻ると、店長に帰るよう言われ、働いてくれた分だと健に
”つくね4姉妹”のぬいぐるみを渡した。

「なんでこんな時に風邪引いてるんだよ・・」　

幹雄は礼に携帯で連絡。
「ケンゾーそんなに悪いの？」（礼）
「仕事中にぶっ倒れてさ。あいつ普段金無いときは、貸してくれって言うのに
　今日に限って働くって聞かないんだよ。やめろって言ってんのにすっげー
　無理してんの。もう寝てるし、大丈夫だとは思うんだけど」（幹雄）
「うん・・」（礼）

エリが仁王と話している。
「やっぱさ、学生の時みたいにはいかないよ」（仁王）
「会えなくても我慢する。もうわがままも言わないから、それでも、ダメ？」
「ごめん」
「いやだ！別れたくない！」と、エリが仁王にすがる。
「今の俺には、もうエリと向き合うだけの気力残ってないんだ」
そう言って仁王が立ち去る。置いてかれたエリ。遠くから見つめる尚。

「隊長！ゲリラ作戦、失敗であります！負傷者一名、相当なダメージであります！
　・・・バッカみたい。バカだなー私・・・帰ろう」
とエリが尚に戻ってきて言う。
「バカじゃねー！お前は全然、バカじゃない！大体な、お前がバカだったら
　俺はどうなっちゃうんだよ。バカじゃなくて、スーパーバカか」
「あー、泣きそう。泣いてもひかないでよ」
「あ、ああ、もうこっから、こっから向こうに行かない、一歩も行かない、大丈夫」
とそこに線を引く尚。
「もうわかった」とエリが無理に笑う。
「・・・ずっと・・・ずーっとそばにいてやる！」　（杏と大悟か！）
驚いて尚を見るエリ。見詰め合う二人。
「ありがとう」とエリがはにかむ。
「よしこい！さあ来い！」と尚が両手を広げてエリを迎える。
エリは笑いながら涙。

製図室。礼は健が心配で集中できない。その脇には、あのおみくじ。

健は部屋で熱にうなされていた。健の目にはバース人形が見える。

「礼の誕生日をちゃんと祝ってやったことは、一度も無かった。
　祝ってもらっているばっかりで、おめでとうの一言も言ったことがない
　過去に戻ってきても、こうしてじっと寝ていることしか出来ないなんて
　結局俺たち二人の歴史は、こんなことの繰り返しだ」　

製図室。礼は”岩瀬健三”と書かれた消しゴムを見つめながら思い出す。
小３の思い出、「ありがとうケンゾー君」（礼・松元環季）
中学の校門で手紙を渡そうと待っていたこと、
エリの言葉、
「失いたくないものがあるときにさ、かっこ悪くても、
　思い切って一歩が踏み出せるかどうか・・・なんだろうね」
多田の言葉、
「自分に一から向き合わないと、納得行く答えなんて見つからないですよね」
礼は手紙を取り出した。表には「ケンゾーへ」と書かれていた。

礼が多田に言う。
「ごめんなさい。私、やっぱりちょっと行ってきます。
　10代のうちに、どうしても解いておかなきゃいけない問題があったのに、
　今日まで、本当の答えを知るのが怖くて、ずっと逃げていました。
　でも思ったんです、向き合わないまま、二十歳になるのは嫌だなって。
　でも今日で最後にします。じゃないと、20代もカッコ悪いままな気がするんです」
「それは、課題を出してから遅いんですか？
　このコンペを犠牲にしてでも、行く価値のある問題なんですか？」（多田）
「勝手なことを言っているのはわかっています。でも、10代最後の今日
　きちんと向き合っておかないと、きっと、一生後悔すると思う」
「そうですか、わかりました」
「本当にごめんなさい」
「あ、いえ、自分の気持ちに素直であるということは、決して悪いことでは
　ないと思います。吉田さんの思うとおり、悔いの無いようにやってみるのが
　一番です。もし、そこに答えがなかったとしても、
　また別の問題を見つければいいんですから」
「はい！」
礼は健の家へ走る。途中で薬（ラクロン微粒）を買う。

健のアパート玄関前。戸惑いながらも、礼がドアベルを鳴らす。返事はない。
「ケンゾー。礼だけど・・薬買ってきたよ」とドアの外から声をかける。
「もう出会って、12年とか経つでしょう？なかなか素直に言えないこと
沢山あってさ・・・私・・・私・・・ケンゾーのことがね、ケンゾーのことがずっと・・」
中で電話が鳴る。ノブを回すと開いている。部屋に入る礼。
「ケンゾー？」
留守電案内の声の後に、
「健、ふざけんなよ。携帯ずっとつながらないし、お前今日の合コン連絡ないって
　ことはちゃんと向かってんだよな？待ってるからな」（男の声）
「待ってまーす。来てね　（ピー！）」（女の声）
ガッカリする礼。

郵便局前。局員（樋渡真司）が訊く。
「ちょっと、あんたさ、夕方から来てるけど、こんな時間まで何してんの」
「すみません。もう少しだけ待ってもらってもいいですか？」（健）
もう12時で、閉めたいという局員に、健は、
知り合い（礼）が来て、今日の日付の消印を押してもらうんだと聞かない。
「そんなこと言われてもさ～」という局員に健は、
「あと10分だけ待って下さい。お願いします！」と土下座。

健のアパート階段で待つ礼は、時計を見る。24時を回っていた。
礼は渡そうと持ってきた手紙を開ける。

「ケンゾーへ　はじめて手紙書きます。
　高校でも、また私たち一緒だね。
　合格発表のとき、自分のより、ケンゾーの番号の方が気になりました。
　番号を見つけたときは、本当にうれしかったです。
　口では、何で高校もまた一緒なの、とか、真似しないでよ、とか言ってるけど
　会うと、なかなか素直になれなくて、あんな言い方になっちゃいます。
　許してください、ごめんね。
　小学校3年で転校してきた時、消しゴムなくって困ってた私に、
　半分くれたの覚えてる？
　あの日から、私にとって岩瀬健は、ケンゾーっていう、特別な人になりました。
　出会った頃からずっと、そばでケンゾーを見ていました」

とぼとぼ帰る礼。

「お兄さん申し訳ないんだけど、これ以上待てません」という局員に会釈する健。

「野球が好きなのに、あんまり足が速くなかったり、
　いっぱい食べると、すぐにお腹壊したり、私にすぐムキになったり
　本当は優しいのに、そっけないフリをしたり、
　ケンカもいっぱいしたし、頭にくることも沢山あったけど、
　ケンゾーは、私にとって、ずっと、ずっと一番大切な人です。
　大切なので、言わなくていいことも、ついつい言っちゃいます。
　だから、本当に言いたかったことが、どんどん言いずらくなってしまいました。　
　ケンゾーと、今までどおり話せなくなったら嫌だなって思ったら、
　なかなか言いたいことが言えませんでした。
　でも今日、言います。
　（ケンゾーのことが、ずっと好きでした） ←手紙には書いてない。
　ケンゾーのことが、大好きです」

郵便局前。健はまだ礼を待っている。シャンパンと湯呑みも持ってきていた。

橋の上。礼は健へのラブレターを紙飛行機にして川に飛ばし、
10代の思い出とお別れした。

健がアパートに戻ってきた。テーブルに薬とメモ。
「お大事に　礼」
健が家を飛び出し大学に走る。

大学校舎前。多田が礼を待っていた。
「吉田さん！コンペの委員会に電話をしたら、明日の朝までに直接持ってくれば
　受付を認めてくれるそうです。やりませんか、やっぱり、あきらめるのは
　勿体無いと思うんです」（多田）
「はい」と礼が微笑む。

健が走っている。

製図室。作品完成。
「お疲れ様でした」と多田が缶コーヒーを渡す。
「ありがとうございます」（礼）
「今日、誕生日なんですよね」（多田）
「あ、はい」（礼）
「祝う相手が、僕なんかで申し訳ないんですけど」
「いえ、そんな」
「誕生日、おめでとうございます」
「ありがとうございます！」
「あ、乾杯」
「乾杯」

走る健

「そういえば問題の方は、どうでした？納得行く答えは出ましたか？」
「答えは、ありませんでした。でも、もうすっきりしました。
　ずっと引きずっていたけど、今日やっと終わりました」と遠くをみる礼。
「僕、小学校2年の時、空に浮かんでいる雲をどうしても捕まえたくて、
　親に、ねだりにねだって富士山に登ったことがあるんです。
　富士山に着いて、目の前で雲を見て、大興奮でした。
　リュックからビニール袋をいっぱい取り出して、雲を詰め込もうとしたんですが
　そこで愕然としました。雲って捕まえられないんだって気付いたんです。
　もう座り込んでワンワン泣いたんですよ。せっかく登ったのに、無駄だったってね
　でも、今思うと、そういうことが出来て良かったなーって」
礼の頬に涙がつたる。
「あ、ごめんなさい」
多田がハンカチを渡す。
「あ、ごめんなさい」（礼）
「もしかして、泣かせてしまうほど退屈でした？」
「あはっ違うんです、ちょっと、10代の頃のことを思い出しちゃって」
「なんか、カッコイイですね。若い頃の桃井かおりかと思いました」
「桃井かおりですか？」（礼）
「あぁ・・」と多田は礼と微笑む。

大学内を走る健

「これ飲んだら行きましょうか。会場まで車で一時間かからないと思うんですけど」
「はい」（礼）
「写真撮ってあげますよ」
「え？」
「二十歳の最初の記念に、撮ってあげますよ」
「一人じゃ恥ずかしいんで、一緒だったら」（礼）
「え、あ、僕でいいんですか？」
「はい、お願いします」

研究室の明かりを見ると健が急ぐ。

多田はカメラを用意し、
「行きますよ」
とタイマーをセット。

健が製図室に入ったとき、ブラインド越しに奥にいる礼たちｶﾞ見えた。
その時！カメラのシャッターが切られ・・・フラッシュ！

（今回、「ウォ～～～！！！」も無かった）

健が現在に戻る・・・　（♪ハーレルヤ！ハーレルヤ！・・）

写真には、ブラインド越しに健が写っている。うな垂れる健。

いつものように会場が暗くなり、健の周りの時間が止まり、妖精が現れる。
「タイムスリップする前に話したこと、覚えてるか？思い込みの話だ。
　お前は、彼女の為を思い、課題が提出し終わってから祝ってやろうと
　思ってたわけだが、それもただの思い込みだったわけだ。
　彼女が本当に望んでいたことは、コンペに受かることじゃなかった。
　お互いに相手を思うあまりすれ違ってしまうなんて皮肉なもんだな。
　恋愛なんて、自分勝手以外の何者でもない。そう思っても、
　自分本位に行動できないのは、相手のことが好きだからだろうな。
　フフフフ、厄介な話だ」
「・・・」（健）
「そう気を落とすな。まだ二人が付き合ってしまったわけでもないだろ？
　チャンスは残されていると思うが」
「そうっすかね」（健）
「ま、戻るか戻らないかは、お前次第だからな」
妖精は指を鳴らし消える。また普段に戻る。

会場のスクリーンに次の写真が映し出される。
大学３年の夏休み。花火大会で礼は（エリも）浴衣姿だった。

「この日、礼は多田さんから告白された。
　この日を思い出すたび、胸に激痛が走る」　

僕はいつでもゆきりん推し！ほらチームＢ！「夢中にさせちゃうぞ」

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M13票房保卫战功臣